幸せ体質をつくる笑顔のナビゲーター*きぃちゃんです。

 

昨日は札幌藻岩高校の3年生(320人)に

「性的マイノリティと人権」の講座をお届けしてきました。

 

 

{3E7D7D89-8BD0-4C92-89E0-07CADE5449CE}

 

「知らない」ことが原因となって起きてしまう

性的マイノリティ当事者に対する無自覚な偏見、差別。

偏見を持たなくてすむように必要最低限の知識を

持って欲しいなとお伝えしてきました。

 

3年生全員にお話しする機会を与えていただいたこともとても有難くて嬉しかったのですが、

北大の瀬名波先生との初コラボも楽しいことでした。

{D0794AAE-2F22-43A3-B005-57DD85387B01}

(北海道新聞に掲載されました)

 

 

そして、今日は先週、参加した

「work with Pride 2017」の報告をしたいと思います。

 

 
{DD4D587C-F72F-44D7-AA76-7CCC082F5674}

国際的なカミングアウト・デーである10月11日、

経団連会館で開催された、職場におけるLGBTの働きやすさを考えるイベントです。

 

経団連は今年5月、企業におけるLGBTの適切な理解と知識の共有・認識・受容に向けた取り組みを進めるために「ダイバーシティ・インクルージョン社会の実現に向けて」という提言を全ての企業に向けて発信しています。

 

今回、会場も提供されていました。

やはり、世の中の動きに敏感な企業の動きは早いですね!

 

 

メインセッションは、国連人権理事会が2016年に設置した「SOGIに関する独立調査官」のウィティット・ムンタボーン(Vitit Muntarbhon)氏のビデオメッセージで始まりました。

 

このSOGIに対する差別や暴力から人々を保護するための活動を振り返り、同氏は「アルゼンチンなどの国を訪問し、グローバル報告書をまとめ、被害者の苦情を受け付けて保護に努めました。さらにグローバルコミュニティに対し、会議や教育プログラムなどのサービスを提供してきた。これらは国家、NGO、政府間組織のもとで協力して行われました」と話されました。

 

 

キーノート・プレゼンテーションは、

Human Rights Campaign 代表 チャド・グリフィン(Chad Griffin)氏

 

{0D1626C6-1D2F-49AA-B9E4-569EC33B78AD}

 

 

「自身がカミングアウトをすることで、多くの人に勇気を与え、知り合いも学んで、変われるチャンスになります。ビジネス面でも、LGBTQがカミングアウトすることで生産性が上がり、彼らの能力を引き出だし、その命を救うことにつながります」と話されました。

 

 

当事者パネル:海外

グローバル動向から学ぶこと

Sony(ソニー)のDirector、Law Department

トリスタン・ヒギンズ(Tristan Higgins)氏(右側から2番目の方)

 

{E0ECE579-0AC0-47BC-85CB-E50C40BEF9B8}

 

「米国と日本の文化は異なります。日本の職場では家族の写真を飾らない。同僚と共に行動してもプライべートを語らない。もっと立ち入ったことを気軽に話せる環境になると良いと思います。私はカミングアウトしていますが、まだ日本の社員には難しいようです。しかし、それを隠していると本来のエネルギーを発揮できない。私は米国で大きなイベントを開催し、仕事にコミットしてきた。私が他人と違うならば、あなたも他人と違っていいはず。違うからこそ尊敬できる点もある。これが私のメッセージです」

 

 

当事者パネル:日本

「日本の職場での、カミングアウトの今」

 

日本では、まだカミングアウトできる環境は整っていないため、カミングアウトできる環境をサポートするヒントについて当事者からお話を聞きました。

 

 

「LGBT自治体議員連」を立ち上げた文京区議会議員の前田邦博氏

 

{878B4BB3-648E-4534-B1AC-E47C06136409}

 

 

「当選時に自分がゲイであることをアウティングされる嫌がらせを受けました。

その後、パートナーとの死別を経験しましたが、配偶者でないため、喪主にもなれませんでした。

いま、パートナーや自分の介護にも身近な年代になりました。

法的保障を待てない焦りを感じています。政策として考えてもらうために、LGBTの可視化が必要だと考え、私はカミングアウトしました。

後押しになったのは文京区男女平等推進条例が可決されたことです。制度があると理解も進みます」

 

写真がないのですが、

「金曜ロードショー」のプロデューサーを務める日本テレビ放送網の谷尾俊美氏は、

「当初は男性として入社しましたが、報道から編成に異動した際にカミングアウトしました。報道で中東に5年間ほど赴任し、人の生死を多く見てきた。いつ死ぬかわからない経験をたくさんして、自分の人生を望むように生きたいと思った。allyであった上司の理解もあり、少しずつメイクなどを始め、いまに至っています。自分を押し殺すことは良くない。私はトランス女性としてクリエティブ面や発信面でパワーを発揮しています。これは会社のメリットにもなっています」。

 

 

第一部のセッションのフィネーレは「Pride指標2017」表彰式。

今年は昨年の82社から大幅に増え計109社でした。


今度、企業での取組事例なども、

まとめて報告したいと思います。

 

{7F74FCE7-5372-4BFA-A45F-F2383E5EC123}

 

ありのまま自分らしく生きていきたい

そう願うのは、みな同じだと思います。

 

そして、その願いを叶えられるのは、

誰でもない私たち自身です。

悲しい思いをする人を一人でも減らせるように

これからも私ができることをしていこうと思います。

 

私が参加したサブセッションの様子は、

今朝の北海道新聞を見ていただけたら嬉しいです。

 

{1F18AC01-1D9E-4501-84B5-BD2171335FB2}

 

最後までお読みくださり、ありがとうございます。