こんにちは!
シンガポールで働き方模索中
駐在妻3年目のNANAです。
(初めましての方はこちら)
コロナ話題ばかりだとなかなか
明るい気持ちになれないので、
今日は気分を変えて
【身近な駐在妻に話を聞いてみよう企画】
第2弾をお届けします
1人目はこちら→さおちゃん
2人目はStay at Homeになる直前、
最後に会ったお友達へのインタビューです。
お友達と会えなくなってしまったので・・
次の予定が全く決まってないのですが
ご興味ある方お読みください
2番目のインタビュー応じてくれたのはママ友Rちゃんです。
シンガポールに来て半年くらいで知り合った彼女とは、価値観がとっても似ていてすごく話が合って意気投合。それからお互い仕事を始めてからはなかなか会えなくなったのですが、LINEで悩みを相談しあったり、私が休みの時に彼女のオフィス近くに行って、短時間ながらも中身の濃いランチタイムを過ごしたり。心の支えになっている存在です。
「働きたい駐在妻」シリーズの第2弾!!
日本では、新卒からずっと同じ会社で、特殊な部署に所属し、何億ものお金が動く世界で働いていました。緊張感もあり、仕事量も多く、かなりハードな職場でした。同期の中には辞めていく人も多く、私自身もギリギリの精神状態の時もありましたが、育児休暇を取得しながらずっと同じ仕事を続けていました。「自分なりの仕事の幅を広げるためにはどうしたらいいか?」、「このまま50-60代まで同じ仕事をしたいのだろうか?」と今後のキャリアについて自問自答をしていた時期に、夫に辞令がでました。
自分の中でそれからのキャリアに悩んでいた時だったので、辞めることに迷いはなかったですね。4年以内なら復職できる制度が保険としてあったのも後押ししました。自分の中で「私の人生、キャリアは、この程度で終わっていいのか?」と思うところもあり、ちょっと休憩して今後の人生について考えてみようと思い、前向きに渡星しました。
来星後、子どもたちを日系幼稚園に入園させたのですが、それまでずっと保育園ママだったので、なにもかもにギャップを感じ、なかなか幼稚園ママの雰囲気に馴染めず、輪に入れなかったですね(笑) でも、それが嫌ではなくて、1人でいるほうが気楽と思っていましたけど。そういう割り切ったところのある性格なので。
仕事を辞めて、今は休憩時間だし、海外生活を楽しもう!と、いわゆる駐在妻らしい?ランチ三昧で過ごしていたのですが、そんな生活も半年で精神的に限界。「自分は社会に求められていない、これでいいのか?」「こんなにお金を捨てるだけの生活、収入がない自分でいいのか?」と疑問を感じ始めて。この生活を1年も2年も続けるのは自分にとっては「意味がない時間」と感じてしまって・・・。
そういえば、昔から“働くこと”、”収入を得ること”で自己肯定感を感じるところがありました。
一度仕事を辞めたことで、改めてそれに気づかされました。
やっぱり私は働くしかない!と思い、すぐに求職活動と、ヘルパーさん探しを始めました。
先にヘルパーさんが決まり、最初は赤字生活・・。
早く仕事を決めなきゃ!と思い、ご縁があった日系企業に内定をもらって、すぐに週5日、短正社員で働き始めました。
もう一度社会人生活に戻り、“収入を得られたこと”で心が満たされて、最初は充実していました。でも、日系企業とはいえ、前の会社とは規模も違うし、ローカル企業とのやりとりもあり、日本の当たり前、自分が思っていた当たり前が通用しない場面も多くて。さらに規模が小さいゆえに職場の人間関係が近すぎて、複雑化していて、職場では「どうせ私なんか・・」と自分を卑下しているところがありました。
精神的には良い状態とは言えませんでしたが、「すぐに辞めてしまっては履歴書上、次のキャリアに影響があるかも」、とか、「私が辞めてしまってはみんなが困る」、とか、根っからの責任感の強さから、1年半は退職せずに続けました。
(この頃、オフィス近くで一緒にランチをすると、職場の人間関係の悩みが溢れていて、マイナスオーラが💦 励ましつつも、私は心が痛かった・・)
