わたしが、ずっと、気になっていることを師匠(伊藤直幸さん)にぶつけてみた。
「わたしが生まれたのは、ただ単に、わたしを幸せにしてあげることなのですか?」
「お母さんが子どもを大事に育てるように、 幸せになって欲しいと願ってくれていたように、 ただ、愛してくれたように、今度は、自分を幸せにしてあげる。そんな気持ちでいいんですか?」
師匠と私は、なんばの居酒屋にいた。
1時間程が経って、師匠は生ビールを3杯飲んで、少し酔っていた。
けれど、私の質問には、どんなときでも穏やかに答えてくれる。
師匠が言うには、酔っているときの方が「自分の思い込みの枠」が緩むので、いいアドバイスが浮かぶとか、、、
そんな師匠を見て、ある意味「スゴイな」と思う。
私の質問に対して、師匠はこう答えてくれた。
例えば、人を幸せにすることが、わたしを幸せにすることだったりするから、ときには、自分を犠牲にしてまでやってしまうこともあるかもしれないし、ときには、自分勝手になってしまうこともあるかもしれないし、ときには、まったくもって「人間としてどうよ」と言われるようなことが「幸せ」だったりもするし、まったく、「生産性のないこと」「ダメだと言われること」、それが自分の幸せであったりする。
でも、それを反省することなく、「これで、いいんだ」と認める勇気が自分を幸せにして、その、自分の心を映し出す周りの人も「幸せ」になる。
そうして、そう考えて生きていたとしても、イヤなことも言われるし、理不尽なこともあるだろうし、お金がないということや、病気で苦しいということ、願ってやまないことが叶わないこともある。
そして、不安になったり、不平不満があふれたり、ひどいことをしてしまったり、ちゃんとできなかったりと、自己嫌悪に陥ることもある。
でも、それでいいんだよ。
「それでいい」ということは、自分を嫌いになってもいい、自己嫌悪をしてもいい、ということ。
それが、「自分を肯定する」ということ。
自分のいいところだけを肯定したり、がんばって積み上げたものだけを肯定するのではなく、そういう、「ダメだったこと」「できなかったこと」「やっちゃったこと」で、それを責める自分を、「ま、いっか」と、肯定してやって欲しいな。
「だって、腹が立ったんだもん」
「だって、言いたかったんだもん」
「だって、できなかったんだもん」
「だって、そうしたかったんだもん」
それが、自分だから。
それで、いい。
「それでいい」と言われても、「それでいいと思えない自分」も、それで、いい。
で、「それを、それでいいと思えない自分」でいい。
で、「それを、それでいいと思えない自分でいいと、思えない自分でいい(笑)」
何でもありだよ(笑)
それを、「何でもあり」と言える範囲が増えることを、「自分を許す」と言って、「成長」というんだ。
で、許せなくて、成長できない自分を、今、知ったとしても、それでいいんだよ。
あー、終わらないね(笑)
師匠はそう言うと、4杯目の生ビールを飲んだ。
「突き詰めれば、どんな気持ちでもいいってこと。それがいいんだよ!」
「自分で、自分の幸せを難しくしたらアカンよ。美幸ちゃん」
師匠は笑っていたけど、私は、今にも泣き出しそうになるほど、師匠の言葉が優しくて、嬉しくてたまらなかった。
やっぱり、「スゴイな」と思った![]()
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