インコを飼い始めて間もない頃の
動物病院でのできごと
受付に来られた男性の手元には
今にも息が途切れそうだと思われる
小さな鳥がタオルにくるまれていました
深刻な面持ちで言葉を詰まらせながら
獣医の先生とお話されています
処置後にインコの病状が更に悪化したようでした
「妻はこれ以上何もしないで欲しいと言っており
今は話せる状況ではないので車で待っています」
そんなお話をされているのが聞こえてきました
その頃の私は気軽な気持ちでインコを飼い始めて
深刻な状況を迎えた経験がなかったため
今思えば本当に申し訳ないのですが
男性と獣医さんとのやりとりが
不思議なコントを見てるように思えたりもして
鳥でもそこまで深刻になるのか~
と正直驚きました
今、インコを飼い始めて3年が経ちましたが
あのときの男性の気持ちがわかってきました
毎日家族が仕事や学校から家に帰るたび
自転車の音を聞きつけて
「ピピピピ!」と喜んで大騒ぎなセキセイのハク
さぁ飼い主と遊んでやろうかと羽を伸ばすアキクサ
インコのいない生活なんて考えられません
愛鳥がしんどそうにしていたりケガをすると
このまま死んでしまうのではないかと
不安に陥ります
うちにきて幸せだったと思ってもらえるように
これからも長く一緒に暮らしていきたいです