羽生結弦ら指導 なぜ、ブライアン・オーサーは“多国籍”の教え子を育てられるのか
1/20(土) 10:51配信
THE ANSWER
ブライアン・オーサー
世界のあらゆる国の選手を手がけ、数々のスケーターを輩出してきた名伯楽は、なぜ“多国籍”の教え子を育てられるのか――。「尊敬」と「名誉」という指導者としての流儀を明らかにしている。
大家族の末っ子という成長環境は、指導者としての現在に意外な影響を与えているという。
「それは大事なことかもしれません。私の両親はアイルランド系カトリック教徒の家系です。彼らはどちらかというと厳格でした。そして、しつけも厳しかったです。私は尊敬、そして、名誉というものを教育方針として重んじています。とても強い価値があるのです」
しつけに厳格な両親に育てられた末っ子のブライアン少年は、目上の人間に囲まれて育った。他者を尊敬する気持ち、そして、名誉を重んじることは人生のみならず、指導者としての哲学となっているという。
五輪3連覇を目指すオーサー氏「私自身も選手の文化に慣れ親しまなければならない」
「指導者として、私自身も選手たちの文化に慣れ親しまなければならない。尊敬、名誉という2つの価値は全ての文化において効果を持つものなのです」
2月に控える平昌五輪で羽生とフェルナンデスという金メダル候補を抱えるオーサー氏。
実力者2人を同時に指導する難しさについて質問されると「今季は実際のところ、そこまで大変じゃないんだ」と説明したという。
「ユヅ(羽生)とハビ(フェルナンデス)は夏と秋の間のほとんどを一緒に練習していた。それはいいことだ。
グランプリシーズンに突入すると、すぐに彼らは違うスケジュールに入る。ハビとユヅは違うグランプリに出場する。そして、ユヅは故障の治療に突入してしまった。ハビはスペイン国内選手権に出て、今は欧州選手権だ。彼らはそこまで同じリンクに立つことはないんだ」
オーサー氏は「それぞれにテーマがある。我々はみな、同じ場所を目指すが、その道のりは異なるんだ」と語ったという。2010年バンクーバー五輪ではキム・ヨナ(韓国)を、14年ソチ五輪では羽生をそれぞれ金メダリストに導いている。
羽生らオーサー氏の教え子は、3大会連続で五輪表彰台の頂点に立つことができるのだろうか。
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
全文はこちら
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180120-00010001-theanswer-spo