2005年4月16日 56歳で永眠。
生誕会はその次の年から、渡さんを慕う仲間たちで
毎年行なわれるお祭りのようなコンサート。
今年で4回目。渡さんが60歳、還暦になる年
ということで、今年で最後になったそう。。。
私は渡さん、そして渡さんが所属した唯一のバンド
「ヒルトップ・ストリングスバンド」
（メンバーはキヨシ小林氏、佐久間順平氏、大庭珍太氏）
の大ファンになってから1年目の新参者。
今は亡き渡さんに会うには、どうしたらいいのだろうと
ＣＤで歌を聴き、渡さんの記事を読み漁り、
渡さんに関わっていたミュージシャンの皆さまに
会いに行き、吉祥寺で飲み（笑）、という日々。
「ギターおじさん」と言うオリジナル曲まで作って
私なりに渡さんを思って、歌っている。
生誕会へ参加すれば、渡さんのエピソードや
仲間たちの空気がリアルに味わえる！
しかも今年最後・・・となれば絶対参加だ！！！
という意気込みで、4日、武蔵野市民文化会館へ
足を運んで参りました。
最近よく遊んでいただいてたキヨシ小林さんも出演するし
5月の吉祥寺音楽コンテストでお世話になる、
「のろ」の加藤さんもいらっしゃると聞いて、いろんな意味で
楽しみだったコンサート。
とにかく出演者が多い！！！
総勢何人いたんだろう・・・
渡さんが尊敬していたというＪＡＺＺピアニスト、渋谷毅さん
まで参加していたのには驚き。一曲目から泣いてしまった。
ダニーボーイ。
渡さんの息子である高田連さん、なぎら健壱さん、加川良さん、
俳優の柄本明さん、突然の出演で驚かせた南こうせつさんなどなど
次々に素晴らしい面々が登場し、たった１曲つづ、渡さんへの
思いを乗せて演奏していく。
これはすごいイベント！
14時半スタートで終わったのは夜の21時！！！
しかしちっとも長く感じなかった。
ご飯を食べる時間も惜しんで、ステージにかぶりついてました。
私のように生前、渡さんにはお会いできなかったけど、
渡さんが好き！という若いアーティストさんも出演していたのが
なんだか嬉しかった。
自身のオリジナル曲で渡さんを偲ぶ人もいたし、
渡さんの「自転車に乗って」「スキンシップブルース」
「私は私よ」「生活の柄」などなど、大好きな歌を
カバーして思いを歌う人も居た。
そして、渡さんのエピソードはどれひとつとして
同じものがなく、全員が面白いネタを持っていて（笑）
それも楽しかった。
渡さんのお葬式を担当したという牧師さんの話では
爆笑してしまった。
生前には知り合いではなかったが、ある時お葬式を頼まれて
ご自宅に出向き、お祈りをし、ふと棺を覗いたら！
「あ！！！この人！！！いつも「いせや」のカウンターで
飲んでたおじさんじゃないか！！！知ってる！！！」
と思ったそうです（笑）あはは。
一晩、ＣＤやＤＶＤを鑑賞し、お葬式でのスピーチを
考えたそうです。お葬式でも笑いを取ってしまったそうで
泣きながら、みんな吹き出したそう（笑）
渡さんらしいんですかね、こういう雰囲気。
そして再結成のヒルトップ・ストリングスバンド。
渡さんだけ居ないけど、声が聴こえてきた気がしました。
「バーボンストリートブルース」では
イントロとエンディングのバンジョーの音（キヨシさんの）
が生で聴けたことに感動してまた涙（泣きすぎ）。
佐久間順平さんはとっても素敵なおじさまになっていて
さらに素敵な演奏、紳士な立ち振る舞いが印象的。
マンドリンやらフィドル、ピアノ何でもこなしちゃう。
キヨシさんの歌声は1977年と変わらない！
澄んでいて、キレイな声で、渡さんが大好きだった
という気持ちが、ＭＣからも伝わってきました。
そして出番までに、そうとう飲んでしまったらしい（笑）
ベースの珍太さんは、絵に描いたような酔っ払いしゃべりに
なっていたけど（笑）本当に楽しそうに演奏していて
それにもジーンとしてしまった。
ＣＤの中にある写真では当然、皆さん20代前半。
時を越えて、おじさまに変身してて、でもその姿に
感慨深い思いがして、いろんな意味で素敵なステージ
でした。。。
新しいファンとして、本当に幸せなひと時でした。
こんな素敵な思いをさせて頂いて、渡さん
本当にありがとうございました！
コンテストに出ることになったのも
「渡さん」を追いかけていく中で偶然、コンテストを
知り、応募することが出来たからです。
感謝の気持ちを歌に乗せて、しっかり演奏しなくちゃ。
キヨシさんに「昨日は楽しかった！」とメールしたら
「朝起きたら、無性に寂しくて、井の頭公園を散歩してます。」
とのこと。。。。
渡さんと出会ったという吉祥寺で、桜の下、思い出を
振り返っていたのでしょうか・・・ね。