富と成功をもたらす7つの法則―願望が自然に叶う実践ガイド/大和出版

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第一章_p021 純粋な可能性の法則‥‥宇宙と一体になればすべてが実現できる
第二章_p041 与える法則‥‥‥‥‥‥自分が求めているものを与えなさい
第三章_p055 原因と結果の法則‥‥‥よい選択がよい人生をつくる
第四章_p071 最小限の努力の法則‥‥苦労しなくてもこうして自然に叶う
第五章_p087 意図と願望の法則‥‥‥宇宙の無限の組織力をどう活かすか
第六章_p105 手放す法則‥‥‥‥‥‥執着しないほうがうまくいく
第七章_p117 人生の目的の法則‥‥‥自分にしかない才能を活かして生きる


誰のことも何事も非難しない――責任

・あなたが、ある人や状況に対してイライラしたり腹をたてたときには、あなたはその人や状況に対して反応しているのではなく、その人や状況に対するあなた自身の感情に反応しているのだということを思い出して下さい。それらはあなたの感情であって、あなたの感情は他の誰のせいでもありません。このことを完全に認識し理解したときに、あなたは自分がどう感じるかについて、またどのように感じ方を変えるかについて責任を持つ準備ができます。(p076)

・頭痛の種のような人や、暴君や、教師や、友人や、反対者(彼らはすべて同じことを意味しています)が目の前に現れたときはいつでも、「この瞬間はあるべくしてあるのだ」と自分自身に思い出させてあげてください。
 この瞬間、あなたが自分の人生に引き寄せている人間関係は、あなたの人生のこの瞬間にあなたがちょうど必要としていることなのです。すべての出来事の裏には隠された意味があり、そしてこの隠された意味があなた自身の進化に寄与しているのです。(p078)


「執着のな意図」のパワー

・意図は、願望の背後にある本当のパワーです。意図だけでも非常にパワフルなのですが、それは、意図とは結果に執着しない願望だからです。願望だけでは弱いのです。なぜならほとんどの人の願望は、執着と一緒になった意図だからです。意図は、他のすべての法則と切り離すことができない願望ですが、特に第六の成功法則である「手放す法則」とは切っても切り離せません。
 手放すことと合わさった意図は、生きること中心の「今この瞬間の意識」へとつながっていきます。
 そして、今この瞬間の意識の中で行動がとられるとき、その行動はもっとも効率的なものとなります。あなたの意図は、未来のためのものですが、あなたの注意は今現在にあります。あなたの注意が今現在にあるかぎり、あなたの未来に向けた意図は実現化されます。なぜなら未来は、今、創られるものだからです。
 今現在をあるがままに受け入れなければなりません。現在を受け入れ、未来を意図して下さい。未来とは、常にあなたの執着のない意図をとおして創られるもので、あなたは決して今現在に対して戦うべきではないのです。(p093)


努力しなくても願望が叶う5つのステップ

・意図のパワーを利用することを学べば、あなたは自分の望むどんなものでも創造することができます。がんばって努力して結果を得ることも可能ですが、それには犠牲が伴います。その犠牲とは、ストレスであったり、心臓発作であったり、免疫システムの低下だったりします。それに比べれば、次の意図と願望の法則の5つのステップに沿って実行していくほうがずっと良いでしょう。
 あなたの願望を叶えるために5つのステップを踏んでいくとき、意図はそれ自身のパワーを生み出します。

(1)ギャップ(すき間)に滑り込んで下さい。これは、あなたの考えと考えの間にある静かな場所に自分を置き、沈黙の中に入っていくということです。それは、あなたの本質としての存在のレベルまで入っていくことになります。

(2)その本質としての存在の状態を確立した上で、あなたの意図と願望を解き放ちます。
 実際にあなたがギャップにいるとき、そこには考えも意図も存在しませんが、そのギャップから出てくる際に――すき間と考えが交差するところで――あなたは意図を導入します。
 もしいくつかの願いや目標がある場合は、紙に書き出しておいて、そのギャップに入るプロセスを開始する前に書き出しておいた願望リストに意図を集中させておきます。たとえばあなたが仕事での成功を望んでいるとしたら、その意図とともにギャップに入っていくことによって、あなたの意識の中にその意図がかすかなきらめきとして存在するようになります。
 あなたの意図と願望をギャップの中に解き放つということは、純粋な可能性の肥沃な土地に種を植えるということで、適切な季節が来たときに開花することを予期するという意味なのです。あなたは、願望の種が成長しているかを見るためにいちいち掘り返すようなことはしたくないでしょうし、つぼみがふくらんでいく方法について執着することもないでしょう。
 あなたがすることはただ解き放つだけなのです。

