先日、“浅田真央は何と戦ってきたのか？”という本をネットの通販で注文したことについての
記事を書いたのですが、その後、本が届いたので読み始めて、昨夜、一通り最後まで読み
終えました。
そして思ったのは、やっぱり買って良かった、その価値がある本だということでした。
その内容について書く前に、先ず書いておきたい印象的だったことがあります。
それは、届いた本を手に取って改めて眺めた時に、何となくワクワクする気持ちになったこと
でした。ワクワクと言っても、興奮するような高ぶったものではなくて、静かで穏やかな感じの
ものだったのですが、それでもワクワクしたということは、それだけ内容に期待していたから
かもしれないなと。
そしてそれは、期待通りの内容だったのですが、じっくりと読んでみて改めて思ったのは、そこ
に書かれているのは、やっぱり単なる陰謀論ではなかったということでした。
何故なら、選手やジャッジや関係者が実際に発言したことや、過去の試合で出された採点の
結果をグラフ化したものや、実際に起きていた出来事を引用しながら書かれていたし、一部の
ファンの間では問題視されているオーサーコーチやキムヨナ選手や城田憲子さんについても
“見事”とか“素晴らしい”などの言葉を使って、認めるような記述もなされていたからです。
つまり、認められる点もあるけれど、フィギュアスケート競技の世界には、認めがたいような
不透明で不可解なことが多いので、主にそれらを問題提議しながら書かれている内容だった
ということです。
そしてその内容を、さらに具体的に書くなら、不正が行われたという２００２年のオリンピックに
ついて書かれている第６章の“すべてはソルトレイクシティから始まった”と、第７章の“金メダ
ルは「組織の勝利」なのか”に書かれていることが、特に興味深かったです。
そこには、私が以前から、あちこちで目にして知るようになっていた城田憲子さんについての
詳しい記述もあったのですが、それらのことを読んで、昔から彼女がフィギュアスケート界に
及ぼしてきた力の大きさというものを、改めて知りました。
それから、キムヨナ選手に金メダルをとらせるために、何年も前から周到に計画された上で
あらゆるものが協力しながら実行されていたのだろうなと推測できるような出来事の数々に
ついても、初めて知りました。
最後の第８章“浅田真央が戦ってきたもの”では、あのアルメニアのリンクの件に関連したこと
として、スケート連盟が要請した不可解な事例として、高橋大輔選手がトリノオリンピックに
出た時のことについても書かれていて、初めて知りました。
それから本の著者の方については、あとがきに書かれていることを読んで、ようやくその人
となりが垣間見えたような感じがしました。
その方は、取材を通じてスケーター達の思いが、わかったことで、原稿を書きながら何度も
自問自答を繰り返してきたそうです。
そしてそれを目にした私自身も改めて、そのことについて考えてみたのですが、著者の方も
思い至っていたように、諸々のことを知ってしまった以上は、やっぱり、おかしいと感じることを
おかしいと伝えて改善を願い求めていくこともまた、同じように大切なのではないかと改めて思い至りました。
だからこそ私は、その本をオススメの本として、再度ご紹介することにします↓
この本は、真央ちゃんの過去のことだけでなく、平昌オリンピックのことやルール改正のこと
新採点システムの問題点、不正が行われたという２００２年ソルトレイクシティーオリンピックの
こと、日本スケート連盟のこと、そしてデニス・テン選手のことについても書かれていて、真央
ちゃんのファンだけでなく、フィギュアスケートのファンにとっても必読の一冊だと思いました。
私は、この本の著者の方については名前を目にしたことがあるくらいで、全く知らないの
ですが、私がこれまでに、このブログに書いてきたことや、フィギュアスケート競技の陰謀とか優遇について知る上での詳しい参考資料にもなるのではないかと思います。
少なくとも、昔からの真央ちゃんのファン達が、何故、陰謀とか優遇とか、そういう話をし続けているのかについて、少しは理解していただけるかもしれないとも思ったので、興味を持った
方達に、ぜひ読んでほしいなと思いました。
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フィギュアスケートの一ファンより
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