「狐の嫁入り」「ぶちあわせ」「黎明」「どっこい」の演奏曲の2番目、「ぶちあわせ」は躍動感に欠ける印象。
動きを揃える必要はないのでもっと派手に動いてよい事を伝えました。
この曲は喧嘩太鼓とも呼ばれているので、演出としては途中、太鼓をお互い向かい合わせて掛け合いで打つシーンを入れました。
この時も体を前後にゆすって大きく動く事を伝え、それをやる事で舞台に活気が再現されるようになりました。
「黎明」はクレッシェンドの掛け合い部分に苦労しています。
ここは打ち馴れないとほんとにムズカシイ。
実はそれも織り込み済みで、わざと難しくしています。
曲を練習する過程で基礎打ちの練習となる事を目指しています。
「黎明」の最大の目標は全員が同期する事。
それができると打っている方も観ている方も音の快感に包まれます。
「黎明」は高齢者用に、覚えるフレーズをなるべく少なくしてあります。
高齢者にとっては覚えるという行為がとってもハードルが高いもの、高齢者は覚えるより忘れる方が得意です。
これは高齢者になると実感できます。
それともうひとつ、「黎明」は太鼓らしからぬ静かな曲を目指しました。
演奏会ではいろいろな太鼓団体が演奏しますがどれも迫力あるもの、そんな中に静かな太鼓の曲があっていいんじゃない?という天邪鬼的思考が基になっています。
「黎明」を完璧に打ちこなせるようになった時、チームのレベルは確実に上がっている事を伝えました。