こんにちは!加奈子です
タイ買い付けレポート、今回で最後です!
バックナンバーはコチラ!↓↓
タイ買い付けレポートその1
タイ買い付けレポートその2
今回の記事でご紹介の「カレンシルバー」は、以下のハピクリ内で販売開始です
↓
天然石ショップ・ハピクリ「シルバージュエリー」
2017年1月19日、タイ滞在3日目。
ホテルの朝食、モリモリ いつも全部美味しかったです感謝
バンコク市場見学はこの日がラスト!良い天気
バンコクでは、街路樹にもこうして神様や王様への捧げもののお花が飾られていました。
道を歩いていると、けっこう沢山あります。
メータータクシーを捕まえて、バンコクの宝石商が集まるシーロムヴィレッジへ移動!
内装がハデなタクシーでした。
運転もハデだった(笑)。
移動中、夫からツイッターのリプライで「アウィンみたいな青い宝石のルースを探してきてほしい」と依頼が入りました。
10分ほど走ってシーロムにあるジェムトレーディングセンターに到着!
到着時間が早くて、まだビル内のお店が開いていなかったため、近くにある両替所に歩いて移動することに。
バンコクのアパレル市場は朝早く開いて夕方に閉じるお店が多いですが、
プラトゥナムセンターや、このジェムトレーディングセンターは、お店の人が来るお昼前頃に開く&しかもお店ごとに開く時間がまちまち。といった、のんびりマイペースなお店が多かったです。
好いなぁ、ピリピリしてなくて、個々のペースでのんびりしてて
タイの市場を歩いていて思ったのが、
「みんなマイペースで、ワイワイゆったり構えて働いている」
です。
それから、みんなよく喋っています。言葉によるコミュニケーションの量が豊富。
仕事をしながらでも、友人や知人間は本当に生き生きと、よくお喋りをしています。
こういう「街の人が生き生きとお喋りしている」光景、日本ではもうあまり見かけないなぁ。
経済的には、日本と比べたら貧しい国なのかもしれませんが、“人間らしく生きる”や“心のゆとり”という面では、タイの方がずっと豊かな気がしました。
シーロムヴィレッジを歩いていると、こうした宝石のお店が沢山並んでいます。
ジェムトレーディングセンターの近くに、ヒンドゥー教の寺院がありました。
ジェムトレーディングセンターの並びの入り口。
別の入り口。こちらからも入れます。
私は高校時代、インドの古代哲学とヒンドゥー神話が好きで関連の本を読み漁っていました。
当時の夢は「インドの古典文学の研究者になる」という位に好きでした。
(当時勉強したインド古代哲学とヒンドゥー神話の知恵が、今の仕事にもとても役に立っています。人生経験の何がどういう風に繋がるか、分からないものです。)
ジェムトレーディングセンターのお店が開くまでまだ時間がある事と、私のインド神話好きから、
同道してくれていた教え子さんと、タイ人ガイドさんにお願いして、このヒンドゥー寺院に立ち寄っていただきました。
写真が撮れたのは入り口まで。内部は撮影NG!
寺院の中では靴を脱いで礼拝しました。
‥と、ここまでは良かったのですが‥
中に入っての様子と、僧侶らしき方々や中で働いている方々を見て思った事。
「これ、ただのアトラクション(観光の見世物)で、ここに信仰が全然ないじゃん?!」
日本でも、観光地化に力を入れての結果、その民族の信仰という役割が薄れ、外国人観光客の為の観光の場という役割が濃くなったお寺などがありますが、
(お守りも、信仰の対象ではなく、単なる観光のお土産になっているような‥)
まさしくそんな感じでした。
といいつつ、
寺院の中でしっかりビンディーまでしてもらって、「初ビンディー!」と歩きながら自撮りまでして、ちゃんと楽しんでましたけど!
