論文お疲れさまでした | 子育てしながら◆公認会計士試験◆

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公認会計士試験の論文式試験、3日間が終わりました。

 

ちなみに論文式は短答式を合格している人が受けることのできる試験なので、私は3日間、受験生の方たちを心の中で応援していました。

 

 

あとはTwitterですよね、試験直後の受験生の阿鼻叫喚を見たのは。

 

ものすごい時間を勉強に投下している受験生でも、論述に戸惑うような論点がポコポコと出ていたのもあり、Twitterに投下される嘆きたるや。

 

 

試験3日間が終わると、明けて月曜日の今日には、審査会のHPに問題と答案用紙のPDFがアップされるので、ちょっと見てきましたが、まあとにかくすごく多い!深い!

 

3年くらい前に、論文の問題を開いたことがあるのですが、その時にはけっこうチンプンカンプンな問題ばかりだったことを考えると、問題を見ても何が問われているかはわかるっていうぐらいに成長はしているんだなと感じました。

 

ただそれでも、財務の午後なんて資料がやたらと多すぎるし、内容の問われ方が深すぎる。

 

これを受けられるだけでも、脳筋ムキムキなんだと尊敬します。

 

 

あと、毎年論文が終わると、あの問題は「ないわ〜」がいろいろ出てくるので、「解ける奴いたら教えてほしいわ」というツイートもよく見かけます。

 

これは受けていないから呑気に言えることかもしれませんが、そういう問題が解けるのは模試1桁台の上位の人でも無理!っていうものがあって、そうなるとその問題が解けたかどうかは合否に影響しなくなってくるんですよね。

 

もちろん解けない問題が目の前にあると、これまで何千時間も勉強したことがバカバカしく感じられる人もいるのが普通だとは思います。

 

でも、何千時間も勉強したことが無になることはなく、むしろ、その何千時間もの勉強が、「プロフェッショナル」になるための土台になっている事実の方が重要な気もします。

 

本当はあってはいけない高すぎるハードルかもしれないけれど、毎年、ヤバい高さの問題があると知っているから、そのために必死に勉強して、最後そのハードルはもしかしたら越えられないかもしれなくて…

 

でも振り向いたら、結果的にプロとしての「基礎的な技量」が身についていたというのが、この会計士の論文式試験なのかなぁって思ってしまったりします。

 

 

ただ、この先の「会計」の世界はどうなっていくんでしょうね。

 

世界はどんどん多様になって、多様なビジネスモデルが生み出され、各々がそれなりに複雑なビジネスモデルであることが想定される現代で、会計がそれを全部表現しきれるかというと、いつかは限界が来るような気がします。

 

概念フレームワークなんかは、その近未来を目の前に生まれたものという感じで私は見ていて、全てのビジネスを全て会計基準でルールブックにするのは限界がくるから、根本理念をしっかりと明記しましたよというのが、概念フレームワークなんだなと思っています。

 

私は詳しくは知らないのですが、IFRSでは、根本理念だけがしっかりと明記されていて、あとはその理念を基礎にどう会計処理をするかは、その実態に沿って会計的表現をするって聞いているので、なんかもう、現場現場のアタマが大切になってきているんですよね、きっと。

 

「地頭がいい人」っていうより、「現場力が高い人」という方が、会計の強い人になっている気がします。

 

あ、でも試験は今でも「地頭がいい人」が最強なんですが、それが少しずつ、監査論の論文の問題を見ても「現場力」へ傾いているのかなとか思ったりして。

 

ここ数年の、修了考査の難易度や合格率はそれを物語っているのかもとか。

(知らない人が勝手に書いているだけなので聞き流してください。)

 

 

会計士の試験は年々難しくなっていって、修了考査もバカみたいに難しくなって、それであっちこっちから協会は非難されていますが、ただ、これまでと同じスピードで変化していったのではもう時代についていけていないです、という現実のあらわれでもあるかもしれません。

 

だけど、大学生という貴重な2年間3年間を、ひたすら勉強に費やしてきた人にしてみれば、そんなことで自分の努力が報われなくなるとしたら、それは阿鼻叫喚でしかないのですが。

 

 

今年の監査論みたく、あそこまで「実務的」で「考えさせる試験」にしていくのであれば、もっと社会人経験を積んだ人間が「書ける論文」にしてもいいのではと思わなくもない。

 

社会人受験生が受けやすい試験問題にして、もっと「大人」な公認会計士業界になってもいいんじゃないのかなとは、以前から個人的には思っていますので。

 

ただ今のところは協会も、若いパワーに期待をして挑戦状(論文式)を出しているので、私は自分の脳に鞭打って若い脳に負けないように、でもああいう骨太な問題が出ても「どーんとこい」って気持ち太く構えられるようになりたいなと。

 

 

あ、でも私は、まずは目の前の短答にがんばります。

 

 

 

 

オチが恥ずかしすぎた。