今回は、大寒波が来ていることもあり無事に活動できるか心配でした。
福島に向かう常磐道は真夜中のせいもあり凍結しており、途中の北茨城からは粉雪が舞い積りはじめていました。
途中にある電光掲示板に表示されていた気温は-7℃でした。
被災地に着くと、目に入るもの全てが凍り付いていました。
給餌ポイントのお水も
雨どいの水も
池も、凍り付いていました。
福島第一原発20キロ圏内 (旧警戒区域) は、海に面していることもあり雪が降っても海風で飛ばされてしまうので積もることはめったにありませんが、山側にいけば積もります。
この日も海側は積もる事はありませんでしたが、山側はうっすら積もっていました。
海側に雪が積もらずに一安心でしたが、風がいつもに増して強く吹いていたので実際の気温よりも体感温度は低く寒いを通り越して顔や手など出ている部分が痛くて痛くて仕方がありませんでした。
この日も、朝イチで捕獲器を設置しました。
今回は、この子達を保護するために・・・
捕獲器には絶対に入ってくれない「パステル三毛さん」
給餌ポイントを移動に移動を重ね
「パステル三毛さん」と同じ給餌ポイントに姿を現した「しっかり三毛さん」
昨年の7月以降生存確認が取れていないけど生きてて欲しい
「アンジュちゃん」の子の「ライムちゃん」
この給餌ポイントは給餌している倉庫は残していただけますが、それ以外の建物は先々週から解体が始まってしまいました。
この倉庫の真横にある母屋は、先週は窓枠や畳を取り除いていましたが、今回は・・・
来週にはこの建物はないでしよう。
もしかしたら「パステル三毛さん」と「しっかり三毛さん」と「ライムちゃん」は、作業の音と人に怯えどこかに移動してしまうかも知れません。
どうかその前に保護出来ますようにと祈りながら捕獲機を設置していきました。
本当に今期間の解体は前回に比べると作業が早くなっています。
このアパートも前回の解体期間でしたら、解体に2~3週間はかかっていました。
↓
この一週間でほぼ解体されていました。
大掛かりの解体現場も、この一週間で鉄筋コンクリート建ての建物が1棟が解体されて無くなっていました。
↓
800戸を今年の3月までに解体しなくてはならないのでベースupしているのだと思います。
毎週のように解体が進み更地が増え生きる場を奪われている"あの子達"
"あの子達"の体力がどこまで持つか、いかに見つけ出すか…
無人の町ですから目撃情報も得られませんから定点カメラの画像を頼りにするほかありません。
どこでもいい
移動していいから
どこの給餌ポイントでもいいから
たどり着いて
そう願うしかない悲しい現状に涙しながら給餌をしていきました。
今回も「皆さま」のお陰で全ての給餌ポイントに「美味しいご飯」を届けることが出来ました、ありがとうございました。
まだ残されている子達のために、最後の1匹を保護出来るまで変わらぬ応援ご支援を宜しくお願いいたします。
全ての作業が終わり最後に捕獲機の確認をしましたが、どれも蓋は開いたままでした。
大寒波がきているせいもあり日が暮れてから一層風が強くなりグングンと気温が下がっていたので粘っても無理だと思い帰ろうかと思いました。
その旨、この日保護っ子さんのために待機してくださっていた「Hさんご夫妻」に連絡を入れました。
もし体力がもつなら大丈夫なら 保護を諦めないで
私たちのことは気にせずに やれるだけやって
「Hさんご夫妻」から返ってきたこの言葉にどれだけ感謝したことか…
そこで前回活動時の9日に帰り際に目撃した子達がいる給餌ポイントに向かいました。
暗闇で一瞬だけしか見えなかったのですが「茶トラさん」と「キジ猫さん」っぽい姿を目撃していたのでその子達の保護を試みました。
そして、この子を保護することが出来ました。
見間違いじゃなかった 諦めなくて良かった
寒かったよね 怖かったよね
もう大丈夫だよ さあ 一緒に帰ろう
「Hさんご夫妻」が背中を押してくださったから、この子を保護してあげられました。
急いで「Hさんご夫妻」に保護出来たことを知らせ「ゴットハンド・栗原さん」に必要物資を友部まで持ってきてもらえるようお願いしました。
*友部は、「ゴットハンド・栗原さん」のところから比較的近くて「Hさんご夫妻」や私も合流するにはちょうどいいのでいつも常磐高速道の友部SAで待ち合わせをしています。
今回は「Hさんご夫妻」が、翌日動物病院に連れていきお迎えをしてくださいました。
「Hさんご夫妻」、「ゴットハンド・栗原さん」、今回も助けてくださいましてありがとうございました!!
