夏の日の思い出 | 頑固爺”如風”コースケのブルース

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感じたこと、思いのままに書いてます

暑い夏の昼下がり。

子供達は、木の茂った所に居た。

髪の毛は汗で濡れ、着ているシャツにも汗が滲んでいる。

声を立てず、そーっと大きな木に近寄る。

お目当てのクワガタが、目の前に居る。

視線だけで会話をし、その時を待つ。

さっと伸ばした手。

その掌の中に、クワガタが居る。

ニコっと笑う。

皆が、歓声を上げる。

その瞬間。

何とも言えない達成感が、子供たちを包み込む。

その中で、クワガタを捉えた子供が、

「いてっ!」

見事に、クワガタに手を挟まれている。

今度は放そうとするが、クワガタは離れない。

つい先ほどまでは欲しかったクワガタを、今は離れる事を願っている。

 

男女とは、その様な物だ。