元システムエンジニアですとか元プログラマですとか
他人より少しコンピュータに詳しいですとか
仕事のため生活のために自分の強みをPRすると
さぞかしイマドキの社会をラクチンに生活しているのだろうと思われがちですが
それは間違いです。
プログラマの、システムを作る仕事には、多大なる時間や労力やお金などが費やされています。
効率化のための活動も、日々取り組まれていますが、プログラマの仕事というのは
いつまでたっても大変です。
30年も前の『人月の神話』という本に書かれています(笑)。「銀の弾はない」
人月の神話 [ フレデリック・フィリップス・ブルックス ]
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これはソフトウェアだけの話ではなくて
なにかモノを作ろうとか
事を起こそうとか
そういう仕事に取り組むときは
やはり同じように
時間や労力やお金が必要になるはずです。
プログラミング教育において子どもたちに伝えなければいけないことの中には
世の中を便利にしようとか、そういうキラキラした目標のようなものとか
Scratchがどうとかいうような技術的な知識とか
数学的思考とか論理的思考がどうとかこうとかいうことだけではなくて
何かを作ろう、成し遂げようと思うなら
根気もいる
我慢もいる
分からないことをひたすら、ひょっとしたらいつまでたっても答えが出ない問題も考え続けなきゃいけないかもしれないけど
それでもへこたれない強い気持ちが必要だよと
そういうものが含まれなければならないと思います。
これはプログラミング教育に限らず
教育全般において伝えなければいけないことでしょう。
私は教育学に関しては無学だし素人と言っていいですが
それでもプログラミング教育の仕事に携わる身として
しっかりと肝に銘じて、伝えるべきことを伝えていきたいと思っています。
子どもたちに『人月の神話』を読めとは言いませんが。