地区防災計画学会誌2020(これで完結です)
ちょっと長くなってしましましたがシリーズになってるので遡ってみて下さいね。
防災士さんはメモをとっておかれると、この先の活動の時のアイデアの元になるかもしれませんよ。
なんせ、防災のエキスパートの先生方の意見をまとめたものになっていますので。
では、ここからがまとめです。
『釜石の奇跡』
よく知られた写真。率先して避難している様子の写真。
しかし、背後の車は海に向かって停まっている。
それは「子供を迎えに行こうとした保護者の車」である。
この方々は、たまたまこの道を通ったから子どもに会えた。
別の道から行った保護者は津波にのまれた方もおられる。
また、実は、この周辺は山に向かう車で大混雑していた。
車両避難、車両によるピックアップ課題がわかる写真であった。
『黒潮町避難訓練より』
シルバーカーにすら乗れない人はどうするのか?
『今日は訓練だったんだろ。外が騒がしかった。わしは、何もできんかった。本番でもこうして死んでいくだろう』
まねっこ防災をヒントにしてほしい。
矢守先生
私見ですが、、、、。本当に私見ですが・・・・。
区長がきて『今日は素晴らしい』行政職員が作ったシナリオ、地域の高齢の防災士が作ったスケジュール。
これは・・・誰のための訓練?
これで、赤ちゃん生き残る?
授乳室テントあります!!って得意げな行政職員さん。
(夜中にクーラー切ってる時とかに、家でミルクあげてないな・・・。)
はい・・・。その中、めっちゃ暑い。
女性に優しい避難所?
(何も言わないママ達・・・。防災への期待度0へだだ下がり)
偉い人がズラズラ座って、地域の人は言われるまま、くるだけ。いるだけ。片付けるだけ。
会長は今日は忙しい忙しい。(偉い人の相手で、、。)
『防災しないといけないと思った』『帰ってグッズを見直す』などのコメントで、記者も満足して帰る。
え?それ、何やってるんですか??
段ボールベッドの作り方練習!!
いやいや、いいですよ
それ、練習しなくてもできるのでは?いろいろあるアイテムや子どもや高齢者の参画にはいいですけど。
そもそも、1日目からそんなに段ボールベット来ないでしょう・・・・。
トイレや水の確保と、避難者の状況確認練習しましょうよ・・・。
避難訓練しよう!
呼びかけしましょう!
これ言ってくださいねというのが、正直、一番、無責任な働きかけだと思います。
結局、声をかけるやり方がわからなくて住民が助ける相手がいないまま、、、
有事に助けれなかった場合には「罪悪感」が残ります。
自分の孫を、子どもを、妊婦の嫁を助ける為の訓練だと思ってください。
偉い人がきて挨拶して、防災士が講演して、カンパンもらって帰る。
そもそも来れない高齢者を参加させずに、【高齢者は避難しない】
【高齢者ここまでこれない】のがわかっているのにスルーする訓練。
訓練以外のことが町の皆さんに負担になっているのでそこまでしかできないのかもしれない。
助かりますか??あなたの大切な人。
これは、避難してからのオペレーションと、孤独死、避難してからの関連死。
最悪な環境ながら「そこからひどいあせもや、感染症、不衛生、弱者の体力を奪う避難」を防ぐ。
【誰もが気がついている1人で歩けない隣のお爺さんを、すでに、見捨てているのをやめる】為にやる訓練です。