父の介護については、いずれどこかで詳しく書く機会があればと思います。
とにかく、入退院を繰り返しながらもなんとか在宅で介護していた父が、亡くなりました。状態が悪くなって入所し、なんとか一時外泊ができればと願っていたところでしたが、施設からの連絡で駆け付けたときにはもう、ほとんど残された時間はありませんでした。
わたしの入院中に万一のことがあって最期に逢えない、葬儀に出られないということがなにより怖かったのですが、こればっかりは予定がたてられるものでもなく。
娘の入院などどても理解できる状態ではなかったはずの父ですが、まるですべてをわかっていて死ぬ日を決めたかのように、ベストなタイミングでした。
家族で最期を見送って、48時間以内に通夜、葬儀、初七日を終え、5日後にわたしは予定通りに入院しました。入院や手術の予定をずらすこともない、本当にベストなタイミングでした。
父は、マイペースでわがままで、周りの空気を読まない人でしたが、最後の最期に見事に空気を読んでくれたのでした。
現実味がなくふわふわとした数日間を過ごし、全く準備できていなかった自分の入院の荷物を用意し、入院して初めて、改めて父のことを振り返りました。コロナ禍で面会禁止、個室で誰とも会わない話さない数日間で、好きなタイミングで父を思い出したり泣いたりしながら、ほどよいセルフグリーフケアができたと思います。