私はだんだん仕事も集中できなくなり、とうとう大きなミスをしました。

各支店のトップが集まる会議に出す資料を間違えたのです。

今までどうにかこうにか仕事をやってきました。
逆に仕事があったから、よかったんです。

職場にいてる時間はまだ少しは笑えることもありました。

でも大きなミスをおかしたことで、もう上司である西山課長に言うしかなくなりました。
もうこれ以上黙ってて迷惑をかけれないと思いました。

西山課長は、仕事は大変厳しかったですが、信頼も厚く、部下思いで、家族も大事にし、仕事だけの人間ではなく、本当にバランスのとれた上司でした。
会社で今の私があるのは、西山課長が育ててくれたおかげだと思っています。


西山課長は本当に多忙で毎日夜遅くまで仕事をしていましたが、時間をもらい、今、私に起こっていることを伝えました。

やっぱり課長は私の異変に気付いていました。
2時間くらい私のために時間をさいて、泣いている私の話を聞いてくれました。

仕事も大事だけど、一番大事にしなあかんのは家族やから。
仕事の代わりにはいてても、お母さんであるお前の代わりはいてないから、子どもたちをしっかり守ってやれよ。
どうしても体調が悪くなって仕事休むことがあっても、仕事は回るから、大丈夫。
そんなときのために、仕事を固定させずローテーションさせてるんやから。

西山課長は、部下にいろんな仕事をさせてくれました。
●●業務は△△しか分からない。
そんなことにならないよう、担当内の仕事はみんなが回せるようにしていました。


その後も忙しいなか、何度も私の話を聞くために時間をあけてくれた西山課長。

元気のない私を気遣い、会社のスポーツチームが全国大会をかけた地区予選の決勝を、仕事はいいから観に行ってこいと送り出してくれました。

私は会社のスポーツチームがとても好きで、全国大会に出場したときはいつも応援に行っていましたが、地区予選では本社から動員もかからないので行きにくく、これまで行ったことはありませんでした。

その地区予選を東村さんと観に行っておいで、と送り出してくれました。

その予選を応援してるときは、ひとときだけ、今自分が置かれている怒涛の出来事を忘れることができました。
本当に忘れて応援ができました。

そしてチームは全国大会を決めてくれました。

久しぶりに笑顔でいてられました。


西山課長のあたたかい心遣いが嬉しくてたまりませんでした。

その後、課長は異動しましたが、どんどん出世して今は遠くの勤務地にいますが、また会えたら元気に過ごしている私をみてもらいたいと思っています。