友人のコンサートに夫とでかけました。
70代ぐらいのご夫婦が斜め前の席に座っています。
御主人が奥様のコートの襟を直してあげたり、
顔をよせあって何か耳にささやいたり、
まるで若い恋人同士のよう。
しばらくして、
知人のご夫婦だと気づきました。
奥様が数年前に脳梗塞で倒れ、
御主人が看病していると聞いていました。
奥様の回復されたご様子に、
ほっと胸をなでおろしました。
2年前にお会いした時、
いつも凛とした奥様でしたのに
「疲れた。いつまでうちのおとうさんは、
わたしに「これくらいできるでしょ」と言うんだろう」
と話していました。
愚痴をこぼすなんて
珍しいなと思ったのをよく覚えています。
目に見えるおからだの変化は、
まっすぐから背中のまるまりに、
お気持ちの変化は
お会いしてる2時間ほどの間に
「疲れた」を連発することに
現れていたかもしれません。
体の内部の変化は、
数年前から少しづつ
やってきていたのかもしれないと
思います。
からだがかたるもの
ことばの奥にあるもの
そこに少し先の未来からのメッセージがあります。