東京大空襲について豪州の報道が客観的で素晴らしい | 日本は世界を平和にします

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オーストラリアに移住してから日本がとんでもなくいい国だと言うことに気が付きました。
世界を平和にするのは日本ですよ、間違いない。
でもそのためにはまず日本が元気にならなくっちゃね。
ダーウィンから応援しています。

今日は3月9日、東京大空襲から70周年と言う事でオーストラリアでも報道されていました。ちょうどテレビを見ていたのですが、どれくらい悲惨で、いかに残酷であったかと言う事が伝わる内容で、オーストラリアでここまで日本寄りの報道をするとは!と見ていて驚きました。


そこでネットで調べてみたら各国の報道がそれぞれ違うことにまた驚き。
まずロイター経由のYahoo
Tokyo fire bombing survivor fears Japan starting down road to war again
東京空襲の生存者、日本が再び戦争への道を歩むのではと危惧


内容を簡単にまとめると、東京大空襲の悲惨さを述べ、後半では「安倍首相が戦争放棄をうたった憲法を変えようとしている。その上最近は、隣国への謝罪の度合いが少ない声明をだし、また慰安婦についてアメリカの教科書を書き換えるように言っている。戦争を経験したものとして声を上げていかなければならない」との生存者の声。

それからABC(アメリカ)の報道
Deadly WWII Firebombing of Japanese cities largely ignored

壊滅的な焼夷弾による日本の都市への爆撃はほとんど忘れられていた


こちらの記事には、東京だけでなく日本の各都市が爆撃を受けたことが書かれています。それから空襲の様子も生々しく描かれています。これらの事が広く日本で知られていないことを述べ、「何故日本政府はこのことを隠したのか?我々が声を上げていかなければならない」

これら二つを読むと、日本国民が被害者で、責任は日本政府にあるような印象を受けます。

最後にオーストラリアABCのニュース、これが全然論調が違いましたので、全訳しましたよ。

Tokyo WWII firebombing, the single most deadly bombing raid in history, remembers 70 years on
歴史上単一の攻撃としてはもっとも死傷者の多かった第二次世界大戦時の東京の焼夷弾による爆撃、70年たってようやく思い出される






It is considered the single most deadly bombing raid in history.Seventy years ago today, US forces firebombed Tokyo to force the Japanese to an early surrender in the dying months of World War II.
これは単一の爆撃では最大の被害をもたらしたと考えられている。70年前、アメリカは日本の降伏を早めるため、第二次世界大戦末期に東京に焼夷弾による攻撃を行った。


The atomic bombs of Hiroshima and Nagasaki have dominated the retelling of WWII history, but as a single attack the bombing of Tokyo was more destructive.he firestorms killed about 100,000 civilians and wiped out about half of the city.
広島と長崎への原子力爆弾投下が、第二次世界大戦の歴史を語る主な話題となってしまったが、東京への爆撃はより壊滅的な破壊をもたらし10万人以上の市民が亡くなり、街の半分が焼け野原になった。


The US military had waited for a clear and windy night to inflict maximum damage, and on March 9, 1945 the conditions were perfect.Three hundred B29 bombers dropped nearly 500,000 cylinders of napalm and petroleum jelly on the most densely populated areas of Tokyo.
アメリカ軍は最大限の被害を与えるために、晴天で風の強くなる日まで待った。1945年3月9日、条件は整った。300機のB29が、50万発近いナパーム弾と燃料を東京の一番人口密度が高いところへ落とした。

The raid, which came a month after the firebombing of Dresden, brought mass incineration of civilians to a new horrific level.

この攻撃は、恐ろしいほどの市民の大量焼死をもたらしたドレスデンでの焼夷弾攻撃の一か月後に行われた。

 

Kisako Motoki, then 10 years old, fled to a bridge to seek refuge after her parents and brother had just been burnt to death. The firestorm, hundreds of metres high and fuelled by strong winds, quickly turned 40 square kilometres of Tokyo into an inferno.

当時10歳だったモトキキサコは、両親と兄が焼死したすぐ後に、橋を渡り逃げた。火柱は数百メートルも上がり、強い風によって間もなく東京の40平方キロが地獄絵図と化した。

"I saw melted burnt bodies piled up on top of each other as high as a house," Ms Motoki said.

多くの溶けた焼死体が家の高さまで積み上げられるのを見ました。

"I saw black pieces, bits of bodies everywhere on the ground and burnt corpses in the water.

黒い塊、焼死体が地面にそして水の中にも焼けた体が沢山あるのを見ました


"I couldn't believe this was happening in this world."

