私利私欲のための増税に歴史は | 頑固爺”如風”コースケのブルース

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史実に残る中国最古の「殷」というのは後になって「史記」の中で付けられた名前で、当時は「商」と呼ばれていた。

中国前漢の武帝の時代に司馬遷によって編纂された歴史書『史記』殷本紀には、「第31代、殷最後の帝辛・紂王は天性能弁で行動は敏捷(びんしょう)、智慧は諌言を退け、口舌は非を飾るに足り、臣下に自分の能力を誇り、天下に名声を高ぶり自分の上に出るものはないと思っていた」と書かれている。

実に優秀。

と、思いきや、酒を好んで淫楽にふける肉山脯林(にくざんほりん)、酒池肉林をむさぼり、そのために寵愛した愛姫・妲己の言うままに重い賦税や厳しい刑罰を課すなど悪業の限りをつくした稀代の暴君。

それで、統制下の諸国の恨みを買い、有名な太公望を軍師とする周に滅ぼされる。

こういう歴史は、ルイ16世の王妃であるマリーアントワネットの話など数多い。

歴史は、このように権力の横暴、私利私欲のための増税に反旗を翻してきた。

 

如風でした。