日本という国もだいぶ発展してきましたが、最近は世界でのプレゼンスも徐々に低下してきているように思えます。
それは経済だけでなく、科学技術や教育といったものまで、日本の存在意義が問われているのだと思います。
ただ、このところのインバウンド増加で日本の文化、とくに食文化では世界から注目されています。
日本がこれからの豊かな国として存在するためにも特に経済において外貨獲得の大きなものが食文化、日本料理だと思えます。
最もこの日本文化の人気ぶりは世界情勢がグローバル化していることも大きな要因です。
つまりこれからはグルーバルの中での存在意義を高める必要があるのではないでしょうか。
内需ではなく、外需での勝負になっているのです。
私の事業領域の観光でもそうです。
国内観光はあまり今後も発展する期待は持てないですし、事実、最近都市部で出来ているホテルでも富裕層向けの高級ホテルの方が多いです。
もしくは安く泊まりたい外国人向けのゲストハウスなどは今後も需要は見込めることと思います。
正に事業の構造が大きく変化しています。
最近報道でも聞きましたが、日本の港湾のランキングでも日本の港は大きく順位を下げています。
港の利用はその国の貿易量と大きく関係していますので、貿易が大きく低下しているのがこの事実からもわかります。
そして日本はアジアの盟主だったのが現在では中国に抜かれ、そのうちインドネシアやタイにも抜かれるということが起こってくるかもしれません。
それは製造業の日本からの逃避が進んだ結果その中心が東南アジアに移っていくのが大きな原因だと思います。
人口ピラミッドでもベトナムやフィリピンは見事な正三角形をしているのに対し、日本は頭でっかちで今にも倒れそうな形です。
もちろんこれは日本に限らず先進国の進む運命かもしれませんが、日本の場合、外国人労働者が働く機会がないのも大きな理由だと思います。
最近やっと外国人雇用の話をちらほら聞きますが、それまでは研修生という名目で主に工場労働者がいたくらいです。
日本はいまとても大きな転換期にあります。
日本の産業で世界でも通用しているのは自動車産業だといわれます。
正に自動車の一本足打法に頼っているのです。
もちろん半導体製造装置などにも日本の強みはありますが、世界で半導体といえばTSMCとサムソンというアジアの他の国がその主役になっています。
今後日本食などの海外進出もさらに進むと思いますが、やはり今後伸びるであろう産業には係わっていくことが大事です。
AIやクラウドサービスなどの最先端は以前アメリカですし、何よりも心配なのは最近日本ではノーベル賞が取れていないことです。
つまり日本の基礎研究が大きく後退しているのです。
いま、日本の総理大臣が変わろうとしていますが、いまの日本にかけているのはグルーバルで戦える日本の再構築です。
政局ばかりが話題になる今の政治やマスコミの在り方では望むべくもありません。
大きな転換期である今こそ私たち国民が今後の日本の在り方を真剣に考える時ではないでしょうか。