ぽん太のボキャブラリー 2 | 強烈自閉くんとの暮らし

強烈自閉くんとの暮らし

28才の自閉症の息子を育てている、落ちこぼれ母のつぶやきです。日々おだやかに暮らしたいのに、何かしら仕出かしてくれる息子…心がポキポキに折れてしまう事も多いけど、たまーに息子から素敵なプレゼントがもらえます。それを心の支えに日々頑張っています。

重度自閉症、21才の息子、ぽん太さん。

1才3ヶ月から療育施設に通い
1才4ヶ月から言語訓練もしていた。

6才頃から言葉は出始めたけど
その後の発達はゆっくりで

今でも「名詞+動詞」の二語文中心で
会話は難しいし、難しい事は理解出来ない。

たまに長い文章を話してるな、と思うと

「扉が閉まります。ご注意下さい」

「間もなく〇〇(駅名)~終点です。」

乗り物好き息子の独り言はこんな感じ(^_^;)


いくつかの単語やお腹痛いなどの体調不良は言えるのに

自分の要求がなかなか伝えられない。


「イヤだ」「行きたくない」「嫌い」

という言葉が使えないので

イヤな事をハイハイ、と引き受けたり
苦手な場所へ無理に行ったり
嫌いな食べ物を無理矢理食べて

ストレスを溜めて大爆発する(;´_ゝ`)

言葉は話せるのに必要な時に使えない。

これが彼の障害の重さです。

でも最近は
ぽん太さん、
自分を守るための「嘘」がつけるようになりました。

先日出された
苦手なおまんじゅう。

今までは吐きそうになりながら無理矢理食べていたのに

「めまいがして食べられない」

自分が体調不良だと嘘をつき
食べずに持ち帰って来ました。

出して下さった方にも失礼になりません。

21年生きてきて
ぽん太なりに編み出した「逃げ道」

「逃げるが恥だが役に立つ」

こういうことか!



ボキャブラリーから話が逸れてしまいました(^_^;)


そんなぽん太さんの今日のひとこと。

NHK「みいつけた」のスイちゃんが

いなりずしを作るのに苦戦していました。

出来上がったいなりずしは中身がはみ出して
しまっている

自閉息子がボソッとつぶやく。


「無理に入れすぎるからよ。」(゜゜;)


上から目線だな~( ̄~ ̄;)

何故オネエ入る?←マツコ好きだから?

人の失敗は容赦ない息子。


言葉の少ない息子の
何気ないつぶやき。


これからも聞き逃さないようにしよう(^_^;)