「あきたこまちR」について | ナチュラル&ミネラル食品を楽しもう!

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「あきたこまち」日本人ならみんな知っているお米ですが、

「あきたこまちR」って知ってますか?

 

2025年、来年に、

秋田県はお米の「あきたこまち」を「あきたこまちR」に全量転換するそうです。

秋田県の生産量の7割にあたります。

生産者向けリーフレット.pdf (akita.lg.jp)

消費者向けリーフレット.pdf (akita.lg.jp)

 

「あきたこまちR」とは??

放射線照射(重イオンビーム放射線使用)で開発した

カドミウム低吸収性の「こしひかり環1号」と

「あきたこまち」を交配して育成したもので

 

土壌中のカドミウムをほとんど吸収しないようにした米です。

高カドミウム汚染地域対策の米です。

 

今回は、とても気になる

遺伝子特許について書いてみます。

 

何分専門家ではないので、間違いがあるかもしれません。

ご了承ください。

 

「コシヒカリ環1号」は2012年に農研機構(国立研究開発法人)が開発したコメで、

カドミウムの吸収に関係するOsNranp5-2という遺伝子の1塩基を欠損させたもので、

農研機構が遺伝子特許を取得しています。

 

交配種の「あきたこまちR」もこの変異した遺伝子

(OsNranp5-2という遺伝子の1塩基を欠損)を持っているので、

特許を維持する品種になり、特許の制約がかかるそうです。

 

なので、農家の方は自家採種(種採り)は禁止されます。

そして、種もみには特許料、品種許諾料の負担がかかるそうです。

 

秋田県は、「あきたこまち」以外の秋田県が提供する全品種を「コシヒカリ環1号」との交配化を進め、2030年ころには、一部の民間企業によるF1品種以外は、すべて「コシヒカリ環1号」系品種とする計画となっているそうです。

特許を維持する品種ばかりになるということ。

    

でもこれは、秋田県だけの問題ではなく

 

農水省は2018年に「コシヒカリ環1号」とその後代交配種を今後の日本の主要な品種にしていくと指針を出していて、2025年には3割の都道府県で「コシヒカリ環1号」系品種の導入を検討しているそうです。

 

現在は、農研機構が遺伝子特許を持っているけど

今後、その特許が民間企業に渡されるかもしれない。

お米の種は、民間企業から買うしかなくなります。

 

農家の方は作りたいものが作れなくなり

消費者は食べたいものが食べれなくなります。

 

私は、

できるだけ地産地消で農家の方とつながりを持つことや

そして特許が取られていないものを選んでいきたいと思います。

 

 

今回は、印鑰さんのリーフレットを参考にさせて頂きました。

「日本の種苗政策とUPOV 種子法廃止・種苗法改正、「ゲノム編集」から重イオンビーム放射線育種まで」印鑰智也 (食からの情報民主化プロジェクト)