みつえさんは私の父方の祖母です。
生まれたときから一緒に暮らしていました。
そして、私が小4の年の冬に亡くなりました。
「みっちゃんの言うことは何でもよく当たる」と
ご近所さんは 事あるごとに
祖母に知恵を求めて訪れました。
うちの屋号は「みっちゃんち」でした。
祖母の発言をめぐって
あるとき 母にこんなことを言われました。
「おばあちゃんの言うことは何でもよく当たるけど
『○○(姉)よりココの方がいい子になる』というのだけはハズレだね」
本人を前にして、ずいぶんなことを言うなぁと
幼心に思ったものです。
祖母が何を指して「いい子」と言ったのか
母がどんな「いい子」を思ってそれを否定したのか
定かではないけれど
その一件以来、私は、たぶん
母の思う「いい子」になろうとしました。
きっと母は、嫁として
祖母に対して言い知れない感情を抱いていたのでしょう。
ただ それだけのこと。
でも、「何言ったって どうせわかっていやしない」なんて思ったら大間違いなのです。
幼い子どもにだって たいていのことはわかる。
感じているのだから。
姉と競う気なんか 全然ない。
だから おばあちゃんの言う「いい子」の意味はわからないけれど
このごろ ようやく
母に「ココもいい子」と思われたくて
思いつく限りの「いい子」になろうとがんばっていた幼い日の自分に
気づくことができました。
もちろん 母に対して怒りも悲しみもありません。
こんど実家に帰ったら
祖母が好きだったベビースターラーメンを
仏壇に供えようと思います。
ねろたん さん やっと繋がりました。
ありがとうございます
