From 真山英二(さのやまえいじ)

 

このアイテム、何かわかりますか?

もちろん、電卓ではありますが、、、

 

不動産屋さん、必携の「ローン電卓」です。

 

正式名称なのかどうかはわかりませんが、

一般的に家電量販店などでは、

「金融電卓」と呼ばれています。

 

個人的な話になりますが、

経営コンサルタントから

不動産業に移った時、

パソコンよりもこのローン電卓の方が

使用頻度が圧倒的に多かったです。

 

今回は、

「住宅ローン計算の基礎」

をお話しします。

 

エクセルなどの表計算ソフトで

住宅ローンの計算はもちろん可能です。

 

ただ、お手軽に計算したのであれば

このローン電卓がとても便利です。

 

普通の電卓よりも少し高くて、

だいたい3000円から8000円くらいで

売っていると思います。

 

高いものほど、高機能で

いろいろな数字を計算できます。

 

ただ、住宅ローンは

基本機能の一つなので

どの金融電卓でも計算できます。


住宅ローンの計算は、

4つの値で成り立っています。

 

電卓メーカーによって

少し名称は変わりますが、

 

・借入額

・利率

・返済月数

・返済額(月額)

 

の4つがポイントの値です。

 

計算方法としては、

”3つの値を決める”と

賢いローン電卓が

残りの一つの値を

計算してくれます。

 

例えば、

毎月10万円の家賃を払っていて、

家賃と同じくらいのローン支払いに

したい場合。

 

求めたい数字は、「借入額」。

 

電卓に入力する値は、

(決めなければならない値)

「利率」「返済月数」「返済額」

の3つです。

 

この場合は、

・「利率」に実行金利

(今だと、0.7%〜1%くらい)

・「返済月数」に借入最大期間、

(45歳以下で35年の420か月)

・「返済額」に毎月の家賃

(このケースなら10万円)

です。

 

 

実際に、数値を電卓に入れてみます。

 

利率:0.875%

(基準金利2.475%から1.6%の金利優遇)

返済月数:420か月(35年)

返済額(月):100,000円(家賃と同じ)

 

ピッポッパ、、、チャリン!

(もちろん、そんな音しません、、、笑)

 

計算結果ーーー> 36,166,668円

 

この例の場合、毎月10万円の家賃と

同じ程度の支払いになる

ローン借入額は、3620万円くらいと

いうことになります。

(ボーナス払いはなしです)

 

実務で

住宅ローンの計算に対応していると、

 

ほとんどが

・いくらまで借りられるのか?

・家賃と同額の支払だといくらの借入なのか?

・毎月の支払いはいくらか?

・返済期間を短くすると毎月いくらになるのか?

といった質問に集約されます。

 

これらの質問に関しては、

今までの3つの値を決めて、

残りの一つの値を計算機で

求める方法で大丈夫です。

 

ちなみに、

・繰上げ返済するといくら得するか?

・定年退職時にはいくらローンが残っているのか?

については、別の機能になります。

 

住宅ローンについては、

物件探しと同じくらい奥深いものが

あります。

 

また、いろいろな機会で

お話ししますね。

 

素敵なマイホーム探しを楽しんでください。