虫歯の進行状況別の治療内容

虫歯は急に進行するのではなく、長い年月をかけて徐々に進行していきます。
ごく初期の段階(CO=経過観察)をすぎると悪化の一途をたどります。
歯は一度悪くなってしまうと、もとの状態にはもどらないという認識が大切です。
歯科医院では、虫歯の進行状況を、それぞれC1➔C2➔C3➔C4という記号であらわします。
初期の段階であるCO(経過観察)の段階であれば、しっかりとした処置をすることで歯を削らずに自然治癒(再石灰化)させることができます。
しかし、それ以降のC1~C4の段階になってしまいますと、歯科医院にてしっかりした治療が必要になります。

虫歯の進行
四角03C1 エナメル質が解け表面に穴があいている状態

虫歯の初期段階であるC1になると治療が必要になりますが、虫歯を削りレジン(プラスック)を詰め、一回の治療で終えることができます。


四角03C2 穴が象牙質まで拡大している状態

冷たいものを飲むことで歯に違和感を覚えるのはC2の段階です。
この段階であれば、歯を削る量は可能な限り少なくすることができます。
また、治療回数も1回~2回程度と短時間で終えることができます。


四角03C3 歯かなり失われている状態

C2の時よりも自覚症状が強くなります。
C3以降の治療は、虫歯が神経に到達しているため神経を除去する治療が必要になります。


四角03C4 歯の根しか残ってない状態

残念ながら、ここまできてしまった歯は基本的に残すことができません。
しかし、周囲の骨、歯の根の状況などによっては歯を残す治療も可能になることもあります。
まずは、ご相談ください。



C4まで進んでしまった場合は、通常「痛み」はなくなります。
痛みがなくなったので「歯医者にいかなくてもいいや」と考える方が多いとおもいますが、その考え方は非常に危険です。
痛みがなくなったのは神経が死んでしまったからです。
細菌はその間にも徐々に歯を溶かし腐らせていきます。
「痛みがなくなった=治った」わけでは決してないので、早めに歯科医院で診てもらうことが大切です。