(3)「自己志向」の状態を保ってください。
 これは、真の「自己」の意識の中で確立されたままでいるという意味です。
 真の自己とは、あなたのスピリット、つまり純粋な可能性の場とつながっているところです。このことはまた、世間の目をとおして自分を見たりしないことや、他人の意見や批判に影響されたりしないことも意味します。
 自己志向的な状態を保つのに良い方法は、願望を自分自身の中にとどめておくことです。もし相手があなたとまったくおなじ願望をもっていて、あなたとのきずなが深い場合以外は、願望をシェアしたりしないほうが良いでしょう。

(4)結果に対する執着を手放して下さい。
 これは、ある特定の結果にかたくなに執着することをやめ、不確実性の英知の中で暮らすということです。
 結果がどうなるかを知らなくても、あなたの人生という旅の一瞬一瞬を楽しむことです。

(5)細かいことは宇宙に処理させてしまいましょう。
 あなたの意図と願望がギャップに解き放たれると、無限の組織力をもつことになります。意図それ自身がもつ無限の組織力を信頼し、あなたのためにすべての詳細を手配してもらいましょう。

 あなたの真の性質は、純粋なスピリットの一部だということを覚えていてください。あなたがどこへ行くにも、あなたのスピリットの意識を一緒にもっていって、優しく願望を解き放ちましょう。そうすれば宇宙があなたのために細かいことを処理してくれるのです。(p099)


「意図と願望の法則」の実践

・私は、次の各ステップを踏むと誓うことによって「意図と願望の法則」を実行に移します。

[1]自分の願望をすべて書き出します。この願望リストをどこに行くにももっていき、沈黙や瞑想に入る前にこの願望リストに目をとおします。夜寝る前にもこの願望リストを見ます。朝起きたら、この願望リストを見ます。

[2]願望リストにある自分の願望を解き放ち、創造の子宮に託します。物事が自分の考えどおりにならないように思えるときでも、それには理由があり、宇宙の計画は自分が考えたデザインよりずっと壮大なものを用意してくれているのだと信頼します。

[3]自分がとるすべての行動において「今この瞬間の意識」を実践することを思い出させます。どんな障害に遭遇しても、この瞬間における自分の注意の質をすり減らしたりそらされたりしないよう拒絶します。現在をあるがままに受容し、自分のもっと深いところで大事にしている「意図と願望」をとおして未来を創造します。(p100)


世界中の誰よりも上手にできることがある

・第七の成功の法則は、「”人生の目的”の法則」です。もともとは「ダルマの法則」と呼ばれていて、「ダルマ」はサンスクリット語で「人生の目的」という意味なのです。
「”人生の目的”の法則」は、私たちはある目的を果たすために物質的な形をとったと説明しています。純粋な可能性の場とは、本質的には神性で、神が人という形をとって目的を果たしているのです。
 この法則によると、あなたには独自の才能と、その才能の独自な表現方法があります。あなたは世界中の誰よりも上手にできることがあり、この世界には一人ひとり独自の才能と独自な表現方法のために、独自のニーズが存在しています。それらのニーズがあなたの才能のクリエイティブな表現と合わさったとき、豊かさを創造する火花が起こるのです。ニーズを満たすためにあなたの才能を表現することが、無限の富と豊かさを作り出します。
 もしあなたが最初からこのような考えで子育てを始めたら、子供たちの人生に効果をもたらすことがわかるでしょう。実のところ、私も自分の子供たちにこれを実践してみました。一人ひとりに生まれてきた理由があり、自分自身でその理由を探さなければならないのだと、繰り返し、繰り返し、言いました。
 子供たちは4歳頃からこれを聞いていました。だいたいそれと同じ頃から彼らに瞑想を教え、こう言いました。
「君たちには、生計をたてることについて決して心配してほしくないんだ。もし大きくなって君たちが生計を立てることができなかったら、私が出してあげるから心配しないでほしい。学校でいい成績をとることに集中しないでほしい。学校で1番になることや、1番いい大学に行くことにも集中しないでほしいんだ。
 私が君たちに本当に望んでいることは、君たちがどうしたら人類に貢献できるか、独自の才能とは何なのかを自問することに集中することだ。なぜなら、君たち一人ひとりが他の誰ももっていない独自の才能をもっていて、他の誰ももっていない独自の表現方法をもっているからだよ」
 子供たちは結果的に1番の学校に行って1番良い成績をとり、大学在学中にはその頃にはめずらしく経済的にも独立していました。なぜなら、彼らはこの世界で何を与えることができるかに集中していたからです。

 これが「人生の目的の法則」です。(p119)