同道のタイ人ガイドさんも初ヒンドゥー寺院でした。
寺院内では、現地の経済感覚で値段の高い供物を買ってお参りをする仕組みでした。
この時、ガイドさんも自腹で買って一緒にお参りして下さったんです。(しかも仏教徒なのに;)
まさか寺院内でそんな出費があると思わず、寺院を出た後に、ガイドさんに「すみません」と言ったら、
「大丈夫 こうして新しい経験が出来て良かったです」と笑って下さいました。
こちらのお願いで起きたイレギュラーな出来事で、迷惑な事と受け取る事も出来たでしょうに、新しい経験が出来ましたと受け取って下さるなんて、本当に優しい
その心持ちを私も見習おうと思いました。
そうこうしている内に、ジェムトレーディングセンター内のお店もちらほら開く時間になり、
夫からのリクエスト「青い宝石のルース」を求めて、ジェムトレーディングセンター内のジェムのお店を巡りました!
ジェムトレーディングセンター内には、インド系のジェムのルース屋さんが沢山入っていました。
ただ、夫からリクエストされた“青い宝石”にあてはまるものが中々見つからず、
インド系のジェムのお店で、リクエストに近そうな色の“非加熱タンザナイト”のルースを少し購入。
その後も、もう少し“青い宝石”を探そうと思って、お店を巡っている中で出逢ったのが‥‥
じゃーーーーーーーーん
タイ産のスターサファイア!!!!
訪問しているその国で採れた石と出逢えるという事が、とっても嬉しかったです!!
タイのチャンタブリにあるサファイア鉱山で採れたスターサファイアだと教えて頂きました
とってもクッキリと、シャープにスターの光が出ます!!
もー、このスターサファイアに一目ぼれ!!
小さ目のルースを2つ購入して日本に連れて帰ってきました。
この2つのスターサファイアは、夫の二郎に頼んでジュエリーにデザイン&加工してもらいます。
完成したら皆様にご紹介したいと思っていますお楽しみに!
帰国後、調べたら、サファイア鉱山があるチャンタブリに、鉱山で働く人々と宝石バイヤーがやり取りをするジェムトレードの市場があるようです。
シーロムヴィレッジで、“青いジェム”と素敵な出会いもあり、
後は、今まで市場で見てきた中で、「これを日本に持って帰ろう!」と決意したもの‥カレンシルバーを買い付けに行く事に!
カレンシルバーの問屋さんがあるプラトゥナムセンターまで、エアコンバスで移動。
暑さと連日歩き回っている疲れと、予定していた一通りの市場を巡れた安心感とで、うたたねしていました。
私と教え子さんが、行先をタイに決めた理由の一つにカレンシルバーがあります。
同道して下さった教え子さんは、アジアン雑貨&ジュエリーを好んでいらっしゃる方で、いつもカレンシルバーのビーズで作ったブレスレットをされていました。
↑教え子さんが身に着けていらっしゃる、カレンシルバーで作ったブレスレット。
カレンシルバーは、タイ北部の山岳地帯に住んでいるカレン族が生活の収入の為に作っているシルバー製品です。
シルバー925よりも銀の濃度が高いため、純銀に近く、普段身に付けているだけで自然に磨かれてピカピカになるのと、
カレンシルバー独特の“手作りのやわらかさ”に、
私も「カレンシルバーって、好いなぁ~」と感じていました
タイの市場を一通り巡って、「やはりカレンシルバーは良い!日本に連れて帰りたい!!」という気持ちが固まっていました。
プラトゥナムセンターに、カレンシルバーの卸屋さんが何件かあったのですが‥‥
「お店がカレンシルバーをうたっていても、扱っているのが普通のシルバーアクセサリーで、カレン族が作った物ではない」
そんな出来事がありました!!
私はカレンシルバー初心者。 教え子さんはずっとカレンシルバーと触れ合っています。
私が始めに「ここが良い」と選んだ自称カレンシルバーのお店は、よく見ると、
商品のデザインの中に、インド・ネパールの銀工芸である“フィリグリー”と呼ばれるものが混ざっていました。
「あれ~」
と思いつつも、可愛いデザインが沢山あるし、お店はカレンをうたっているし、どうしようかと考えていたら、
教え子さんが、店員さんに
「この商品はシルバー925ですか?」
と質問してくれました。
店員さんは
「ここにある商品は、全てシルバー925です。」
と答えました。
この時点で『このお店の商品は、カレンシルバーではない』事が明確になりました!