1年くらい経過したころから、知らず知らずのうちにストレスが溜まってきていたのか、体に不調が出てきてしまいました。急に動悸がしたり、ひどい便秘になったり、健康診断で子宮に経過観察となるような問題が発覚したり・・・。考えたくなくて毎日お酒を飲んでいました。
そんな日が続いて、いよいよやばいかも私、と思い、日本の同僚に相談しました。
2人に相談したのですが、2人から「自分を卑下してまで働く必要はない」と言われ、ハッとして、初めて泣きました・・・。
「辛い状況の自分を受け止めよう」、「お金より自分の心を大事にしよう」、と思い、今の仕事は辞めようと決心できました。そこからは早く、すぐに退職の意向を伝えました。そのころ、ちょうど自分が興味があることが見つかり始めて、その学びに時間を割きたいという気持ちが後押ししました。
退職するならば、ヘルパーさんを解雇しなければいけないかと、夫に相談したところ、「ヘルパーさんがいたほうが家庭内がうまく回るし、きみの心も楽でいられるだろうから解雇しなくていいんじゃない」と言ってくれて、退職だけすることに。その夫のやさしさに救われました。
退職に迷いはなかったものの、引継ぎでバタバタして、数か月は肩の荷がおりませんでした。
体も心も軽くなりました。
来星当初と同じように専業主婦になり、時間ができましたが、ただ家事・育児・駐妻ランチをして過ごすのではなく、興味がある分野の資格を取得したいという目的ができたので、まったく気持ちが異なりましたね。
内観する時間、自分と向き合う時間をもらえたと感謝し、「これから自分は世の中のために何をすべきなんだろう?何ができるんだろう?」といろいろと考えています。
最初は向いていないと思った専業主婦生活も徐々にたのしく過ごせるようになって。でもずっとそのままでいるつもりはないので、自分が興味がある分野の仕事に対して応募してみてはいますが、まだご縁はありません。将来的には、起業をして自分が誰かに貢献をした結果としての「収入」にもこだわっていきたいです。
来星したときは、なんだかんだいっても、自分は元の会社に戻るんだろうな、と思っていましたが、日本からずっとモヤモヤしていた自分のやるべきこと、やりたいことが、シンガポールに来たことでようやく見えてきました。
今は元の会社に戻る気持ちはなく、「自分だからこそできることで人を喜ばせたい、癒したい、そのためにいろいろと発信していきたい」と思っています。「もっと自分には使命がある」って不思議と感じられるようになって。
「自分の心を大事にする」ということに気づき、自分の価値を自分で認められるようになったからだと思います。もっと自分を褒めて自分で自分を認めてあげたいです。
ありのままの自分、そのあなたは素晴らしいってことに気付いてほしい。
毎日、どれだけ頑張っているか!!
十分頑張っているから、自分で自分を受け入れて、大事にして、労わってあげてほしい。
無理はしないで、自分の心地よい状態にもっていくようにしてあげてください!
<完>
いかがでしたでしょうか。
私もそうでしたが、日本での仕事を退職して帯同された方は、「働かないといけない」「働いていない自分は自分じゃない」というような、思いに駆られてしまうことが少なからずあると思います。
でも、無理をしたり、自分を貶めて、追い詰めてまで「働く」に拘り過ぎることはないんじゃないか、それよりも大事なことが見つかるかもしれないし、それに代わる充実感を得られるものに出会えるかもしれない。
自分の心と体を一番大事に、自分を見つめなおすことで道が開けるのかな、とRちゃんの話を聞いて思いました。
インタビューは“Circuit Breaker”になる前だったのですが、彼女のメッセージが今まさにStay at homeで不安な気持ちになっている人に必要なメッセージになっていることに、感動しました。
こんな時だからこそ、自分と向き合う時間にしたいですね。
3食ご飯作って、家事して、1日中子供のケアして・・
十分頑張っている自分を労わってあげましょう
今日はここまで。
少しでも何か伝わるものがあれば、私も彼女も嬉しいです
次のインタビューはいつになることやら・・