昨日、風呂上がりの火照りを冷ますために、窓を開けて外を眺めていた。
電線に、何時ものカラス。
いや、みんな同じ顔に見えるので何時ものカラスかどうかは定かではないが。
すると、1羽のカラスが電線を飛び立ち、俺の部屋の窓に突進してきた。
「突っ込んでくる?」
と感じて、向かってくるカラスを睨んでいると、
窓の直前で、急上昇。
舐められましたか。
そういえば、Jr.が未だ幼稚園の時、仕事を終えて家に帰るとJr.が物置に俺を連れて行き、物置の扉を開けた。
そこに居たのは、1羽のカラス。
怪我をして飛べなくなっていたのをJr.が見つけ、家に連れて帰り手当てをしたという。
そして、何と飼うという。
カラスのような野生の生き物は、なかなか順応できない。
「もし、お前が怪我をして、知らない人に助けられて、そのまま家に帰らなかったら、どう思う?」
と尋ねた。
翌日、仕事が終わって帰宅すると、
「カラスくん、カアチャンの所に返した。」
と言って、にっこり笑っていた。
そんなカラスの思い出。
如風でした。