前述しましたが、カレンシルバーはシルバー925よりも銀の純度が高いのが特徴です。
シルバー925なら、カレンシルバーでは無いと、一つの判断材料になります。
教え子さんの機転で、カレンシルバーかそうではないかを見極める助けを得られました
(感謝)
カレンシルバーじゃないと判明したそのお店を早々に後にして、
教え子さんが「カレンシルバーなら、ここの商品がカレンの良さがあって良いです」と言っていた、カレンシルバーの別の卸屋さんに移動!
そこでも念のため、同じくシルバーの純度を尋ねたところ、店長さんが、
「ここの商品は全てシルバー925よりも銀の純度が高いです。」
と答えました。
デザインも、カレンシルバーが持っている独特の特徴と、“やわらかさ”がちゃんと出ていました
ずっとカレンシルバーと関わって、毎日カレンシルバーを身に着けていた教え子さんは、ちゃんと感覚で分かっていたんですね。
石の真贋の見極めと似ています。
正しい情報と知識はもちろん大切、
それに加えて、
日々本物に触れて、本物を観察し、その五感で得られる感覚を体に沁み込ませると、本物を見極める感覚のセンサーがその人の中に出来上がります。
教え子さんのカレンシルバー見極めセンサーに助けられました
ただ、カレンシルバーアクセサリーに、シルバー925の刻印が押してありました。
調べると、最近のカレンシルバーを作られている製作者さんの中に「これはシルバー製品ですよ」という意味で925の刻印を入れる方がいらっしゃるようです。
925以上なので入れない方が良いのではと思うのですが、その方の中では925の刻印が現す意味が私達と違うのでしょうね。
教え子さんと手分けして、カレンシルバーを買い付け、カレンシルバーのピアス、リング、ビーズ、パーツを日本に連れて帰りました。
以下は、今回買い付けたピアスの一部です。
カレン独特の模様がカワイイ
大きなピアスは、顔をスッキリ見せてくれます。
お花のピアス
これは、私自身も気に入って、同じデザインのものを使っています。
カレンシルバーは全てが手作り。なので、同じデザインでも、一つ一つ少し違いがあります。
模様はスタンプで銀に押していきます。
まず、カレンシルバーのピアスを天然石ショップハピクリでご紹介しました
是非ご覧下さい
↓
天然石ショップ・ハピクリ「シルバージュエリー」
後日、リングも追加していきます!
また、
ピアスとリングに加え、カレンシルバーのネックレス、ブレスレットをそろえた、カレンシルバー専門のウェブショップも立ち上げ準備中です。
年内には開店報告が出来ると思いますので、どうぞお楽しみに!
カレンシルバーの買い付けが終わったのは、すっかり日が暮れて夜になった頃。
ガイドさんは時間制なのですが、ガイドさんの終わりの時間もすっかり過ぎていました。
実は、ガイドさんが、ご自身のプライベートの時間として&ご自身の意志で、終了時間以降も一緒にずっとお付き合いして下さったのです
嬉しい&ありがたかったです
ガイドさんのお勧めのステーキ屋さんへ
チキンのパイナップルのせ!ウマウマでした!
チェーン店でしたが、同じチェーン店でも味が違うから美味しい支店を選んだ方が良いとガイドさんから教わりました。
国籍は違えど、女3人で、今日一日あったことや、お互いの日常の徒然なるお話を楽しみました
ディナーの後は、お土産を買いに現地のスーパーマーケットへ連れて行っていただきました。
戦争記念塔。
今、こうして平和の中で、タイ人と日本人が交流できている事がとても嬉しいです。
お買い物を済ませた後、ガイドさんと教え子さんと3人でホテルへ。
ホテルへの帰り道、ガイドさんが、
「タイの人は、木曜日に王様や神様が降りてくると信じていて、その日はお坊様も特別に赤い布を身に着け、赤い花を捧げます。
でも、今は、国王様が亡くなられたので、黄色の布を身に着け、黄色の花を捧げます。
この日は、祈ることが大事です。
ホテルの前にも神様の像があるでしょう、場所はどこでも良いので、祈ることが大事です。」
と、教えて下さいました。
(写真は、ホテルの入り口にあった神様の像と祈る場所です。)
実は、
タイに入ってまもなく、義母さんに大変な病気が見付かったと連絡が入っていました。
ガイドさんに教わって、神様が降りてくる木曜日だったこの日、義母さんの為に祈らせて頂きました。
それと、タイという国とタイで出逢った人達への感謝と、同道した教え子さんと共に日本に持ち帰るタイの良いものが、タイと日本の皆さんに喜びを分かち合えるように祈りました。
神様と王様が降りてくる曜日だったから、伝わってるはず(と信じています)
ガイドさんはこの日、夜遅くまでプライベートの時間を使って、私達をガイドして下さいました。
(プライベートの時間は、ガイドさんは無償です><本当に愛いっぱいの純粋な方でした。)
お陰様で、最後まで楽しい時間を過ごせました感謝です
睡眠時間もほどほどに、現地時間2時に起きて、出発の支度をし、メータータクシーでスワンナプーム空港へ!
