うずらの卵 | 強烈自閉くんとの暮らし

強烈自閉くんとの暮らし

28才の自閉症の息子を育てている、落ちこぼれ母のつぶやきです。日々おだやかに暮らしたいのに、何かしら仕出かしてくれる息子…心がポキポキに折れてしまう事も多いけど、たまーに息子から素敵なプレゼントがもらえます。それを心の支えに日々頑張っています。

とても悲しい事故が起きてしまいました。


給食に出されたうずらの卵をのどに詰まらせて

小学一年生の男児が亡くなった。


噛まずに飲み込んでしまったのかな。


心よりお悔やみ申し上げます。




テレビのニュースでもやっていたけど


自閉息子ぽん太を事業所に送る車のラジオでも

ニュースで流れました。


ふと、気付いた。


『ぽん太、うずらの卵食べた事ある❓』




『…無いです』




ぽん太は28歳。

私は今までぽん太に一度も

うずらの卵を与えた事が無い。



多分、給食やデイの食事で何回か出た事はあったはず。


でも人生で記憶が無いくらいの回数しか

食べた事が無いんだと思う。



ぽん太も、うずらの卵やそれ以外の

直径2センチくらいのもの、

飲み込んでのどに詰まらせる可能性は十分にあったはず。



28年生きて来られたのは

私や周りが四六時中見張っていたからじゃなく



運が良かったから。



これに尽きる。





10年以上前、知人の息子さん(当時高校生、知的障害あり)が食べ物をのどに詰まらせて亡くなった。



私が小学生の頃、近所の一歳の女の子が

大好物のコロッケをのどに詰まらせて亡くなった。

前日、私は彼女と遊び、亡くなった日も

学校から帰ったら遊びに行く約束をしていた。


彼女の家に行ったら

『忌中』の貼り紙。

私が学校に行っている間に亡くなってしまった彼女。




生きるために食べるのに


その食べ物で亡くなってしまう。


そんな悲しい死が減りますように。


心から祈ります。