テキスト改訂版 | 子育てしながら◆公認会計士試験◆

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今日は、CPAのテキストについて思うところについて。

 

毎年、テキストが改訂されていることを、素直に感心してしまうのですが、不満と困ったことがいくつかあります。

 

4つの困ったを、ざっと書きます。

 

 

■ 初版の訂正の多さ

 

最近、CPAでも、テキスト以外の「レジュメ」という名の、別冊テキストを作成する講師の先生が増えました。

 

短答対策講義、論文対策講義といった、テキストを使わずに、独自作成のレジュメだけを使って講義をするベテラン講師の先生が作るレジュメのことです。

 

それ自体は、その方が分かりやすくていいと思う受験生も多いので、選択肢があることは良いことだと思います。

 

(他にもテキスト主体の圧縮講義やレギュラー講義があるので、そちらを選ぶこともできますしね。)

 

ただ、初版のレジュメだと、修正が多いというのがネック。

 

講義が2年目という段階になれば、レジュメの修正もほとんどないのですが、なにせ初版は、修正が多すぎます。

 

テキストを自力で作るのはハードルがかなり高いので、作られる先生のご苦労を思えば、安易にクレームをつけられませんが、チュータ2名の一読を入れてから入稿するとか、できないでしょうか。

 

(でも入稿ギリギリまで作っているようなので・・・)

 

 

■ 読みにくいフォント(書体)

 

フォントって、読みやすさに直結します。

 

① テキスト内で使っているフォントが複数混在している

② 文字の間隔がまちまち

③ ユニバーサルデザインの教科書体がおすすめ

 

①については、事務職でずっと仕事をしてきた私ならではの気になり方かもしれませんが、フォントが、複数採用されているのが、すごく気になります。

 

特に、管理会計のテキスト。

 

説明文の書体と、問題文の書体が違うんです。

同じ明朝体なんだけど、多分、違う書体。

 

他にも、問題文は明朝体なのに、コメントはゴシック体というのは、見た目の区別というお考えからなのでしょうか。

 

 

②の字と字の間隔が詰まっている文章は、読みにくいです。

 

一気に読みづらくなりました。特に今年のテキストは。

 

「テキストをバーっとさらっていく」時に、パッと目が拾える一行に入る字の間隔は、狭いよりも広い方が拾いやすいといえます。

 

「認知識別力に差がでる」というエビデンスもあります。

 

見え方が弱い方、文字の識別に困難を感じやすい方は、見えにくかったり、いわゆるゲシュタルト崩壊しやすいといった問題が発生します。

 

 

そういった理由から、③ユニバーサルデザインの「教科書体」を使うことを、強くお願いしたいところです。

 

最近、「UD教科書体」が、すごく見やすいことで有名になっていますが、この書体は本当に読めるのです。

 

教科書にはもちろん、塾のテキストや、学校の先生がプリントを作るときなどにも採用される場面が多いと言います。

 

読むことに苦労がないですし、疲れませんし、頭に言葉が入ってきやすいです。

 

ユニバーサルデザインと指定されているだけあって、読みやすさに根拠がきちんとあります。

 

受講生が相当数増えれば、見え方に障碍を持っている方もいると思います。

 

検討の余地は十分にあるかと思います。

 

 

それに、もし強調したい文章などがあれば、安易に書体を変えるのではなく、太字や書体の大小調整、囲み方などで工夫した方が、すっきりと読みやすくなります。

 

ここの工夫、ぜひ検討してほしいです。

 

 

■ コピペで図表の線がつぶれる

 

今年の、財務諸表の理論テキストが、これで一気に読みにくくなりました。

 

テキストの中でも、改訂の振り幅が大きかったのが、財務会計論の理論で、ゆえに、細いところで雑さが目立ってしまっています。

 

管理会計のテキストも、転用のコピペが乱発していて、かなり見にくいです。

 

昨年の版で使った図表を、今年の改訂版に転用する際に、どうやら図表を「画像コピペ」したようなんです。

 

図表を「画像」でコピペをすると、解像度の問題から、一気に線がつぶれて太くなります。

 

場合によっては、図表が薄くぼんやりと、にじんだような図になってしまいます。

 

画像で保存する際の拡張子を解像度の高いものにするとか、ちゃんと「図で保存する」にするなど、ひと手間気をつけないと、ぼんやりしたテキスト図表が、今後も延々と残ることになります。

 

印刷の問題ではありません。

 

 

■ 構成と書式の校正

 

章と節の箇所は、数字の配列がずれていることはあまりないのですが、節より下層の1、2…の数字がずれていたり、同じ数字が続いていたりします。

 

他にも、書式の設定で、中央に配置されていなかったり、一般的なExcel・Wordの未修正箇所を見つけたりします。

 

 

 

という以上のことから、特に、書体や書式のバラバラなところについては、細かい編集や修正作業が得意な方を採用して、1冊きちんと校正を入れることが必要かなと思います。

 

使う書体についても、一考いただきたいです。

 

 

という要望を、どこかのタイミングで、CPAまたは国見先生にしてみようかと思います。

 

クレームを入れるというスタンスではないです。

 

CPAに足りないこと、これをすればきっともっと良くなるであろうことを、きちんと言葉を選んで。

 

自分が所属している組織がより良くなる一助になれれば、という気持ちです。

 

 

毎年、こんなに丁寧に改訂しているテキストは、そうそうないので、改訂自体はすごく素晴らしいことなので、その良さが別のマイナスで相殺されることがあったら、本当にもったいないことだと思うのです。

 

それに、改訂作業というのも、トップ講師が役割分担化されて硬直している組織では容易にできないことなので、まさにCPAの組織が柔軟に機動的に動いている証左でもあるわけです。

 

その機動力に追いついていないのが事務力で、初めて水道橋の校舎で勉強した時には、心配すらしていました。

 

3年前よりはずっと改善されたことを感じますが、テキストについては正直、まだ改善の余地があるので、ここをもっと改善していかれたら最強なんだろうなと思います。

 

 

誰か、CPAの講師関係者さんが読んでいましたら、よろしくお願いいたします。

 

(あれ?国見先生に自分で言うんじゃないの?笑)