思ったよりもずっと早く空港に到着。
時間を読み間違えました、もっとホテルで眠れてた(教え子さん、ゴメン。)
朝一の便でしたが、
早く着きすぎて、まだチェックインも開始していない。
お腹がすいて、空港内にあったファミマでホットドッグを購入。
チリソースとトマトケチャップが付いてきた!
タイのチリソースは美味しかったです
チェックインを済ませ、ゲートを潜り抜けた先に‥‥
ヒンドゥー神話の「乳海攪拌」の展示物が!!!!
萌え!!
興奮して、教え子さんに乳海攪拌の神話を萌え語ってしまいました!
やっぱりインド神話好きだなぁ~
仏教は、ヒンドゥーから派生した物と言われています。
タイは仏教国ですが、出所であるヒンドゥー要素が色濃く残っている気がしました。
街中に、ガネーシャやガルーダやラクシュミのモチーフがあったり、
よくガネーシャと並んで祀られているトリムルティ神も、もともとはヒンドゥーの3大主神が1柱の神になったものですし、シヴァ神の祭りの名残などもあったりして、日本の仏教より、ヒンドゥーに近い感じがします。
フライトの時刻が来て、日本に向けて出発!
ありがとう、タイ~
また来ます!!
コップンカ
機内食を食べていて思ったのですが、そうめんとそのつゆを外国人の方は食べ方が分からないのではと思いました。
お隣に座られたイスラム系の方は、そうめんはもとより、えだまめを皮ごと食べようとされていて、食べ方をレクチャーさせて頂きました。
つゆの使い方が分からずに、「日本のそうめんは味が無い!わさびで食べるんだ!」と思っている外国の方がいらっしゃるかも?
6時間のフライトを経て、日本・成田空港に到着~
ただいま~日本
教え子さんはここからさらに国内線に乗り継いで北海道へ戻られました。
本当にお疲れ様でした!
今回の旅の出発前の意図・目標
タイの市場見学をして、買い付けの現状を知る。
タイのステキなものを日本の皆様に紹介する。
→RESULT
タイ市場はアパレルなどの服飾関係が大きく強い。一般的な天然石原石はインドや中国市場の方が大きそうで、あえてタイで仕入れなくても良い気がしました。
カレンシルバーとスターサファイアを“タイの素敵なもの”として出逢えました♡
旅をして出来た次の目標
カレンシルバーを創っているカレン族の方と出逢い、制作現場を実際に見学させて頂くため、チェンマイを訪問する。
カレンシルバーの正しい現状と製作過程について、日本の皆様に紹介できるようにする。
タイ産スターサファイアの鉱山があるチャンタブリ市場を訪問する。現地でスターサファイアがどう扱われているのか、鉱山からどう流通しているのかを知る。
可能であれば、スターサファイアを日本に持って帰って、夫のジュエリーラインナップに加え、日本の皆様にスターサファイアが与える恩恵を楽しんで得てもらう。
土日だけ開かれるチャトチャック市場を見に行く。
こんな感じで、次の旅の目標が出来ました!
叶いますように
長くに分けてのレポートとなりましたが、最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました!