私はこのようなことがこの世で起こっていることが信じられませんでした。

Survivor says US should be held to account
「アメリカは戦争責任をとるべきだ」と、生存者は言います

The firebombing of Tokyo was designed to terrorise and bomb the Japanese into surrender. It was also seen as payback for the Pearl Harbour attacks and the mistreatment of Allied prisoners of war.

東京の空襲は日本を恐怖に陥れ、日本を降伏させるために計画されました。またこれは真珠湾攻撃、および戦争捕虜の不当な扱いに対する報復でもありました。


In just two days, more than 100,000 people were killed, a million were maimed and another million were made homeless.

たった二日間で10万人以上が亡くなり、数万人が重傷を負い、更に何万人かが家を失いました。


Ms Motoki said she could never forget.

"At the time, my mind went blank and I was stupefied in shock," she said.

当時私の頭は真っ暗になり、呆然としていました

"Now 70 years have passed, but those scenes of bodies can't leave my mind.
70年がたちましたが、あの死体の山の情景は私の脳裏に焼き付いています

"It was worse than hell."

地獄よりも酷かった



Now close allies, the US and Japan have mostly forgotten the Tokyo firebombing, but another survivor, Haruyo Nihei, said it was important the children of today remembered. She holds regular seminars for school children at a privately funded museum dedicated to the victims. "It's likely Japan will be involved in a future war, so I want our children to understand war destroys everything — families, buildings and culture," she said.

今は同盟国でもあるアメリカの日本は、ほとんど東京の焼夷爆撃の事を忘れていますが、生存者の一人、ニヘイハルヨは、現代の子供たちに知らせることは重要なことだと言います。彼女は、被災者の為に作られた施設の博物館で、子供たちに向けて講話を行っています。「将来日本が戦争に巻き込まれることが起こりそうです。ですから、私は子供達に、戦争と言うのは全て、家族も家も文化もすべて破壊するのです、言う事を理解してもらいたいのです。」


Ms Nihei also wanted the Japanese and US governments to acknowledge and apologise for the firebombings. She said American claims that the bombings targeted factories were false. "There were no big military factories in the areas they bombed on March 9. They did it as punishment," Ms Nihei said. "I believe they should be held accountable for war crimes too."

またニヘイは日本とアメリカ政府が焼夷爆撃の事を認め謝罪してほしいと思っています。彼女は、アメリカはこの爆撃は工場を狙ったものだと主張しているが、それは嘘だと言っています。「3月9日、その土地には大きな軍事工場は無かった。彼らは罰を与えるために行った」。彼らも戦争犯罪の責任をとるべきだと信じています、と彼女は言いました。

US Air Force general Curtis LeMay, the man who ordered the raids across Japan, once said the US military "scorched and boiled and baked to death more people in Tokyo on that night ... than Hiroshima and Nagasaki combined". He acknowledged that if he had been on the losing side, he would be charged with war crimes. 
日本全土への爆撃を支持したアメリカの空軍将校のカーティス・メイは、「アメリカ軍は一晩で東京の人間を焼きつくし煮え立たさせた、広島や長崎の数を合わせたよりも多くをだ」と言いました。「もし自分が敗者側に居れば、自分が戦争犯罪者として裁かれていただろう」とも。


And the evidence lies deep in the vaults of a memorial in central Tokyo, where large urns contain the ashes of more than 100,000 civilians. Most remain unidentified, but what is known is that the vast majority were women, children and elderly — the men were on the frontlines
そしてその証拠は東京の地下慰霊堂に安置されています。100,000人以上の一般市民の遺灰です。

その多くは、身元がわかりません。しかしほとんどが女性、子供、そしてお年寄りだったことは分っています ― 当時、男性たちは、皆前線にいたのです。




~~~~ここまで~~~~~


こちらがオーストラリアのABC(日本で言うとNHK)で報道された内容です。オーストラリア以外のニュースでは、”日本が軍事国家を目指したいがために、中国や韓国を挑発し、その結果望み通り日本が右翼化しているとの論調が目立ちました。そうでしょうか?挑発しているのは中国の方であるのは、東シナ海での様子を見ればばればれですけどね。

オーストラリアでの報道や、現地の人々と話した感じでは歴史の真実に気が付くのは、西洋国家の中ではオーストラリアが一番なのではと思います。というか、もしかしたら日本人より先に、オージーの方が気が付くかもしれませんよ!

と言う事で、私はこれからもオーストラリアで活動をし、真実を世界に広めていきたいと思います。しかしそれが受け入れられる土壌がなければ、真実を伝えても聞いてもらえません。皆様それぞれの場所で、地元に根付いて活動していきましょう。


それではいつも読んでいただきありがとうございます。
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