今までの私の旅スタイルを
「オノマトペ」で表すとしたら
それは、ガンガンの
ギチギチだったに違いない ^_^;
あふれる好奇心と
気合いまんまんで
あれもこれもと予定を詰め込み
日程はいつもパンパン。
かなり大忙しで
時間に追われる
セカセカした旅を
していたように思う。
もちろん、それはそれで
とても楽しいのだけれど
道中で出会う様々な
「なんか気になる」という
ハートの声にフタをして
先を急いでは
後でモヤっとするような
心残りもたくさん作った。
今では、日程に「余白」を
たっぷりと盛り込み
その場の自然な流れや
気の向くままにまかせる
そんな旅のカタチに
どんどん変わってきている。
「 ここ、なんかいい感じ!」 と
ピンときたり、
こころ惹かれる街に出会ったら、
予定を変えて気兼ねなく
その街を存分に味わう。
どの道いこうか迷ったら
(迷わずw)どっちも行ってみるし、
気の済むまで寄り道をして
さまざまなものに
自分の五感を澄ませてみる。
ガイドブックも持たずに
ただただ自分の感覚と
ひらめきだけを信頼して
プラプラと歩き回る。
子供の頃、夢中でしていた
みち草みたいに^_^
そんなゆるゆるの
適当な感じなのに
奇跡的なタイミングで
おもしろいものに出会ったり
嬉しい展開やご縁に
恵まれて驚かされる。
とはいっても
自分の世界にない価値観や
型破りな常識に出会い
痛恨のミスも
ハラハラ体験もするし、
どんなに年齢を重ねても
「はじめて」の出会いや
体験はいつだって
ちょっぴりこわい^_^;
それでも、その先には
新たな気づきと
学びの扉があって
自分の世界が
いくらか広がるギフトが
隠れていたりするから
やっぱり旅はおもしろい^_^
道すがら、地元の人で賑わう
雰囲気のいいカフェや
レストランを見かけたら、
ちょこっと覗いてみる。
そこに流れる気配とか
人間観察しながら、
気さくなマスターや
隣のテーブルの人たちから
おススメや行きつけの場所など
耳よりな情報を聞いては
実際にトライしてみる。
その土地に住む人たちの
「好き」や「日常」 にふれると、
観光名所だけではわからない
その土地の「飾らない顔」が
見えてくるから、
プチ交流もかかせないなあと
しみじみ思う^_^
あちこち歩いて
足がジンジン疲れたら
身体の声にもちゃんと
耳を傾けて休む♪
街角や公園のベンチに腰かけ
周りの風景や移ろう空模様を
眺めながら静かにくつろぐのも
プレシャスタイム。
行き交う人の話し声や
空高く舞う野鳥のさえずり
かすかに漂う野花の香りや
木々の葉の揺れては
こぼれるキラキラした陽の光が
言葉にならないほど
調和的でやさしくて
毎瞬が移りゆくアートのよう。
心も身体もドクンドクンと
新鮮なエネルギーで
満タンになっていくような
贅沢なひとときに、ふと思う。
ときに寄り道も
立ち止まってゆっくり
周りを見渡すことも
なんと豊かなことだろうと。
これまでのねりにねった
計画的な旅を王道としたら、
そのときどきの感覚に従う
行き当たりばったり的な
ノープラン旅は
裏の「B面」かもしれない^_^
そのどちらも
味わい深いけれど
今の私は、
B面な旅がたまらなく
心地いいなと感じている^_^
さて、ここはフランスの
ストラスブール。
ドイツとの国境沿いに位置し
豊かな水と緑に恵まれ、
今なお美しい中世の街並みと
近代的な雰囲気がギュッと
コンパクトにつまった
魅力的な街だと思う。
歩くのが好きな人なら
苦も無く徒歩で
あっという間にこの街を
制覇できるかも^_^
ひょんなことで知り合った
感じのいいご夫婦が
「ここは私たちの
大事な憩いの場なの」と
イチ推しで教えてくれた場所が
オランジュリー公園。
見ず知らずの外国人の私に
かなり前のめりに
熱く語ってくれたのだから、
行くしかあるまいw
なんのリサーチもせず
向かった私は、
その公園のことを砂場とか
遊具のあるごく普通の「公園」と
想像していたので
強烈なパンチをくらったw
そこは、まるで別世界、
ただの公園ではなかった。
自然や植物を愛する人たちが
細部にわたり、大切に大切に
心をこめて手入れしている様子が
随所に感じられ、
草花もそれに呼応するように
力いっぱい咲きほこり
あまりの美しさに息を飲んだ。
「公園」に対する
私の思い込みをいい意味で
たちどころに壊してくれた^_^
大小様々、色とりどりな草花が
おしゃべりしているみたいに
にぎやかに風でゆらゆら揺れていた
深いこだちに囲まれ、
神社のご神木のような
巨大な樹々も生い茂り
なんだか空気も澄んで
磁場も良さそう^_^
芝生は丁寧に整えられ
ゴミひとつ落ちていなくて
ここに来る人たちの公園への
リスペクトもすごい^_^
大きな樹木の下で
思い思いにマットを敷き
のんびりと森林浴を
満喫している人たちも
ほのぼのと平和的。
私もお気に入りの木をみつけ
両手を大きく広げて
ご挨拶のハグw
緑のさわやかで
ふくよかな香りを
クンクンしながら
自分チューニング^_^
そして、この公園の
特筆すべき点は、
野生のコウノトリが
何羽も生息していること。
見上げるほどの高い高い
煙突の上に見事なほどの大きな
巣をつくって棲みついている。
「幸せを運ぶ鳥」と
呼ばれるだけに
こんな愛いっぱいの公園で
子育てができるコウノトリも
きっと幸せだろうなあと
胸がほっこりした。
目には見えないけれど、
確実にここに漂う
やさしい空気感は
あたりを充満し
じわじわと伝播するのだと思う。
ちょこっと立ち寄るつもりで
来たのに、あまりの幸福感と
居心地の良さで、
ついつい時間を忘れ
気づいたら日が暮れていた^_^;
今日も静かな喜びで
ハートがぷるぷると潤う
そんなひとときをくれた
すべてのご縁と流れに感謝して
公園をあとにしたのでした。
今日もお読みくださり
ありがとうございました^_^
オランジュリー公園へ行かれる方へ
*ストラスブールの中心、大聖堂から徒歩で約30分、自転車で約10分ほどです。トラムは乗り換え入れて約15分。トラムEで「DROITS DE L'HOMME」下車です。遊覧船でもいけます。
*公園の入り口は目立たないのですが、目の前には欧州連合機関があるので見過ごすことはないでしょう。
*公園内には、トイレも完備されていました。
*フラミンゴや他の小鳥、小動物などがいるミニ動物園もあり楽しめます。コウノトリも飼育されていました。
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