海王丸のお見送りで流れた平和な空気 | 日本は世界を平和にします

日本は世界を平和にします

オーストラリアに移住してから日本がとんでもなくいい国だと言うことに気が付きました。
世界を平和にするのは日本ですよ、間違いない。
でもそのためにはまず日本が元気にならなくっちゃね。
ダーウィンから応援しています。

6日間のダーウィン滞在を終え、海王丸が日本へ向けて出港していきます。船が停泊しているFort Hill には入れませんので、隣のStoke Hillで待機。ちなみに中国企業に租借しているのがFort Hill, オーストラリア管轄の方はStoke Hill。Fort Hillには検疫や税関などがあるので許可がないと中に入れないのです。

 

さて、ふ頭にはたくさんの人が集まっていました。おそらく地元のオージーと、あと英語以外の言葉が聞こえてきましたので観光客?割と年配の人が多かった、やはり帆船というのは郷愁を誘うものなのですね。

 

 

 

船がやってきて以来、多くの人たちから「帆は張らないのか?」「船長に帆を張ってくれと頼みたいが連絡先を知らないか?」とメッセージが沢山来たので、乗組員の方に聞いてみたところ、それは無理とのこと。あら残念、、と思いましたが、理由を聞いたら納得。帆を張るという事は風を動力に船を動かす準備をするという事だと教えてもらいました。(当たり前のことですが実は気が付いていなかった)そりゃそうだ、車で言ったらエンジン全開のようなもの。その状態で港に停泊するというのは恐ろしく大変なのだそうです。風が思いがけない方向に拭いて埠頭を破壊する様子を想像してしまい、ちょっと恐ろしくなってしまいました。Fort Hill wharf なんか壊したら中国共産党に怒られそうですね。

 

さて、船はタグボート二隻に引っ張られ、ゆっくりと向きを変えていきます。大きな船なので一苦労。

無事ふ頭から離れると、いったん泊まってくれ、船員の方がこちらに向かって手を振ってくれているのが見えました。皆さん白いユニフォームを着ていて姿勢よく、とても美しい。

埠頭にいる人たちも手を振って別れを惜しみます。

 

最後に汽笛を三回鳴らして旅立っていきました。後ろ姿も美しい。

 

船が小さくなるのを見守っている間に、近くにいた人たちとおしゃべりをしました。「あの船の名前はどう発音するの?」とか、「次はどこへ行くの?」とか。海王丸の資料(サイズとか今回の航路についての説明付き)をいただいていたので、ここで配ればよかった!と後悔しましたがもう遅い。。。自分の知っている限りの情報を伝えておきました。

 

その中で一人の男性が「船員たちが手を振って、出港を告げる汽笛が鳴った時、ちょっとウルっとしちゃったよ」と言っていました。汽笛がボーッ、ボーッ、ボーッとなるのは万国共通の船のサヨナラのサイン、やはり物悲しい感じがします。

 

別の女性は「なんてきれいな船なのかしら、そしてとても平和的だわ」と。今ちょうどダーウィンではDiamond Storm という軍事演習が行われていて、戦闘機が上空を飛び交っているのです。そして港には歴史書の教科書で見るような帆船がいて、自分がいつの時代にいるのかがふとわからなくなるような感覚を覚えます。

 

同型、同名の船が83年前に来たことを伝えると、日本とダーウィンとのつながりからダーウィン空爆の話、そして今また両国の関係が良好である話になり、「平和ねぇ♡」としみじみおっしゃっていました。

 

 

写真を見て改めて思ったのが、やっぱり美しいものは心を豊かにします。そして歴史は面白い、だから記録は大事。83年前の写真を撮ったのはおそらく当時ダーウィン在住の写真家村上安吉氏で、そのお陰で沢山の記録が残っているのです。という事でこれから私も記録のためにブログを書き続けていこうと改めて思いましたよ。今回ほど、このブログが自分の脳みそのバックアップ資料として活躍したことはなかった。船員さんにダーウィンに海王丸寄港記念碑があることを知らせようと「海王丸、ダーウィン、記念碑」で検索して一番最初に出てきたのが自分のブログ、まさに個人のデータベース。これからも多くの情報を発信していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 

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