教育新聞の【新年特集 提言と実践】プログラミング教育に、日本におけるScratchの第一人者阿部先生の提言が掲載されています。
https://www.kyobun.co.jp/news/20170103_02/#tab-1482744482844-2-8
引用します。
子供たちとプログラミングとの出会いが、デジタルの消費者から創造的な学習者へ変わるきっかけとなるように学校や教員の役割が変わることを願ってやまない。
おっしゃる通りと思います。
私たち大人はきっかけとなればいいと思います。導くわけではない。
ただし、「きっかけになればいい」というのを、成果がでなかった時に責任逃れの言い訳として使ってはいけないとも思います。
プログラミング教育に求められる成果とはなにか。
いろいろなプログラミング教育の実践事例があります。
文部科学省のプログラミング教育実践ガイド のページにたくさん掲載されています。
いくつか見てみて気になったのは「児童の感想」です。
子どもたちの中には、どんな感想を言ったら先生が喜ぶのか心得ている「できる子」「いい子」がいますから、そういう子のアンケート結果だけを拾い上げるのではダメかなと思いました。
これは成果と呼べないもの。
私自身は以前から何度も書いていますが
ブラックボックスの中の仕組みを知って作り変えたり
その仕組みを応用して別の何かを作ったり
そういうことが可能なんだと知ってもらうことが大切と思っています。
それは電子工作のようなモノづくりに限らず、社会のルールとか、既成概念とか、そういうのも含めた話です。
それが「プログラミング的思考」だと思います。
先の阿部先生も有識者会議の「プログラミング的思考」の定義を引用しています。
自分が意図する一連の活動を実現するために、どのような動きの組み合わせが必要であり、一つ一つの動きに対応した記号を、どのように組み合わせたらいいのか、記号の組み合わせをどのように改善していけば、より意図した活動に近づくのか、といったことを論理的に考えていく力
プログラミング的思考は理科や算数や技術家庭だけでなく国語や社会、その他すべての学科に通じるでしょう。
知らなかった構造を知るのって面白い!
子どもたちがそう思う「きっかけ」に、私たち大人はなるべきだと思います。
そう思う子どもが増えること。また一歩進んで、実際に何か、モノでもルールでも、作り変える活動をする子が増えること。
それがプログラミング教育で求められている成果だと思っています。
だから、ひとまず
ハッピーコンピューティングでは無料体験会としてパソコンを分解したりしています(笑)
奮ってご参加くださいませ m(_ _)m
最後は宣伝でした!