予防歯科とは

今まで歯科医院は歯が痛くなってから行くものでしたが、虫歯になってから、歯を失ってからでは手遅れになってしまいます。
予防歯科はお口の健康を維持し、美しい歯を育てるために必要なのです。
海外の先進諸国では70%程の定期検診受診率が一般的になってきている半面、日本では10%以下の定期検診受診率です。
これでは虫歯や歯周病が悪化してしまうのも当然です。
そのような事になる前にお口の健康を守るために私達と一緒に取り組んでいきましょう。

予防歯科はとても大事です!

虫歯になってから治療をすると時間がかかることが多いもの。口の中が虫歯だらけだとすべてを治療するまでに1年近くかかってしまうこともありますし、神経を抜くような大掛かりな治療ならそれ一本で数ヶ月もかかってしまうことも。また治療を続けている間にまた新たに虫歯ができてしまうこともあり、延々と治療が続いてしまう恐れだってあります。

そんな状態から抜け出すためには虫歯の予防が欠かせません。虫歯の予防といえば歯磨きが真っ先に連想されますが、自分で行うケアだけでは虫歯予防に不十分な場合があります。そんな時、虫歯予防のために歯科医院を利用するのが予防歯科です。

予防歯科の基本は定期健診です

虫歯のチェックだけでなく、歯の掃除、そしてひとりひとりの口内の状態に合わせた日常生活の予防対策などを行うのが定期健診です。

虫歯の経過観察

ある人はそれほど熱心に歯を磨いていないにも関わらず虫歯にならず、一方、ある人は毎日一生懸命歯磨きをしているのに虫歯になってしまう。残念ながらそれが現実です。
それだけにひとりひとりの口内の状況、虫歯のリスクを踏まえた日々のケアが重要となります。
また、再石灰化という現象もあります。これは虫歯になりかかった歯が唾液に含まれた成分などにより元の状態に戻るものです。
定期健診ではこの再石灰化を促し、虫歯を削らずに回復させることもできるのです。
この虫歯の経過は専門家でなければ判断できません。
虫歯の経過はC1~C4の段階によって分類されますが、このC1に達しないごく初期段階の虫歯やC1レベルの虫歯の場合、自覚症状がほとんどありません。
近年歯科の現場ではなるべく削らない治療を行う傾向にあります。
経過観察は定期健診に通い、虫歯が進行していないか、再石灰化がスムーズに進んでいるかをチェックしてもらうことも大切になります。

正しい歯磨きの方法(ブラッシング指導)

自分ではしっかり磨けていると思っても実際には上手く磨けていない、というケースも珍しくありません。歯科医や歯科衛生士のチェックを受け、正しい歯磨きの方法を教わることによって日ごろのケアを万全なものにします。






歯のクリーニング
歯石など歯磨きでは落とせない汚れを除去することで虫歯の予防を行うことができます。最近ではPMTCという歯のクリーニングが注目を集めています。単に汚れを落とすだけでなく、歯の強化や黄ばみなどの着色を落として白い歯を取り戻すことができるなどの効果があります。





お子様の予防歯科
お子様の定期検診も承っております。
詳しくは小児歯科をご覧ください。
このように、予防歯科には虫歯の予防はもちろん、虫歯の経過観察、虫歯の早期発見という大きな意味もあります。
ご家族皆様で歯の健康を守っていきましょう。