地球に共に暮らす皆様へ‥愛と感謝を込めて
タイ買い付けレポート、今回で最後です!
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タイ買い付けレポートその1
タイ買い付けレポートその2
今回の記事でご紹介の「カレンシルバー」は、以下のハピクリ内で販売開始です
↓
天然石ショップ・ハピクリ「シルバージュエリー」
2017年1月19日、タイ滞在3日目。
ホテルの朝食、モリモリ いつも全部美味しかったです感謝
バンコク市場見学はこの日がラスト!良い天気
バンコクでは、街路樹にもこうして神様や王様への捧げもののお花が飾られていました。
道を歩いていると、けっこう沢山あります。
メータータクシーを捕まえて、バンコクの宝石商が集まるシーロムヴィレッジへ移動!
内装がハデなタクシーでした。
運転もハデだった(笑)。
移動中、夫からツイッターのリプライで「アウィンみたいな青い宝石のルースを探してきてほしい」と依頼が入りました。
10分ほど走ってシーロムにあるジェムトレーディングセンターに到着!
到着時間が早くて、まだビル内のお店が開いていなかったため、近くにある両替所に歩いて移動することに。
バンコクのアパレル市場は朝早く開いて夕方に閉じるお店が多いですが、
プラトゥナムセンターや、このジェムトレーディングセンターは、お店の人が来るお昼前頃に開く&しかもお店ごとに開く時間がまちまち。といった、のんびりマイペースなお店が多かったです。
好いなぁ、ピリピリしてなくて、個々のペースでのんびりしてて
タイの市場を歩いていて思ったのが、
「みんなマイペースで、ワイワイゆったり構えて働いている」
です。
それから、みんなよく喋っています。言葉によるコミュニケーションの量が豊富。
仕事をしながらでも、友人や知人間は本当に生き生きと、よくお喋りをしています。
こういう「街の人が生き生きとお喋りしている」光景、日本ではもうあまり見かけないなぁ。
経済的には、日本と比べたら貧しい国なのかもしれませんが、“人間らしく生きる”や“心のゆとり”という面では、タイの方がずっと豊かな気がしました。
シーロムヴィレッジを歩いていると、こうした宝石のお店が沢山並んでいます。
ジェムトレーディングセンターの近くに、ヒンドゥー教の寺院がありました。
ジェムトレーディングセンターの並びの入り口。
別の入り口。こちらからも入れます。
私は高校時代、インドの古代哲学とヒンドゥー神話が好きで関連の本を読み漁っていました。
当時の夢は「インドの古典文学の研究者になる」という位に好きでした。
(当時勉強したインド古代哲学とヒンドゥー神話の知恵が、今の仕事にもとても役に立っています。人生経験の何がどういう風に繋がるか、分からないものです。)
ジェムトレーディングセンターのお店が開くまでまだ時間がある事と、私のインド神話好きから、
同道してくれていた教え子さんと、タイ人ガイドさんにお願いして、このヒンドゥー寺院に立ち寄っていただきました。
写真が撮れたのは入り口まで。内部は撮影NG!
寺院の中では靴を脱いで礼拝しました。
‥と、ここまでは良かったのですが‥
中に入っての様子と、僧侶らしき方々や中で働いている方々を見て思った事。
「これ、ただのアトラクション(観光の見世物)で、ここに信仰が全然ないじゃん?!」
日本でも、観光地化に力を入れての結果、その民族の信仰という役割が薄れ、外国人観光客の為の観光の場という役割が濃くなったお寺などがありますが、
(お守りも、信仰の対象ではなく、単なる観光のお土産になっているような‥)
まさしくそんな感じでした。
といいつつ、
寺院の中でしっかりビンディーまでしてもらって、「初ビンディー!」と歩きながら自撮りまでして、ちゃんと楽しんでましたけど!
