七夕祭公演を終えて思うこと | 小宮凜子のリン♪RIN♪りんブログ

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女優として常に輝き続けるために走り続ける小宮凛子の日々の出来事を書いていきます!


七夕祭が終わった。
終わった。
おわった・・・。


なんか夏が終わってしまったような虚無感。
と同時に演じ終えた充実感・・・。


「できることが楽しいんじゃなくてね、
 できるようになることがたのしいんじゃないかなあ」


好きな人に買ってもらった
ちょっとしたおもちゃにこんなことが書いてあった。



今回の芝居ではこの言葉に励まされ続けた。


すごくすごく悩んで、
キャラクター作りも、自分についても悩んだ。



稽古中、自分の嫌な部分が前面に出てきて自分では手に負えなくなる。
でも本番はやってくるわけで稽古から逃げるわけにはいかない。
6年間芝居をやってきた人間として逃げたくはない。
絶対に成功させる。満足させる。
っていう、プライドっていうか熱さだけは見失わないようにした。



終わってみて思うことはちょっと成長できた芝居だったなってこと。
今までの自分に足りなかったものが少しできるようになった。
お客さんにも「うまかったね」って結構言ってもらえたし。


でもまだまだだ。
今回の敗因は私の中に引き出しが少ないことがとっても大きいんだ。
100人いたら100通りの性格があるわけで、なのに私が演じられる役は
まだ一ケタ台。
はあ。
もっともっといろんな役を演じこなせる女優になりたい。


いつもいつも120%の力をだして頑張ろうと思うけど
終わってみるといろんな反省点が見えてくる。
それと同時に成長した部分も見えてくる。






**






今回、私は私の好きな人とずっと一緒に舞台を作ってた。
でも私はまるで反抗期の子供みたいに彼の演出に噛みついてた。
私の中の何がそうさせるのかわからないけど何を言われても何をされても
気に障るし、いらいらするし、気分が悪くなる。
次第にそれが演技にも支障をきたし始めた。


彼にそういう自分の気持ちを話し何度となく和解をした。
でもまたすぐにいらいらし始める。
カルシウム不足かと思い、牛乳を飲んだり、ビタミン剤を飲んだりしても
改善されなかった。





本番の前日、友人に仲介に入ってもらって私の鬱憤を彼女にぶちまけたら少しすっきりした。
そのぶちまけてる言葉を彼は横でさりげなく聞いていたに違いない。
落ち着いてから考えると私はなんてひどいことをしたんだろう。
なんであんなに傷つけるようなことを言ってしまったんだろうと思った。

その日の夜、私と彼はまた和解をした。



きっとその日の和解は私にとって大きなものだったんだと思う。

本番になり私は彼のことを好きでいられた。

演出家を好きになると演じるのがわくわくしてきて楽しくなって
自信を持って楽しく演技をすることができた。
公演は三回が三回とも成功したとはいえないけど結構うまくいった。




でも稽古を振り返れば、私の子供な部分によって、
彼を始め、共演者のみんなにも多大な迷惑をかけた。
私のシーンにあんなにも時間を割かなければ
もっと全体がよくなってたはずなのに。


自分の役者としての力量の低さと人間力に申し訳なさを感じる。

私には嫌な部分がいっぱいあるけどそれを全部包み込んでくれる
彼に感謝。そして共演者のみんなに感謝。






私が一番年上でしっかりしなきゃいけないのにだめだなって思う。
でも自分の感情に嘘をついて生きることがどうしてもできない。
それは対人関係を築く上で好ましくないってわかってる。
わかってるけど末っ子の甘えん坊のわがままちゃんはそれができないみたいですね。

ばかです。子供です。大人ってなんだろう。

ピーターパンは子供なの?私はピーターパンみたいにいつまでも子供なの?




大人になりたいなんて思わない。

でも自分のこと好きでいられる自分でいたい。

私、基本自分大好き。

でも今はそうでもない。

でも
こんな自分を、こんな自分勝手なエゴイストの自分を愛してくれる人がいる限り

私は「この世に生きていていいのかもしれない」って思える。

だから私を好きでいてくれる、愛してくれているすべての人に愛を返していきたい。


そのために私にできることってなんだろう。
こんなちっぽけな私に何ができるんだろう。




きっと何もできない。なにも。

でも

何もできなくてもいいのかもしれない。

だってなにもしなくてもそのままの私を好きでいてくれてるのだから。

私にできることはきっとそのままの自分でいること、
自分を好きでいてくれる人を好きでいること、
好きでいてもらえる自分でいること。



なにかしようと敢えて思わなくても好きでいたら自然としたくなることって
あると思う。私はその自然に湧き出てくる思いを大切にしていきたい。


今日も明日もあさっても。





七夕祭公演は私にとって演技についてもについても教えてくれた。





打ち上げの終盤、後輩に

「あの人(私の彼)を大切にしてくださいね。」



と言われた。

胸にずっしりときた。ずっしりと。重たかった。

素直に「うん、大切にする」と思った。


なんだか泣きたくなった。

申し訳ない気持ちでいっぱいになった。

「あんな大人な人はいないですよ」と後輩は続けた。




そう、私はとっても子供。ピーターパン。
そんな自分とうまく行く人は
とってもとってもと~っても大人な人なんだ。

そんな大切な人を私は大切にしていなかった。

あなたへの
「尊敬」と「感謝」と「地球よりも大きな愛」を
  今 心の中にあたためています。




今日の感動:おばあちゃんから届いた手紙