然ですが、あなたは「敏感関係妄想」という言葉をご存じですか?

 

20世紀初頭、ドイツの精神医学者であるクレッチマーが創唱した精神疾患群のことです。

 

文字通り、敏感性性格者(対人関係に敏感な性格)が被害妄想や関係妄想を呈することであり、現代医学では病気ではなく、症状レベルで扱われているものです。

 

 

自分が他人から危害を加えられていると考えてしまう「被害妄想」、

自分とは関係ないものを自分に関係付けて解釈していまう「関係妄想」。

 

 

わたしはこれらに苦しんでいた過去があります。

 

 

大学生の頃の話です。

 

 

私はあまり積極的なタイプではなく

入学してから友達を作ることに出遅れ、

1人で行動するようになりました。

 

 

周りが親しい友人たちと講義を受ける中でも

私はどの講義でも前の席で1人でいたため、

悪い意味で目立ってしまったのです。

 

 

図らずも学科で浮いた存在となった私は

公然と悪口を言われるようになりました。

 

 

1人でいることは大して苦でなかった私でも、

それを理由に悪口を言われるのは堪えました。

 

 

同じ学科の人たちとは

嫌でも同じ講義を受けなくてはなりません。

 

 

「ぼっちw」

 

「前の席に1人で座って邪魔」

 

「ブス。早く死ねよ」

 

 

実際に私が言われてきたことです。

 

 

同じ学科というだけで、

顔も名前も知らない、

一度も言葉を交わしたこともない人たちにです。

 

 

私が1人でいることが

一匹狼を気取っていると

思われたのかもしれません。

 

 

彼らは執拗でした。

毎日毎日…。

とても辛い大学生活でした。

 

 

そして、いつしか私は、

笑い声を聞くだけで

「自分が嘲笑されている」

と感じるようになりました。

 

 

それだけではありません。

 

 

「同じ学科の人達は常に私に注目して、いつでも揚げ足を取ろうとしている」

 

「近くを通るだけで『死ね』と言われている」

 

「私の後ろに座っている人から消しゴムのカスを投げつけられている」

 

 

といった被害・関係妄想が現れるようになったのです。

 

 

しかし、当時の私にはそれらの想像が、

現実に起こっていることなのか、

自分が生み出した妄想なのか

判別がつかなくなっていました。

 

 

このままではいけない

 

 

そう思った私は、

大学に設けられている

学生相談室のスクールカウンセラーに

相談することにしました。

 

 

私はすべてを打ち明けて、

カウンセラーの方に

悩みを共有してもらえたことに

心が軽くなりました。

 

 

ですが

「気にしないのが一番」

「頑張ってお友達作って、味方を増やしていきましょう」

といった正論を言われて終わりでした。

 

 

結局、劇的には

私の大学生活は変わりませんでした。

 

 

それでも、夏休み明けの後期からは

同学科の人達も私への興味を失ったのか、

私への表立った悪口は終息していきました。

 

 

私はほとんど空気みたいな存在となりましたが

悪口や噂話の的にされなくなったことには

安堵しました。

 

 

 

しかし、

被害・関係妄想はなくならなかったのです…。

 

 

どんなに自分に、これは妄想だと言い聞かせても、

「同学科の人達と同じ空間にいる」ということが、

私のネガティブな想像を搔き立てるように

刷り込まれてしまったのです。

 

 

やがて時間は過ぎ

2年生へと進級しました。

 

 

そして、これが私の転機となったのです。

 

 

私を鬱屈した大学生活から

抜け出すために力を貸してくれる

先生との出会いがありました。

 

 

先生は私のゼミナールの担当でした。

介護福祉士・社会福祉士・精神保健福祉士といった

福祉系の国家資格を網羅し、

心理学の講義を担当している方でもありました。

 

 

まさに対人援助職のスペシャリスト。

 

 

私は先生にこれまでのことを話しました。

先生は親身になって聴いてくれました。

 

 

そして、

先生は専門的な知識や対人援助職での経験を基に、

私に被害・関係妄想を抑える方法を

教えてくださったのです。

 

 

そこから、私の大学生活は徐々に

有意義なものになっていきます。

 

 

「笑い声を聞くと自分が嘲笑されている」と、

すぐさま考えていた私ですが

「彼らはただ談笑しているだけだ」

思えるようになりました。

 

 

「常に注目されて、動向を批判される」

という妄想も、

「誰も自分に特別注目していることはない」

と、考え直すことができるようになりました。

 

 

先生のおかげで、私は少しずつ、

自分の被害・関係妄想に

飲み込まれることが無くなっていったのです。

 

 

妄想に囚われず、

落ち着いて周囲を見渡せるようになった私は

段々と友人をつくる余裕ができました。

 

 

同じゼミの人達とも交流を深め、

サークルにも所属したことで

人間関係に広がりが出てきたのです。

 

 

同学科の人達とも、

講義中プリントを渡すときに

「ありがとう」などと

軽い言葉を交わせるようにもなりました。

 

 

先生に相談してから1か月後には、

被害・関係妄想で苦しんでいたときには

考えられないほど、

私の大学生活は明るいものに変化していました。

 

 

これほどまでに私を変えた

先生の教えは、何も特別なことではありません。

 

 

ただ、「知る」か「知らない」かという

差があるだけで、

誰にでも実践できるものだと思いました。

 

 

そこで私は、

先生に教えてもらったことに加えて

自身の経験を基に、実践と修正を重ねた

被害・関係妄想を緩和する方法を考案しました。

 

 

これを、

「被害・関係妄想に囚われ鬱屈した生活を送っていた私が、

1か月で他者を邪推せずに過ごせるようになった心の処方箋」

と題した本ブログにて、紹介していきたいと思います。

 

 

社会生活において、軽い被害・関係妄想は

誰にでも起こり得るものです。

決して珍しいことではないのです。

 

 

だから、私と同じように

被害・関係妄想に苦しむ人たちがいるならば、

もう苦しむ必要はない

伝えていきたいと思います。

 

 

ぜひ本ブログを読んで、

妄想で傷つくことのない生活を

手に入れてほしいと思います。