多頭崩壊の相談が相次いでいます | happy-tabby-associationのブログ

happy-tabby-associationのブログ

猫問題にまつわる情報と取り組み・活動報告を公開しています。

こんにちは!
獣医師エリコです(^^)/
 
 
 
個別に猫の避妊手術費用の助成を受けたい理由をお聞きし、
状況に応じて助成させていただく、個別支援プロジェクト。
 
 
2月末で一旦申請を締め切らせていただきまして、
これまでの申請事案の整理と、次期申請に向けての準備に入らせていただきます。
 
 
さて、最近は
多頭飼育崩壊の相談が相次ぎました。
 
 
はじめはTNRの相談だったが
調べていくうちに、一軒のお宅にたくさん猫がいて
そこから出てきているようだ・・・
 
 
という例もありました。
 
 
 
 
 
 
多頭崩壊や家外に沢山猫がいるお宅が問題になっているケースで、
多くの場合、飼い主さんに共通するのは
 
 
・単身者
・生活保護
・兄弟や親せきは疎遠
・近所付き合いを避けている
 
 
そして近隣の住人は
 
・問題のお宅のことは知っている
・でも飼い主と関わりたくない
・苦情を言う
 
 
ということが多く
 
ケアに通われている
ケースワーカーさんや、
民生委員の方や
疎遠になっていた家族が久しぶりに訪れた時に
 
 
「えらいこと」になっている事態を目の当たりにして
相談される、というケースが多いと感じます。
 
 
 
しかし・・
 
 
そうなる前に
何とか、助けることはできなかったのだろうか?
 
 
人も、猫も・・・
 
 
飼い主さんも、きっと
孤独なんだろうな・・と考えます。
 
 
周りの人がサポートしようとしても
聞き入れなかった、というパターンもあるでしょうが
 
事態が悪化すればするほど、
苦情を言われれば言われるほど
 
 
飼い主さんは心を閉ざし
 
近隣住民も会話を避け
 
 
 
どうにもならなくなっていくのでしょう。
 
 
そうしているうちにも、
猫達は産み続け
多くの仔猫が死に
弱い猫は劣悪な環境に耐えられずに死に
それでも数を増やしていきます。
 
 
つくづく・・
 
 
猫の問題は
 
人の問題。
 
 
そう思います。
 
 
 
 
そして一旦崩壊してしまい
 
さらに飼い主が不在となるような例であれば
 
猫達は正直、
もう助けてあげられません。
 
 
ケースワーカーさんなどで、相談してくださる方も、
皆ではないでしょう。
 
 
相談された方や、
飼い主さんには
問題解決に向かって主体的に動いてもらいたい。
 
 
そう思いますが
 
ボランティアさんのサポートがないと無理なことがほとんどです。
 
 
 
でも、ボランティアさんのサポートにももちろん限界があります。
 
 
 
崩壊してからの猫を、Happy Tabby Clinicで全頭一斉手術することもありますが
 
 
弱った猫と、強く太った猫
様々大勢いて、
中には妊娠しているメスも数頭いて
授乳中のメスも数頭いて
自宅にはまだ仔猫が残っている・・
 
という十数頭を手術しながら
 
 
「猫達を保護するボランティアさんはこれから途方もない苦難を背負っていくんだろうな・・」
 
と考えてしまいます。
 
 
 
ボランティアさんが多頭崩壊のお宅の全頭を引き上げ
シェルターを作ったケースを知っていますが、
5年経っても、シェルターを閉めることができずにいます。
その間
大勢の人間のサポートも、多額の資金も必要でしたし、
これからもその支出は続きます。
 
 
 
 
多頭崩壊になってしまったら
 
猫達を助けることはできません・・
 
 
 
 
私はそう思います。
 
 
多頭崩壊になる前に、
いかに予防していくかを、
社会皆で考えていくべきだと思います。
 
 
 
・一人暮らししている両親にまめに連絡する
 
・一頭でも猫を飼っていることがわかったらすぐに避妊去勢手術してもらう、
そのためのサポートをする
 
・外猫に餌をやっているようなら手術してもらう
 
・猫を飼うなら避妊手術するのが常識!という風潮を社会が作る
 そのために啓発し続ける
 (いっそ法律にすべきと思う)
 
・ご近所づきあいを大切にして、困ったことがあれば協力し合えるコミュニティを作る
 
・獣医師は早期避妊去勢手術の導入も含め、より積極的に手術を薦めて実施する。
 
 
 
どの立場の人も
できることはいっぱいあります。
 
 
私は
 
手術をすることと
手術費用を支援すること
啓発のために訴え続けること
 
くらいしかできません。
 
 
 
多頭崩壊の予防に尽力し
最も多くの猫達を救えるのは、
 
獣医でもボランティアでもなく
 
 
社会なんです。
 
 
皆様も、
今日からでもできること、
 
 
始めてみてください。
 
 
Happy Tabbyでは、
必要に応じて、1頭からでも支援を行っています。
 
未手術の猫を1頭飼っているだけでも
「火種」となり得ることを忘れないでください。
燃え広がらないうちに、早く、早く手術しましょう!
 

どうぞ、お気軽にご相談ください。

 
 
    

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

 

●11月からの新レギュラーシステムです!

クリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップクリップ

●ご支援のお願い

ハッピータビーの活動に賛同いただける方の、暖かいご支援をお願い致します。

 

 

お振込でのご支援はこちら

ゆうちょ銀行 四〇八支店 普通5016999  シャ)ハッピータビー

 

<賛助企業様>

 

有限会社 アメディコ 様 

有限会社 藤井建具製作所 様

株式会社オクヤマ・タイアップCP 様

株式会社ベルサイド 様

株式会社バルクケミカルズ・ジャパン 様

祐信鋼業株式会社 様

一般社団法人 和 様

株式会社グリーンアーチ 様

HappyTabbyClinic

エステティックサロンMare 様

合同会社ひだまり不動産管理 様

阿波池田衛生企業組合 様

プエンテコーヒー 様

株式会社日本ペットメモリアル 様

Lycka Till 様

一般社団法人わんむすび 様

信貴発條 様

atelier NOAHNOOR 様

S.K 様

株式会社RIGADEL様

西断熱工業 様

株式会社SAKAE様

 

<協力企業様>

 

株式会社伊藤園 様

株式会社ウチダ 様

まやの目 様

合同会社ひだまり不動産管理 様

Lycka Till 様

ペットファミリー 様

 

賛助企業様、協力企業様を募集しています

https://www.congrant.com/project/happytabby/1404

 

 

 

●ホームページはこちら♪

 

 

 

 

 

代表橋本エリコが作画した絵本です。是非一度見てください。