同道のタイ人ガイドさんも初ヒンドゥー寺院でした。
寺院内では、現地の経済感覚で値段の高い供物を買ってお参りをする仕組みでした。
この時、ガイドさんも自腹で買って一緒にお参りして下さったんです。(しかも仏教徒なのに;)
まさか寺院内でそんな出費があると思わず、寺院を出た後に、ガイドさんに「すみません」と言ったら、
「大丈夫 こうして新しい経験が出来て良かったです」と笑って下さいました。
こちらのお願いで起きたイレギュラーな出来事で、迷惑な事と受け取る事も出来たでしょうに、新しい経験が出来ましたと受け取って下さるなんて、本当に優しい
その心持ちを私も見習おうと思いました。
そうこうしている内に、ジェムトレーディングセンター内のお店もちらほら開く時間になり、
夫からのリクエスト「青い宝石のルース」を求めて、ジェムトレーディングセンター内のジェムのお店を巡りました!
ジェムトレーディングセンター内には、インド系のジェムのルース屋さんが沢山入っていました。
ただ、夫からリクエストされた“青い宝石”にあてはまるものが中々見つからず、
インド系のジェムのお店で、リクエストに近そうな色の“非加熱タンザナイト”のルースを少し購入。
その後も、もう少し“青い宝石”を探そうと思って、お店を巡っている中で出逢ったのが‥‥
じゃーーーーーーーーん
タイ産のスターサファイア!!!!
訪問しているその国で採れた石と出逢えるという事が、とっても嬉しかったです!!
タイのチャンタブリにあるサファイア鉱山で採れたスターサファイアだと教えて頂きました
とってもクッキリと、シャープにスターの光が出ます!!
もー、このスターサファイアに一目ぼれ!!
小さ目のルースを2つ購入して日本に連れて帰ってきました。
この2つのスターサファイアは、夫の二郎に頼んでジュエリーにデザイン&加工してもらいます。
完成したら皆様にご紹介したいと思っていますお楽しみに!
帰国後、調べたら、サファイア鉱山があるチャンタブリに、鉱山で働く人々と宝石バイヤーがやり取りをするジェムトレードの市場があるようです。
シーロムヴィレッジで、“青いジェム”と素敵な出会いもあり、
後は、今まで市場で見てきた中で、「これを日本に持って帰ろう!」と決意したもの‥カレンシルバーを買い付けに行く事に!
カレンシルバーの問屋さんがあるプラトゥナムセンターまで、エアコンバスで移動。
暑さと連日歩き回っている疲れと、予定していた一通りの市場を巡れた安心感とで、うたたねしていました。
私と教え子さんが、行先をタイに決めた理由の一つにカレンシルバーがあります。
同道して下さった教え子さんは、アジアン雑貨&ジュエリーを好んでいらっしゃる方で、いつもカレンシルバーのビーズで作ったブレスレットをされていました。
↑教え子さんが身に着けていらっしゃる、カレンシルバーで作ったブレスレット。
カレンシルバーは、タイ北部の山岳地帯に住んでいるカレン族が生活の収入の為に作っているシルバー製品です。
シルバー925よりも銀の濃度が高いため、純銀に近く、普段身に付けているだけで自然に磨かれてピカピカになるのと、
カレンシルバー独特の“手作りのやわらかさ”に、
私も「カレンシルバーって、好いなぁ~」と感じていました
タイの市場を一通り巡って、「やはりカレンシルバーは良い!日本に連れて帰りたい!!」という気持ちが固まっていました。
プラトゥナムセンターに、カレンシルバーの卸屋さんが何件かあったのですが‥‥
「お店がカレンシルバーをうたっていても、扱っているのが普通のシルバーアクセサリーで、カレン族が作った物ではない」
そんな出来事がありました!!
私はカレンシルバー初心者。 教え子さんはずっとカレンシルバーと触れ合っています。
私が始めに「ここが良い」と選んだ自称カレンシルバーのお店は、よく見ると、
商品のデザインの中に、インド・ネパールの銀工芸である“フィリグリー”と呼ばれるものが混ざっていました。
「あれ~」
と思いつつも、可愛いデザインが沢山あるし、お店はカレンをうたっているし、どうしようかと考えていたら、
教え子さんが、店員さんに
「この商品はシルバー925ですか?」
と質問してくれました。
店員さんは
「ここにある商品は、全てシルバー925です。」
と答えました。
この時点で『このお店の商品は、カレンシルバーではない』事が明確になりました!
