傷害事件 | 日々是好日

日々是好日

何者にならなくても、次の誰かに、次の時代に繋ぐだけの自分を生きる



病院に着くまでに、こうなった経緯を聞いてみると、それはとても不幸な事故でした。


普段から中のいいお隣さんのお嫁さんが

庭木の剪定のために

梯子を借りに来たそうです。


貸してあげたついでに

普段から世話好きで、お喋り好きの

Tちゃんのことです

一緒にお隣の庭まで付いていき

梯子を押さえてあげるわ、と

支え役をかって出ました。


いろんな不幸な条件が重なったのでしょう


登っている途中で梯子が木から離れ

お嫁さんが落下

全てがTちゃんの上に覆い被さってしまったそうです。

しかも地面はコンクリート面


仲良くしていたからこそ

起こってしまったこの事故の真実を

知るにつれて言葉を失いました。

お隣さんは軽傷でしたが

生きた心地がしないほど怖かったと思います。


Tちゃんが息を引き取ってすぐ

看護師さんからの

これは警察案件です。

これから警察が遺体を引き取りに来ます。

の言葉に、すごく淡々と反応してしまいましたが、実際何を考えていたのか自分のことなのに思い出せないなー

悲しみに向き合う時間もないままに

ただもう病院で遺体と対面することは

できない、ということは理解しました。


私以外、私も決して若くはないけど

皆、高齢です。

みんなをそのまま待機させるには

心身ともに厳しい状況だったので

病院のスタッフさんと相談して

Eちゃん、Hちゃんに家で待つように伝えました。


それがもう一月前

更に暑さを増した

大阪での長い一日でした。