2024年9月2日、必ず親や子に似た顔があるといわれている「北条の五百羅漢」に行ってきました。この石仏たちは、いつ誰が作ったなど詳細が不明とされていましたが、平成27年に市の調査で江戸時代初期に仏像が作られ、石仏は元々羅漢寺の南にある酒見寺にあり、寺の再興に伴う寺内整備や信仰・供養のために造立されたと考えられています
駐車場前の「かわや」に真新しい石仏が出迎えてくれました
トイレ前の石仏たち
羅漢寺(加西市北条町北条1293)
☎0790-43-0580
緑の木々に埋もれて金剛力士坐像が・・・
右側の金剛力士坐像
左側の、金剛力士坐像
本堂に続く参道
境内の木々が羅漢を覆って・・・
モミジの老木が見事
羅漢寺本堂
本尊:薬師如来
日光・月光菩薩並びに十二神将を従えています
江戸時代初期に作られた石仏約500体がほぼ原型を留めており全国的に有名な石仏です。古くから「親が見たけりゃ北条の西の五百羅漢の堂に御座れ」とうたわれ、顔立ちの異なる石仏の中に、必ず親や子に似た顔があるといわれています
全体をワイドで、圧巻!!です
中央に釈迦如来、右に文殊菩薩・大日如来、左に普賢菩薩・阿弥陀如来さまたちが並んでいます
ほとんどが四角柱の石材に顔を彫り、体に簡単な線描や薄く彫った手があるという簡単な彫り方の仏たちですが、その込められた、哀しくも美し澄んだ信仰心に思いを馳せるときしんとひきしめられるほどの純粋さに感心せずにはいられません
素朴で笑い顔や泣き顔など、表情豊かな野の仏として多くの人々に親しまれています
来迎二十五菩薩
弥陀来迎のときに阿弥陀如来に従ってくる、二十五体の菩薩が並ぶ小径
一番奥正面に阿弥陀如来石仏
来迎二十五菩薩が並ぶ小径から石仏群を・・・
高室石とよばれる地元の凝灰石が使われており、4世紀の間訴えるような眸を見せ、何事も語ろうとしませんでした。でもこの石仏の謎は、徐々に解明されつつあるようです
色はさび、姿は風化して趣き深い石仏たち
庚申堂
本尊:青面金剛龍王
正面にふれ愛観音(気になる所をさすると良くなるとされています)
児島尚善母文塚
200通の手紙が収められているようです
六地蔵立像浮彫六角石幢
(六面に地蔵菩薩が彫られています)
宝篋印塔(慶長17年)
大聖歓喜天
観音様とインドの神様がお祀りされています
大聖歓喜天堂奥に、石棺が置かれていました
可愛いお地蔵様・・ほっと安らぎます
境内所々に、掌に乗せれるような石仏が・・・
夫婦なのか?それとも親子?
ツクツクボウシが夏の終わりを告げていました