うがい・手洗い、マスクの効果的なやり方をご存知ですか?
ちょっとの違いで大きく効果は変わります。
感染症のために建てられた病院に勤めていた元医療従事者の私が、感染対策をきちんとお伝えします。
昨日も友人にウイルス対策について訊かれたので、また載せまーす。
お伝えにあたり、私は厚生労働省の通達を参考にしました。
出典無記載の画像は厚労省のHPよりお借りしました。
説明しやすいように、インフルエンザ感染について書いています。
厚生労働省のHPによると、コロナウイルスもインフルエンザと感染経路が同じと考えられているので、対策も同じかと存じます。
インフルエンザ感染経路
インフルエンザは飛沫感染と接触感染です。
閉鎖空間でのみ飛沫核感染もあるらしい。
飛沫感染とは、感染した人のくしゃみや咳が原因での感染。
接触感染とは、皮膚や粘膜がウイルスに直接触れることが原因での感染。
感染した人がくしゃみや咳を手で抑えたとします。その手がドアノブやスイッチなどに触れると、ウイルスがその表面に着きます。そのドアノブやスイッチを手で触った人にウイルスが感染します。これが接触感染。
ちなみに、体外に出たインフルエンザウイルスは24時間以上生存可能らしい。
サラヤHPより
※ちなみに、今話題のコロナウイルスは厚生労働省のHPによると、感染経路は未特定です。
おそらく、飛沫感染と接触感染とのこと。
一般的な感染対策
抵抗力を高める(充分な栄養と睡眠)
予防接種。
人混みを避ける。
お部屋の加湿(湿度50-60%)
うがい、手洗い
手は流水で15秒以上洗い流しましょう。
接触感染を予防するために、布タオルではなく、ペーパータオルで拭きましょう。
アルコールで手指消毒をする場合は、手洗い後
しっかり水気を切ってから
アルコールを使いましょう。
アルコールは水分があると効果を発揮出来ません。
これ知らない人多いみたいやけど、めっちゃ大事。
アルコールアレルギーの方は塩化ベンザルコニウムを使うと良いよ。
(アルコールより効果は少し弱いらしい)
お部屋の換気も1時間に1回くらいしてください。
8畳くらいのお部屋だと5分窓を開けてると空気がほぼ入れ替わるんだってさー。
かかってしまった時の心得~他人にうつさないために
咳やくしゃみをする時は人の方を向かないでね。
マスクを着けましょう。
咳やくしゃみを手で受けた時は、すぐに手を洗ってください。
よく鼻が出てる人を私は見かけます。
しかも咳をするときにマスク外す方もお見かけします。
マスクをつけることで、くしゃみや咳でウイルスが空気中に広がるのを防げます。
かかってない方よりもかかってる方がマスクを!
熱が下がっても外出は控えてください。
厚生労働省のQ&Aによると、発症前日から、発症3-7日間は鼻や喉からウイルス排出中らしい。
つまり、熱が下がってもウイルスは排出されてます。
ちなみに、学校保健安全法によると、発症後5日を経過し、かつ解熱後2日を経過するまでは出席停止だそうな。
インフルエンザは抵抗力の弱い方にうつると、死に至る可能性もある感染症です。
消毒方法
感染者が触れた場所は
アルコールまたは
次亜塩素酸ナトリウムで
拭いてください。
次亜塩素酸ナトリウムとは、ご家庭で言うとキッチンハイターのことです。
キッチンハイターは6%ですので、いわゆる感染症法に基づいて、薄めて使いましょう。
薄め方は下に記しますね。
この液は手荒れのもとなので素手で触らずに
必ずゴム手袋を使ってください。
この液は食中毒の原因ノロウィルスにも効果があります。
この難点は、拭いたところが変色する可能性があることです。(漂白作用)
あと、金属には使えません。
いわゆる感染症法によると、インフルエンザウイルスは五類感染症。
0.02-0.5w/v%の次亜塩素酸ナトリウムによる
局所の清拭消毒が必要だそうな。
※清拭消毒とは、ふきふきして消毒すること。
この濃度はノロウィルスの清拭消毒にも使えます。
ただし、残念なことに作り置きダメです。
ペットボトルのキャップ1杯(5ml)に水1500mlを注ぐと0.02w/v%らしい。
ペットボトルで作ると楽です。
誤飲防止のため容器には必ず消毒液と書いてね。
私の知識がお役に立てたら嬉しいです
2019.01.17の記事を加筆しました。