◆仮名「いぶき」 ♂ 推定半年位 エイズ・白血病共に陰性
・柄ー茶トラ
・瞳ーイエロー&グリーン
・尻尾ー長くてまっすぐ
去勢手術・血液検査・検便・三種ワクチン接種・駆虫・爪切りなど初期医療処置済み
血液検査の結果は、体調整えれば大丈夫な範囲の数値で特に問題なし。
保護後、怯えて固まり差し出した「ちゅ~る」を舐めてくれませんでしたが狂暴性はまったくなく小さな声で鳴いていました。
茶トラさんらしく、おっとりした性格の子だと思いますし、人馴れは早いと思います。
この子の仮名は、「いぶき (偉武貴) 」としました。
この活動をずっと支えてくださっている「浅草ねこ園」の「斉藤園長さん」と、「ぽんこぱんちプロジェクト」の「ぽんこママさん」に感謝しお二人のお名前に入っている「貴」の字を使わせていただきました。 輝かしい未来が、力強い生命力が、この子に降り注ぐように願い込めて「いぶき」と命名しました。
「いぶき君」は、震災後生まれなので体調が整いましたら里親様募集をさせていただきます。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170119/14/happycat-satuki/bf/7b/j/o1080192013849025451.jpg?caw=800)
今回保護出来ました「いぶき君」は、
「皆さま」が託して下さった「美味しいご飯」で命を繋いでいました。
また「皆さま」がご支援してくださった「心はいつも一緒基金」のお陰で
保護後に十分な医療処置を施してあげられました。
ご支援してくださいました「皆さま」に深く御礼申し上げます。
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【ご報告】 「いぶき君」の医療費は29,570円でした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170119/14/happycat-satuki/74/fd/j/o0540072513849028453.jpg?caw=800)
「心はいつも一緒基金」を使わせていただきました。
ご支援ありがとうございます、心より感謝いたします。
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被災地での給餌保護活動を
2017年3月末で終了いたします。
(尚、2017年3月末以降も、保護っ子さんの里親様探しなどは続けていきます)
詳しくはコチラをご覧ください→★
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20170114/12/happycat-satuki/f7/20/j/o1080192013845162113.jpg?caw=800)
SOS
活動費のご支援のお願い
活動費、特に保護っ子数が増え医療費がかさんでいますので、ご無理のない範囲でご支援のご協力をしていただければ幸いです。
本年3月末までに全頭保護を目指し保護を全力で進めていますので保護頭数が増えています関係上、現在「医療費」が膨れ上がっています。
(先月の12月の一ヵ月間だけでも約20万円の「医療費」が発生しています)
保護した子全ての子に十分な医療を受けさせてあげたいので「医療費」を削るわけにはいきませんので、引き続きご無理のない範囲でご支援いただければ幸いです。
*ご支援いただきました「心はいつも一緒基金」に関しましては、こちらのブログにて「収支報告」をしております。
【口座名】 心はいつも一緒基金
●〈ゆうちょ〉 からの振込の場合は
【記号】 10170 【番号】 39358001
●〈他金融機関〉 からの振込の場合は
【店 名】 〇一八 【店 番】 018 【預金種類】 普通預金 【口座番号】 3935800
"あの子達"のために引き続き応援ご支援ご協力を何卒宜しくお願いいたします。
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