その人がいると周囲を明るくし、時にはヒヤヒヤしたり破天荒な部分があっても憎めない、そんなキャラの人いますよね。
そんな愛されキャラとして思い浮かぶのが、主人の弟(私の義弟)のHさんです
今日、Hさんが危篤状態であると連絡があり、主人が会社から新幹線で病院に向かいました。
危篤状態の人のことをブログにするなんて不謹慎、そう思われる方もいらっしゃると思います。ご不快な方はここでストップしてください。
私は大切な縁を忘れないために、記しておこうと思います。
主人と交際しはじめた頃、主人がわりと早い段階で一番最初に紹介してくれた家族、それがHさんでした。
兄弟だけど外見も性格も全然似ておらず、典型的な真面目な長男の主人と比べると、Hさんはあの吉川晃司さんと同じ中高男子校出身、頭も良くスポーツも万能でバレンタインには周辺の女子高生から山のようにチョコが届き、家に連れてくる彼女はいつも違う、そんな伝説の逸話を持つ義弟でした。
やんちゃでいつも姑や兄妹をハラハラさせていましたが、
他県に就職が決まった時
社会人になってからも何か良いことがあった時
ことあるごとに姑に報告するくらい、実家そして母親を大切に思っていました
私や娘にも会うといつも楽しい時間を作ってくれ、就職した他県でも沢山の仲間がいましたが、そんなHさんが末期の肝硬変で余儀なく休職となり、実家に戻ってきたのが二年前。
お酒とタバコが大好きで、禁酒禁煙を周囲が勧めても、何度か救急車で運ばれてもやめられませんでした。
この二年の間には大好きな仕事に復帰することを励みに治療を受け、一度は職場復帰を果たすも、自らの体力の限界を受け入れ戻ってきたのが半年前でした。
もう長くなさそう
姑からそう連絡があったのが先月末。
大好きな家族で過ごしたい、との希望を叶えるため、主人と妹が実家に集まりました。
常々、理想の女性は母親と言ってたHさんのために
姑は1ヶ月かけて自分が作れる全レパートリーの食事を作りました。
主人の父方の家系は経済的には裕福ですが、義祖母も姑も同じ苦労を背負っています。
それは。
夫と子供を見送る、という役目です。
大好きな母親の食事を食べ、家族との時間を過ごしたHさんは週末、深い眠りにつきました。
私や娘が一緒に過ごした時間や回数は本当にわずかでしたが、
そんな私達にとっても、誰にもかえられない親族一同を明るくする唯一無二の存在でした。
いつか寿命が尽きるなら
Hさんにとってはこれが一番幸せな最後の形だったろうな、と思う反面
同じ女性、母親として姑の心情は察するに余りあります
今は家族で過ごせる最後の時間をとにかく大切にしてほしいと願うのみ。
そして、もしこれが本当にお別れであれば。
これまで楽しく過ごせたお礼は、直接顔をみて伝えたいと思います。