前述しましたが、カレンシルバーはシルバー925よりも銀の純度が高いのが特徴です。
シルバー925なら、カレンシルバーでは無いと、一つの判断材料になります。
教え子さんの機転で、カレンシルバーかそうではないかを見極める助けを得られました
(感謝)
カレンシルバーじゃないと判明したそのお店を早々に後にして、
教え子さんが「カレンシルバーなら、ここの商品がカレンの良さがあって良いです」と言っていた、カレンシルバーの別の卸屋さんに移動!
そこでも念のため、同じくシルバーの純度を尋ねたところ、店長さんが、
「ここの商品は全てシルバー925よりも銀の純度が高いです。」
と答えました。
デザインも、カレンシルバーが持っている独特の特徴と、“やわらかさ”がちゃんと出ていました
ずっとカレンシルバーと関わって、毎日カレンシルバーを身に着けていた教え子さんは、ちゃんと感覚で分かっていたんですね。
石の真贋の見極めと似ています。
正しい情報と知識はもちろん大切、
それに加えて、
日々本物に触れて、本物を観察し、その五感で得られる感覚を体に沁み込ませると、本物を見極める感覚のセンサーがその人の中に出来上がります。
教え子さんのカレンシルバー見極めセンサーに助けられました
ただ、カレンシルバーアクセサリーに、シルバー925の刻印が押してありました。
調べると、最近のカレンシルバーを作られている製作者さんの中に「これはシルバー製品ですよ」という意味で925の刻印を入れる方がいらっしゃるようです。
925以上なので入れない方が良いのではと思うのですが、その方の中では925の刻印が現す意味が私達と違うのでしょうね。
教え子さんと手分けして、カレンシルバーを買い付け、カレンシルバーのピアス、リング、ビーズ、パーツを日本に連れて帰りました。
以下は、今回買い付けたピアスの一部です。
カレン独特の模様がカワイイ
大きなピアスは、顔をスッキリ見せてくれます。
お花のピアス
これは、私自身も気に入って、同じデザインのものを使っています。
カレンシルバーは全てが手作り。なので、同じデザインでも、一つ一つ少し違いがあります。
模様はスタンプで銀に押していきます。
まず、カレンシルバーのピアスを天然石ショップハピクリでご紹介しました
是非ご覧下さい
↓
天然石ショップ・ハピクリ「シルバージュエリー」
後日、リングも追加していきます!
また、
ピアスとリングに加え、カレンシルバーのネックレス、ブレスレットをそろえた、カレンシルバー専門のウェブショップも立ち上げ準備中です。
年内には開店報告が出来ると思いますので、どうぞお楽しみに!
カレンシルバーの買い付けが終わったのは、すっかり日が暮れて夜になった頃。
ガイドさんは時間制なのですが、ガイドさんの終わりの時間もすっかり過ぎていました。
実は、ガイドさんが、ご自身のプライベートの時間として&ご自身の意志で、終了時間以降も一緒にずっとお付き合いして下さったのです
嬉しい&ありがたかったです
ガイドさんのお勧めのステーキ屋さんへ
チキンのパイナップルのせ!ウマウマでした!
チェーン店でしたが、同じチェーン店でも味が違うから美味しい支店を選んだ方が良いとガイドさんから教わりました。
国籍は違えど、女3人で、今日一日あったことや、お互いの日常の徒然なるお話を楽しみました
ディナーの後は、お土産を買いに現地のスーパーマーケットへ連れて行っていただきました。
戦争記念塔。
今、こうして平和の中で、タイ人と日本人が交流できている事がとても嬉しいです。
お買い物を済ませた後、ガイドさんと教え子さんと3人でホテルへ。
ホテルへの帰り道、ガイドさんが、
「タイの人は、木曜日に王様や神様が降りてくると信じていて、その日はお坊様も特別に赤い布を身に着け、赤い花を捧げます。
でも、今は、国王様が亡くなられたので、黄色の布を身に着け、黄色の花を捧げます。
この日は、祈ることが大事です。
ホテルの前にも神様の像があるでしょう、場所はどこでも良いので、祈ることが大事です。」
と、教えて下さいました。
(写真は、ホテルの入り口にあった神様の像と祈る場所です。)
実は、
タイに入ってまもなく、義母さんに大変な病気が見付かったと連絡が入っていました。
ガイドさんに教わって、神様が降りてくる木曜日だったこの日、義母さんの為に祈らせて頂きました。
それと、タイという国とタイで出逢った人達への感謝と、同道した教え子さんと共に日本に持ち帰るタイの良いものが、タイと日本の皆さんに喜びを分かち合えるように祈りました。
神様と王様が降りてくる曜日だったから、伝わってるはず(と信じています)
ガイドさんはこの日、夜遅くまでプライベートの時間を使って、私達をガイドして下さいました。
(プライベートの時間は、ガイドさんは無償です><本当に愛いっぱいの純粋な方でした。)
お陰様で、最後まで楽しい時間を過ごせました感謝です
睡眠時間もほどほどに、現地時間2時に起きて、出発の支度をし、メータータクシーでスワンナプーム空港へ!
