年末年始。我が家は、家族バラバラで過ごすこととなりました。
私 : 年末は私の実家で母&娘と。年始は主人と自宅。
娘：バイトの関係で1月連休まで私の実家。
主人 : 年末、自分の実家に一人で帰省。年始は自宅。
家族そろって年末年始を迎えられればそれが一番なのですが、子育てが一区切りすると、今度は親兄弟を取り巻く家庭の事情で難しくなることもあります。私も主人も高齢の母の元へ顔を出すことを優先しました。
夫婦そろって両家に顔を出さなかったのは、今、主人の実家に介護を必要とする親族がいて、その親族の心情を考えてのことです。
義母は、結婚後、自宅で仕事をしながら３人の子供を育て、40代で両親と夫の介護をしていました。夫の死後は、大学進学した息子2人を東京に出し、生活の仕送りも工面した苦労人です。先祖から譲り受けた不動産のおかげ、と義母は言いますが自身は質素な暮らしを続けています。
そんな義母は、私も娘が結婚したらこうありたい、と思える鏡です
今回はそんな義母の人柄がわかる、娘の医学部進学にまつわる優しいエピソードを残しておこうと思います。
学費の保証人
昨年娘が合格した際、学費に関して保証人の紙を大学に提出することとなりました。以前のブログでも触れましたが、我が家は夫婦の蓄えと収入だけで、どこに借入することもなく学費は支払えます。仮に払えなかったとしても、私又は主人単独で銀行に学費全額を借入することも可能です。
ですが、大学には保証人を提出しないといけないため、主人とも相談し、義母にお願いすることにしました。
大学合格の報告と併せて、学費工面の心配はないものの保証人が必要なこと、保証人の保証の範囲等を丁寧に伝えたところ、義母は快く引き受けてくれました
用件自体はそれで解決したのですが。
それから数日後、義母から連絡がありました。
「入学お祝いを送るから振込口座を教えてほしい。これまで孫全員に入学祝として、入学金を出してきたから、○○(孫)ちゃんの分も渡さないとね。学費には足りないけれどごめんね」
義母に合格報告をした際、大学名を聞かれたのですが、電話の後に義母は自分で大学のHPを確認し、学費を調べたようでした
娘は義母にとって最後の孫です。これまでの孫にも当然入学祝をあげたことでしょう。でも、その金額は、私大医学部の入学金に遠く及ばないはずです。
けれど、義母は我が家が受け取りやすいよう、「入学祝」とは言わず、「入学金」を負担していると言ったのです。入学祝ではなく入学金とすれば金額に差があっても、負担した内容は平等、とする義母の気持ちが伝わりました
語学研修のお小遣い
親族の介護が始まる前、娘は夏休みに一人で義母に会いに行きました。受験とコロナで数年会えていなかったため、大好きな祖母に会いに夏休みに一人で向かったのです。
中学の頃から、祖母には医学部に行きたいと話しており、夏休みや冬休みに祖母の家で学校や塾の課題にも取り組んでいました。なので、合格したこと、大学生活について自分の口で伝えたかったようです。
娘は医師としての将来の夢を話した時、海外への留学や病院実習についても触れたようです。
義母は実は長年続けている勉強があります。それが英語です。コロナ前までは友達と毎年海外旅行もしていました。若い頃から外国人の講師の方の語学レッスン、ラジオ英会話を続けています。何事も三日坊主の私とは大違いです
家事や育児、介護の合間に何十年も続けています。
なので、海外で学びたい、働きたいと娘が話した際に、
「海外に行く時のお小遣いは全部私が出すから」
と、義母が娘に伝えたようでした。
娘が海外研修が決まったと報告をしたからでしょう。
昨日帰省から戻った主人が、義母から預かったと、娘へのお年玉と語学研修時のお小遣いを見せてくれました。
中身を見ると、想像以上の金額です
「向こうのカップラーメンやマックの値段ですら驚くほど高いってお母さん知ってたよ。これで足りるかしら、と心配してた」
主人の言葉に、義母の深い配慮が伝わりました
私と娘からすぐお礼を伝えると
「○○ちゃんが一生懸命勉強もバイトもしているから、応援したくなるけ」
これまで結婚、出産、家を購入した時、人生の節目節目で義母からは支援してもらいました。私大医学部に通われるご家庭だと、そんなの当然、もっといただいてるご家庭もあるかもしれませんが。
我が家も出来る限りの親孝行をしたいと思います