竜のバラッド全話配信終了 | 頑固爺”如風”コースケのブルース

頑固爺”如風”コースケのブルース

感じたこと、思いのままに書いてます

レンガ造りの壁の前で

響き渡る幼い声

透き通る声の天使は

大人たちに向かって歌う

 

薄暗い光の中で描かれた

ヒマワリは天使の代弁者

大きな口を開けるヒマワリは

大人たちに 聞いている

 

 あなたが命をかけるのは

いったい誰のため?

 あなたが戦おうとしている相手は

いったい誰なんだろ?

 

同じ色の血が 流れている

同じ色の涙が 流れている

同じ命が ここにある

 

あなたが望んでいるものは

この戦争に勝つことなのか?

あなたが大切にしているものは

国なのか?プライドなのか? <人なのか?>

 

あなたはどうして武器を持つのか?

その武器を誰に向けるというのか?

あなたの手の中にある武器を

花に変えれば良いのに

 

私の願いは ただ1つ

戦争を 終わらせて欲しい

平和に暮らしたい それだけ

 

あなたが求める幸福は何?

与えられた人形を抱いた時なのか?

私が欲しい幸福は?

魂の中にある

 

正義はあなたのことなのか?

悪は誰に向けて言うのか?

善と悪に壁があるのなら

私は描くヒマワリの花

 

あなたに正義が あるのなら

私の中にも 正義はある

国と人の 数だけ 

 

薄暗い光の中で描かれた

ヒマワリは天使の代弁者

大きな口を開けるヒマワリは

大人たちに聞いている

 

あなたが命を かけるのは 

いったい誰のため?

あなたが戦おうと している相手は

いったい誰なのか?

 

同じ色の血が流れている

同じ色の涙が流れている

同じ命が此処にある

 

これは、俺の弟子クンが送ってきた4分の曲「小さな声」という曲の詞。

「この曲から小説を書いてください」

等と、無謀な注文。

小説から曲を作るのは簡単だが、曲から小説を書くなど無謀な話。

しかし、暇で時間が余っているので、書いてみようかと腰を上げた。

そして出来たのが、竜のバラッド

大正生まれの青年の友情を元に昭和に残された戦争の悲惨さを書いた。

勿論だが、俺はこの時代を生きてはいない。

しかし、”もし俺がこの時代に生きていたら”と想像を廻らせ、時代背景を忠実に再現しながら書いていった。

この作品が、より多くの人に読んでいただき、戦争の悲惨さ、正義無き戦いの無情さ、そしてその状況の中での友情を少しでも感じて頂けたら幸いです。

 

如風でした。