思ったよりもずっと早く空港に到着。
時間を読み間違えました、もっとホテルで眠れてた(教え子さん、ゴメン。)
朝一の便でしたが、
早く着きすぎて、まだチェックインも開始していない。
お腹がすいて、空港内にあったファミマでホットドッグを購入。
チリソースとトマトケチャップが付いてきた!
タイのチリソースは美味しかったです
チェックインを済ませ、ゲートを潜り抜けた先に‥‥
ヒンドゥー神話の「乳海攪拌」の展示物が!!!!
萌え!!
興奮して、教え子さんに乳海攪拌の神話を萌え語ってしまいました!
やっぱりインド神話好きだなぁ~
仏教は、ヒンドゥーから派生した物と言われています。
タイは仏教国ですが、出所であるヒンドゥー要素が色濃く残っている気がしました。
街中に、ガネーシャやガルーダやラクシュミのモチーフがあったり、
よくガネーシャと並んで祀られているトリムルティ神も、もともとはヒンドゥーの3大主神が1柱の神になったものですし、シヴァ神の祭りの名残などもあったりして、日本の仏教より、ヒンドゥーに近い感じがします。
フライトの時刻が来て、日本に向けて出発!
ありがとう、タイ~
また来ます!!
コップンカ
機内食を食べていて思ったのですが、そうめんとそのつゆを外国人の方は食べ方が分からないのではと思いました。
お隣に座られたイスラム系の方は、そうめんはもとより、えだまめを皮ごと食べようとされていて、食べ方をレクチャーさせて頂きました。
つゆの使い方が分からずに、「日本のそうめんは味が無い!わさびで食べるんだ!」と思っている外国の方がいらっしゃるかも?
6時間のフライトを経て、日本・成田空港に到着~
ただいま~日本
教え子さんはここからさらに国内線に乗り継いで北海道へ戻られました。
本当にお疲れ様でした!
今回の旅の出発前の意図・目標
タイの市場見学をして、買い付けの現状を知る。
タイのステキなものを日本の皆様に紹介する。
→RESULT
タイ市場はアパレルなどの服飾関係が大きく強い。一般的な天然石原石はインドや中国市場の方が大きそうで、あえてタイで仕入れなくても良い気がしました。
カレンシルバーとスターサファイアを“タイの素敵なもの”として出逢えました♡
旅をして出来た次の目標
カレンシルバーを創っているカレン族の方と出逢い、制作現場を実際に見学させて頂くため、チェンマイを訪問する。
カレンシルバーの正しい現状と製作過程について、日本の皆様に紹介できるようにする。
タイ産スターサファイアの鉱山があるチャンタブリ市場を訪問する。現地でスターサファイアがどう扱われているのか、鉱山からどう流通しているのかを知る。
可能であれば、スターサファイアを日本に持って帰って、夫のジュエリーラインナップに加え、日本の皆様にスターサファイアが与える恩恵を楽しんで得てもらう。
土日だけ開かれるチャトチャック市場を見に行く。
こんな感じで、次の旅の目標が出来ました!
叶いますように
長くに分けてのレポートとなりましたが、最後までお付き合い下さり、本当にありがとうございました!
地球に共に暮らす皆様へ‥愛と感謝を込めて