感じの漢字 | 晴読雨読 : 本好きの読書ブログ (^_^)

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樂篆家の高橋政巳氏の筆文字による古代文字と、それらを解説した本です。
画集のような楽しさがあり、また古代人の芸術性や哲学も感じることができます。

感じの漢字

『感じの漢字』(高橋政巳 著/扶桑社)

古代文字というのは、いわゆる象形文字と言われている類のもののようです。
シンプルな点と線で形や意味が表現されており、これらの絵に近い文字が、やがて漢字へと変化していったとされています。

著者の高橋氏の筆文字は、実に味があってイイです。
分かりやすくて可愛気たっぷりで、古代人に親しみを持てるというか、彼らの表現力と哲学に愛着さえ湧いてしまいます。
古代文字や漢字に対する説明についても、専門に研究されている方からすれば多少のクエスチョンなどもあろうかと思われますが、特に際立った過大解釈があったわけでもなく、納得のいくものに終始したという印象です。

圧巻だったのは、巻末の「あとがきにかえて」に書かれていた「幸」という文字についての解説です。
個人的に、非常に感銘を受けました!
この箇所を読んだだけでも、本書を入手した価値があったというものです。
もしかすると、それこそ文字らしい文字のなかったくらい遥か大昔の人々の方が、現代を生きる我々よりも、よほど真理に近づいていたのかも知れません。。

“読み応え”に関しては、正直なところ少なかった感じなのですが、それでも非常に楽しめた感じでした(笑)
特に、書道や篆刻などをたしなまれる方や、漢字の成り立ちなどに興味がお有りの方などには、ぜひぜひお薦めの一冊です (^-^)




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