<4日目:10月7日(日) ボストンへ>
アマーストに別れを告げ、ボストンへ戻ります。
帰りも同じ車を手配。今回は、モロッコ出身の気さくな男性ドライバーさんで、更に会話が盛り上がりました。
2時間弱でボストンに到着。
ボストンと言えば、3年ほど前読んで、まだ記憶に新しい洋書があります。”Flat-Out Love"。
主人公はボストンの大学に通う女の子。彼女の母親の友人がハーバードで教鞭をとっていて、その息子はMITの学生、その家庭でホームステイすることになるという設定です。Facebook時代のラブストーリーで、今どきのボストンの学生や街の様子が描かれていました。
さて、ボストンで最初に向かったのがハーバード大学。
ジョンストンゲートが風格を醸し出しています。
キャンパス内を散策。
マサチューセッツ州では3連休の中日。
行きかう人々はほとんど観光客のようです。
ジョン・ハーバードの銅像。
キャンパス隣にすぐ地下鉄の駅。2駅乗って、
MITを訪問。奇抜な建築のステイタ・センターが一際目立ちます。
ここまで来て、我々は、フリーダムトレイル観光完全踏破組と、ホテルチェックイン組に分かれました。
フリーダムトレイルは、
アメリカ建国関連の16か所の史跡を、約4kmで結んだ観光ルート。
MITを北へ向かい、終点のバンカーヒル記念塔から、逆コースをたどります。
階段を登りつめた展望台からの眺め。
コップスヒル墓地。
独立戦争の功労者、ボール・リビアの家。
クインシーマーケットは多くの人でにぎわっていました。
フランスパンの中に巨大なロブスター。
15分行列を待って買えたとか。
建国の歴史に思いを馳せ、こんな作品を読んでいたことを思い出しました。
戒律の厳しい17世紀アメリカニューイングランドを舞台にした
”The Scarlet Letter" (緋文字)
The Scarlet Letter
957円
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ナサニエル・ホーソーンによる有名な文学作品で、夫がいる身で牧師との子を出産した罪として、赤いAの文字を胸につけて生きるへスタープリンの苦悩の人生が描かれています。古典のため英語が難解、途中でギブアップして日本語で続きを読みました。
今回、初めてボストンの重厚な街に身を置いて、当時のアメリカの歴史と文化を思い起こし、やはりここは他の都市とは格が違うのだなと感じました。
一方、ホテルチェックイン組は、ウーバー(Uber)配車アプリを利用してホテルに向かいます。
ボストンの午後は、日本の深夜。時差ボケ3日目でダウンしました。
宿泊に選んだ Taj Boston は、ボストンのオアシス、パブリックガーデンの目の前という好立地。インド系経営の高級ホテルです。
迎えてくれた愛想の良いドアマンさんは、いかにもインドという顔立ちをした男性。こじんまりしたエントランスですが、ホテルスタッフの風貌も相まって、異国情緒を感じます。
部屋の家具や調度品、バスルームまで贅沢で、
窓越しにボストンの街を望めます。
スーツケースを部屋に運んでくれたベルボーイさんに、
スマートにチップを渡しましょう。
14階の部屋の窓から見下ろします。
左下の木々がパブリックガーデン。
廊下突き当りの窓からは、反対側の街並みが見渡せました。
午後から小雨が降る中、
ホテルの目の前、お待ちかねのパブリックガーデンへ繰り出します。
パブリックガーデンと言えばこれ。
"Make Way for Ducklings” (かもさんおとおり)
Make Way for Ducklings (Picture Puffins)
903円
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カモの夫婦が子育ての場所を探し、お気に入りのパブリックガーデンを目指して、親子がお引越しの行列をするという洋書絵本です。白黒の挿絵が美しく、子供たちが小さかったころ一緒に読んだ絵本の中でも、お気に入りの一冊でした。
絵本と同じ風景が広がります。
左奥にそびえるのが宿泊ホテル Taj Boston。
私も一枚くらい散策する後ろ姿をアップしておきましょう。
そして、カモの親子にご対面してきました!
絵本のカモたち。
パブリックガーデンを出ると、
カモたちが行列したチャールズストリートが続きます。
ここは、ビーコンヒルと呼ばれるおしゃれな一帯。
昔ながらのレンガ造りの建物が並びます。
その中でも、エーコン通りは、特に観光客に人気です。
<5日目:10月8日(月) 帰国>
最終日は月曜ですが、日本では体育の日、マサチューセッツはコロンブスデイと、偶然にも共に祝日です。
昨日の雨が上がっていたので、
帰国前に、朝、もう一度パブリックガーデンを散策。
紅葉の始まりかけた、少し明るいきれいな写真が撮れました。
白鳥やカモが優雅に泳いでいます。
アマーストでもリスにちょくちょく出合いましたが、
ここのリスはかなり人慣れしていてびっくりです。
帰国便のJALは13:20発。
空港へのタクシーは、エジプトから来たというおしゃべりなドライバーさんでした。
靴も脱がされる厳しい空港のチェックを通れば、
ビジネス用のラウンジで優雅に待機。
初日に宿泊したヒルトンホテルが正面に望めます。
旅行中、ずっと時差ボケが取れず寝不足でしたが、帰りの機内で初めて爆睡。14時間のフライトのほとんどを寝てしまいました!
<Conclusion まとめ>
行き先々で、どこかで見た風景だなと思いつつ、そうだ、来る前にパソコン上で見たんだった。と、便利な世の中がいいのか悪いのか。そういう意味では昔の方が旅の感動が大きかったかもしれません。そんな時代に思い出に残るのが、風景や建物より人との出会い。書ききれないエピソードもまだまだたくさんあって、地道に続けていた英語が大いに役立った旅でした。決して安い旅行ではありませんでしたが、高級ホテルでチップをかっこよく渡す、というミッションもクリアできました。気候的にもベストシーズン。天気にも恵まれラッキーでした。
旅のお供は日本から同行してくれた息子と、アメリカにいる娘。お世話になりました。そして、楽しい思い出と共に帰国後は、我が家のウォシュレットとシャワーホース付きお風呂、畳のフロアがどんな高級ホテルよりも快適なのだと、いつもながらに再確認したのでした。
<Reference >
地球の歩き方 ボストン
Look Me in the Eye J.Robison
Flat-Out Love J.Park
The Scarlet Letter N.Hawthorne
Make Way for Ducklings R. McCloskey
Boston PublicGardens Thomas Mcknight
(我が家のリビングのメインインテリア)