「来年の春、入籍を考えています」



ヒロさんの言葉に間を置いて
父が一言こう言った。


「1つだけ、約束してくれないか。」







隣の部屋でテレビに夢中になってる
子供たちを見ながら私は

その先の言葉を想像していたのに







「未来を泣かせることだけは
しないでやってくれ。」




父がそう言うから
ちょっと、少しだけ、戸惑ったよ。





「はい。約束します。」


たったそれだけの会話に
全部が込められていた気がする。










正直ね

子供たちを大事にしてやってくれ、とか
絶対子供に手を上げるなよ、とか

そーゆうのを言うんだと思ってた。





子連れ再婚の一番の心配は
子供たちのことだと思っていたし、

一番大事にしなきゃいけないのは
子供の幸せを守ることだと思ってから。










何よりもまず
お母さんが幸せじゃなきゃ意味がない








そうだった。






嬉しさのような
安堵感みたいな
ありがとうと覚悟も混ざった
温かい感情に胸がいっぱいで...


その全部をひっくるめてうまく表現する
言葉も表情も見当たらないまま

ただそこにいるのが精いっぱいだったよ。
















それからは

入籍の日は仏滅以外にしろよとか
店がオープンしたら一番に予約するとか

ほんの少し上機嫌な父で、


その相手をまたヒロさんに任せて
私は子供たちと遊んだ。






この子らへの報告も
考えなきゃなーとかも思いつつ
とりあえず今は

また一歩大きく前進できた喜びを
噛みしめることにした。














.......




一回目の結婚は若くて
お互いの気持ちさえあれば
どうにかなると

突っ走ったところがあってね、



結婚なんて
2人で完結するものだと思っていたし

親に反発する気持ちもあった...





だから次は、みんなに祝福されて
応援してもらえるような

そんな幸せな再婚をしよう
って決めてた。










丁寧に、丁寧に、
もちろん子供たちの気持ちも
大事にしながら



家族になれたらいい。








なんだかすごく
幸せな一日でしたニコニコ