海上保安庁員の犠牲をペットより軽く扱う日本の報道 | 日本は世界を平和にします

日本は世界を平和にします

オーストラリアに移住してから日本がとんでもなくいい国だと言うことに気が付きました。
世界を平和にするのは日本ですよ、間違いない。
でもそのためにはまず日本が元気にならなくっちゃね。
ダーウィンから応援しています。

2024年、明るい話題で始めたかったのですが、しかし大きな地震。能登半島地震でお亡くなりになった方々のご冥福を申し上げます。今も余震が続き、住民の皆さん、災害対策を行っている自治体の方々、それから続々と現地入りしている自衛隊や海上保安庁の皆さんの疲労、心労がは日々募っている事でしょう。その上、JALと海上保安庁の衝突事故等の二次災害も起こり、大変つらい年明けになりました。

 

情報収集でネットを見ていると、日本から流れてくるニュースは「航空機事故の際にもペットの命を救うべきか否か」と言う話題ばかりで更に悲しい気持ちになります。現代では多くの人がペットを飼っていて、(目の前にいるこの子が貨物室に取り残されて焼け死んだら、、、)と思うと感情的になるのは当然の心理です。また海上保安庁の職員の知り合いがいる人は少ないでしょうし、中々思いを馳せるのは難しいかもしれませんが、しかし災害の多い日本に住んでいれば自分もいつか被災者になり、海保や自衛隊のお世話になる可能性は大いにあるのです。彼らは国民の為に命を落とした方々なのにあまりにも扱いが軽い。
 

僭越ながら海外出羽守的な発言をさせていただけば、日本人は国民の為に命の危険がある職業に就いている人たちへの敬意が少なすぎると思います。もしオーストラリアでこのような事件が起こったら、マスコミは追悼一色、政治家は災害対策中に亡くなった国家公務員に追悼と感謝の意を精いっぱい示し、遺族の心を慮ります。以前職務中に警察官が亡くなった時や、海外派兵されていた豪軍人が亡くなった時には、国中が悲しみに包まれているのを感じました。もちろん、遺族の所へ行って「今のお気持ちは?」と軽々しく聞くような非道な報道陣はいませんでした。何故ならそんなことをしたら、国民から袋叩きに合うからです。
 

これは「国の為に命を賭した人々には最大限の敬意を払う」と言う国民性のせいかと推察しています。日本では最近では災害救助に多大な力を発揮している自衛隊員にようやく敬意を払う人たちが増えてきたと聞いていますが、オーストラリアでは国を守るための職務そのものに最大限の敬意を払います。(もちろん豪軍も災害救助はしますが)。
 

その国防員に対する敬意は驚くことに敵国に対しても同様で、日本では第二次世界大戦で日豪が戦ったことすら余り知られていないかと思いますが、私が住んでいるダーウィンも壊滅的な被害を受けているにもかかわらず、地元のオーストラリア人から良く言われるのが「自国の為に戦った人に敬意を払うべき」つまり私も日本軍の軍人、それもダーウィンを空爆した人達にも敬意を払い、国を守ろうとした人たちに感謝するのが当たり前だ、と言われるのです。私は最初は大変に驚きましたが、今ではとても共感しておりこの国民性は日本も見習うべき点だと、在豪邦人としては強く思います。
 

そんな海外から見た違和感を持って書いたこちらのXのコメントがバズっていますが、少し誤解されているようなので補足を。

勿論ペットの命をどうやって救うか話し合っても構わないのです。ただ、猫の命について語るくらいの情熱を持って、もう少し災害支援途中で命を落とした海上保安庁機の五名の乗員についても語っても良いのではないかなぁ~との愚痴です、不満です。。。素人が話し合っても何の解決にならないのは分かっていますし、ましてやマスコミが犯人捜し、糾弾すべきではないと思います。

ただ、「ペットも人も同じ命だ」との発言には異議を申し立てたい。

確かに猫の命も同じ命、ペットを飼っている人たちにとっては心痛むでしょうし、同様に悼むべきです。しかし海上保安庁の方々へは追悼の意にプラスして、感謝の意、それから危険を伴う任務に就き職務を全うした事への敬意をほんの少し加えても良いのではないかなと思った次第です。
 

最後に、海上保安庁機の隊員の方々のご冥福をお祈りするとともに、感謝の意と敬意を捧げます。又ご遺族の方、そして唯一生き残り自責の念にとらわれているであろう機長の心のケアがなされることを心より望みます。

 


 

 

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いつも読んでくれてありがとうございます。