「国を裏切った人は議員を辞めるべきだ」
これはオーストラリアの上院議員Sam Dastyariに、豪州大臣が述べた言葉です。日本の話ではないのが残念ですが、いつかは日本もこうなると期待して、豪州の記事を紹介します。
Sam Dastyari 'tried to pressure' Tanya Plibersek not to meet with Chinese activist
簡単に訳しますと、オーストラリアの上院議員、Sam Dastyari 氏が2015年に、労働党の議員 Taniya Plibersek氏が香港の活動家と会うことを控えるように忠告した、という事が明るみになる。Pilbersek氏が会おうとしていたのは、反政府の活動家であり、理由は在豪の中国領事館が不快に思うから、と言ってPilbersek氏を驚かせた。
このSam Dastyari氏は、以前から出張経費を中華系富豪に払ってもらった、南シナ海問題で労働党とは異なり中国を擁護する意見を述べたり、など中国寄りの発言と言動で騒がせている方なのです。(私はすっかり議員辞職しているものと思っておりました、、、)
しかし今回の騒動は、現与党である保守党の大臣連を激昂させたようです。まさに内政干渉、堪忍袋の緒が切れたのか?それとも豪ターンブル政権がトランプ政権とタッグを組むと腹を決めたのが、理由は絡み合っているのでしょうが、まぁすごいすごい。
テレビの会見で スコット・モリソン財務大臣は「サム・ダスティアーニ氏の行為はオーストラリアへの裏切りである。国会議員はやめるべきであり、本人がやめないのであれば野党党首のビル・ショートン氏が辞職勧告をすべきである」とはっきりと言い切っていました。
そしてピーター・ダットン移民&国境大臣は、「国会議員は二つの国に忠誠を誓うことはできない。サム・ダスティアーニ氏は国民の代表として議員を続けるべきではない」と。
オーストラリアの政治家はモノをはっきり言いますが、これはびっくりしましたよ。これ出先のテレビでチラ見したのですが、思わず「そうだ~!」とガッツポーズをしそうになるくらい、胸が熱くなりました。スパイを国会議員に入れてはいけないし、国会議員が取り込まれてしまった場合には首にするべきです。
このイラン出身のダスティアーニ氏↓は、中国共産党にがっつり取り込まれ、こちらではダブルエージェント呼ばわりされています。
左がSam Dastyari氏、右が労働党党首のBill Shorten氏
さて記者会見でのこのこの強い口調での糾弾発言に、囲みのリポーターたちが「そんなことを言っては中国系のビジネスマンたちが立腹するのではないか?」と聞いていましたが、大臣は「オーストラリアは多文化共生国家であり、中国のお祭りもすでにオーストラリアのお祭りとして根付いているくらい強い関係がある。そんな中では中国系オーストラリアビジネスマンたちは、サム・ダスティアーニ氏の行為に立腹しているはずだ」と言っていました。
良いですね~立派!すっきりはっきりです。そりゃそうですよ、ビジネスで良好な関係を築いているからといって、国の政治にまで口を出すべきではなく、それを現職の国会議員が大っぴらにやりだしたのですから、オーストラリアという国が舐められているわけなのです。それをようやく口にできる日が来るとは!
日本もこうなる日は近いはず、と嬉しくなりましたよ。
という事で、まずはオーストラリアから。
国益を考えない国会議員なんてクビにすべき!
日本の目覚めも近い!!