重度自閉症、21才の息子、ぽん太さん。
1才3ヶ月から療育施設に通い
1才4ヶ月から言語訓練もしていた。
6才頃から言葉は出始めたけど
その後の発達はゆっくりで
今でも「名詞+動詞」の二語文中心で
会話は難しいし、難しい事は理解出来ない。
たまに長い文章を話してるな、と思うと
「扉が閉まります。ご注意下さい」
「間もなく〇〇(駅名)~終点です。」
乗り物好き息子の独り言はこんな感じ(^_^;)
いくつかの単語やお腹痛いなどの体調不良は言えるのに
自分の要求がなかなか伝えられない。
「イヤだ」「行きたくない」「嫌い」
という言葉が使えないので
イヤな事をハイハイ、と引き受けたり
苦手な場所へ無理に行ったり
嫌いな食べ物を無理矢理食べて
ストレスを溜めて大爆発する(;´_ゝ`)
言葉は話せるのに必要な時に使えない。
これが彼の障害の重さです。
でも最近は
ぽん太さん、
自分を守るための「嘘」がつけるようになりました。
先日出された
苦手なおまんじゅう。
今までは吐きそうになりながら無理矢理食べていたのに
「めまいがして食べられない」
自分が体調不良だと嘘をつき
食べずに持ち帰って来ました。
出して下さった方にも失礼になりません。
21年生きてきて
ぽん太なりに編み出した「逃げ道」
「逃げるが恥だが役に立つ」
こういうことか!
ボキャブラリーから話が逸れてしまいました(^_^;)
そんなぽん太さんの今日のひとこと。
NHK「みいつけた」のスイちゃんが
いなりずしを作るのに苦戦していました。
出来上がったいなりずしは中身がはみ出して
しまっている
自閉息子がボソッとつぶやく。
「無理に入れすぎるからよ。」(゜゜;)
上から目線だな~( ̄~ ̄;)
何故オネエ入る?←マツコ好きだから?
人の失敗は容赦ない息子。
言葉の少ない息子の
何気ないつぶやき。
これからも聞き逃さないようにしよう(^_^;)