少年社中は今年で10周年記念。
今回、旗揚げ公演の【アルケミスト】を再演するという。
早速足を運んできた。
少年社中【アルケミスト】
その昔、羊飼いの少年が砂漠で夢を見た。
その夢は大きなピラミッドでたくさんの宝物を見つけるというもの。
少年はその夢を信じて旅に出たいと志す。
でも羊飼いの仕事が大好きで、羊も羊飼いが大好きで。
そんな中、羊飼いをやめて旅に出ることを迷う少年。
ジプシーの占い師や錬金術師のアルケミストに出会い
旅に出ることを決心する。
旅に出るために羊を売り、船に乗る。
船は海賊に襲われ、遭難する。
辿り着いたそこはピラミッドがあるというアラビアの土地。
言葉もわからないその土地で持ってたお金を奪われ途方にくれ、盗みを働き投獄される。夢を諦めかけた少年に牢獄の王様が夢を語る。そして少年は脱獄し再び夢を志す。
まだまだ話は続く。少年は様々な困難に出会い、そのたびに夢を諦める。でもそのたびにまたアルケミストや出会った人々に勇気や希望をもらう。そして最後に少年は・・・
続きが知りたい方はDVDをどうぞ。
この芝居で私の心に残った言葉がいくつもあった。
「この世で起きる全てのことには、前兆がある。お前は夢を見た。これは大いなる前兆だ。お前はその前兆を見逃すことなく旅にでた。大事なのはその前兆を見逃さないことだ。」
「前兆に従えばよい。そして、強く望むことだ。そうすれば世界の全てがおぬしの望みを叶えるために、協力をしてくれるはずだ。」
「大人はな。夢を見たからってそれまでの生活を捨てて宝を探しに旅に出たりはしないものだ。」
世の中にはたくさんの人がいて、みんな自分の人生を歩くのに必死だ。
楽しい人生、つらい人生、人それぞれ。
ただ決まっている人生なんてない。
こと日本に限っては全てが自由だ。
自分で自分の歩く人生を決めることが出来る。
夢を見て夢を信じて歩き出すことも、
夢を見て夢を忘れ今の生活を続けることも
全てが自由だ。
何が幸せで何が不幸せか。
それを決めるのさえ、自分なんだから。
私は大人なのかな。
それともまだ大人にはなっていないのかな。