お金を返してもらえない時

 

 

先日、ある方(Mさんとします)と世間話をしていて、このような相談に発展しました。

 

「知り合いに貸したお金を返してもらえないんです。

 そして、最近は、商売で売った物に対して、お金をもらえないことが続いたんです。

 小さな金額でしたから、まぁ、しょうがない、そのうち払ってくれるだろうとは思っていますが

 なんでこんなことが起こるんだろう、と、なんだかモヤモヤしています。」

 

という内容でした。

 

フラクタル心理学では、360度が自分です。

自分にあるものが投影されています。

 

お金を貸したのが自分であれば

お金を返さない人も、

支払うべきものをなかなか支払わない人も、

自分になります。

 

そういったことが無いか、聞いてみました。

 

「いや、無いんです。私は、友達からお金を借りたら必ず返しますし

 食べ逃げとか、買い逃げとかはしたことありません」

 

とのことでした。

 

ですが「したことありません」が本当ならば、今、このような問題は起こっていません。

思い出すことが出来ていないだけなんですね。

 

よーく考えて見て。

と伝えました。

 

それでも分からない様子。

 

私「では、親に対してはどうですか?親にお金を借りたままになっていませんか?」

 

するとMさん

 

「あ!それはあります!でも、親のお金だし、私の両親は裕福だから、別に返さなくてもいいのかなって」

 

はい!ここです!

「親ならお金を返さなくて良い」という甘えがありますね。

すると、周りからは、「Mさんならお金を返さなくて良い」と甘く見られてそう扱われます。

さらに、

 

「『裕福だから返さなくて良い』そういう言い訳をしていると

今度、自分が裕福になった時に、お金を返してもらえない状況が生じます。

例え裕福とはいえなくても、自分よりお金のない相手から、お金を返してもらえなくなります。」

 

Mさん

「ああああ!そうです!

 お金を返してもらえない相手は、私よりお金が無いから、なんだか可哀想で返してと言えないんです。

 お金を支払ってくれない相手も、なんだか大変な状況と聞いているから、そんな時にお金を払ってと言えなかったのです。」

 

と。

これは「法」といいます。

つまりMさんは、親に対して

「私の方が大変だし、お金無いんだから、お金もっている親がお金を出してくれるのは当然!」

 

とそう思っているんですね。

なので、逆の立場になると、

大変な人やお金の無い人には、お金をもらえなくなる、ということが起こります。

お金がある方が、我慢して当然!だからです。

 

この場合は、「法」は解除しなくてはいけません。

今後の商売のためにも、これは大事なことでしょう。

 

つまり

「どんなに自分が大変な状況でも、きちんと借りたお金は返すべき」

「親でも、借りたお金は返すべき」

「小さな金額でも、借りたお金は返すべき」

「裕福な相手でも、借りたお金は返すべき」

 

そう法を変え、親にお金を返したら、Mさんには、きちんとお金が返ってくることでしょう。

 

数日後、Mさんから連絡が。

「親にお金を払おうと思って、お金返すよ、と言ったら、お金なんかいらないと言われてしまったんです。

これは返さなくて良いということですか?」

 

しかしお金を返さないとお金の収支が合わなくなります。さぁ。どうしましょう。

 

私「親がお金ではなく、あなたに一番望んでいることがあるとしたらそれは何ですか?」

 

Mさん「結婚して、子どもを産むことです。お金なんかいいから、早く結婚しなさいと言われました。」

 

私「結婚しようとする気持ちはありますか?」

 

Mさん「正直、一人の方が楽だし、仕事の方が面白いし」

 

私「親にお金を返さない代わりに、その親の思いの答えるのはどうですか?

親の「子どもに幸せになって欲しい思い」をちゃんとくんであげるんです。

良い親じゃないですか。あなたの幸せを一番願っているんですよ。

もう30代後半ですから、好きなことはたくさんしてきたでしょう。

一人が楽、と逃げるのではなく、結婚して親に幸せな姿を見せてください。」

 

Mさんは納得してくれました。

 

本当は、お金はきちんと返すべきです。

でないと、Mさんは「盗人」になり、現象にも「盗人」が現れ、泣き寝入りです。

 

ですが、この場合、親の「想い」

(お金なんて返さなくていいから、あなたが幸せになって)という想いをくんであげることで、

Mさんが好きなことばかりして、お金も返さない状態から、

親の望む結婚ということに向かうことによって、エネルギーの収支を取ります。

 

結婚も、子どもを産み育てるということもエネルギーがいります。

このエネルギーをかけていくことで、Mさんの支払は終わっていき、収支は今後、合っていくでしょう。