犬のご飯。。。。 | つまづいても 犬たちとのエブリデイ

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ひとりの やや元気すぎるおばちゃん訓練士の、ドタバタな日々のブログです。

犬のご飯というと 今ではドッグフードが一般的だし常識という感じですよね。

ブログを通して知り合った方達のワンコの中には いろんな食事をさせていらっしゃる方が多いのにびっくりし、又感心もしています。

確かに ドッグフードは 総合栄養食 という点で手軽で便利な物だと思います。昨今はドッグフードもたくさんの種類が出回り、輸入品にしても国産品にしても質のいい物が多くなりました。

私が訓練士の修行を始めた頃は 種類も少なく、訓練所の犬達のご飯はいろんな物を混ぜていました。

何を混ぜていたかというと 鶏頭(煮てつぶしたり生をミンチにしたもの) パンの耳 麺 鶏の内臓 安いドッグフード・・・・・ こんなところでしょうか。 仔犬にはカルシウムの粉末をプラスしたりしていました。

私たちが結婚して訓練所をやり始めてからも しばらくはそういうご飯を犬達に与えていましたが、鶏頭の値段が上がり お鍋で煮るのにも手間がかかるので経費の面を考えても質のいいドッグフードオンリーにした方がいいかなということになって 今はフードがメインのご飯になりました。

でもね ドッグフードだけのご飯にしてから感じるのは、大型犬に多いのですが胃捻転を起こす犬が出てきたということなんです。コレは 私が感じているだけかもしれませんが、昔のご飯の時には胃捻転を起こした犬を見たのは修業時代を含めても1回だけだったのに ドッグフードを与えるようになってからはよく目にするようになりました。

そのことが気になりだしてからは、食事の回数を増やし 一度にたくさんのフードを与えないことと必ず水分を一緒にしてフードが少しふやけた状態になってから与えるようにしています。

そして それぞれの犬の状態に会わせたフードを使い分けるようにしています。時にはお肉が安く手に入ったときなどに野菜やご飯と一緒に煮ておじやを作り 太らせたい子・食の細い子にフードと一緒にあげたりと工夫をします。

お客様にも愛犬の食事の相談を度々受けますが、そんな時のお話としてもドッグフードがメインの食事でいいのではと言うのですが もし 手間でないのであれば手作りの物をトッピングしてもいいんですよともお話します。

先に書いたようにお肉や野菜を味を付けないで煮てくださいと言うのですが、そう話ながらいつも思い出すのが私の父の犬の育て方・・・なのです。

私の父は犬が好きで 私も生まれてからずっと犬と生活してきましたが、その頃の犬のご飯といえば みそ汁ぶっかけご飯 でした。初代たき ごろう ミルク 2代目たき ペチャ とつながってきましたが 父というのが犬には何でも食べさせていいと思っていた人で みそ汁ご飯の他に何を家の犬達が食べていたかというと 父が毎日のようにつまみで食べていた塩をたっぷり利かせた鶏のウイングスティックの骨 とか 自分のご飯のおかずの残り とか 今の常識から言ったら絶対に与えてはいけませんよというものをガンガン与えていました。

そして たまに皮膚の状態が悪くなる子もいたのですが、ほぼ獣医さんのお世話になることもなく どの犬も15歳以上まで生きていたんです。・・・・・・・・ これって どうよ!? と、犬の食事について話す時には思い出すのです。

あれがいいとか これはいけないとか 関係ないの!?。。。。そんな訳はないよなぁ。。。。。。

去年の春 ニーナというラブラドールの13歳がもうだめだなという状態まで落ち込んで、食欲もなくなったんだけど もう何でも食べるものをあげればいいよと おまんじゅう をあげたら食べて・・・・・ 復活!! もう ぜったい長くはないなと思って居ましたが今も健在音譜・・・・・ おそるべし まんじゅうの力爆弾

先日 16歳10ヶ月1日という大往生を遂げたnatsuさんちのなっちゃんも、煮カツとかケーキとかプリンとか好きだったらしいし・・・・・・・。

そして やはり先日2歳という短い命で虹の橋を渡った仲間のルイ君も 1歳になる前に余命半年と言われ食事を受け付けず、唯一食べても戻さなかったのが チクワ だったということで 確かに腎臓の悪いルイ君には本来食べさせるべき物ではなかったにしろ チクワを食べられたことがきっかけとなり少しずつ普通の食事もとれるようになって1年半ほどではあるけど家族と密度の濃い時間を過ごすことができたということを考えると・・・・・・・。

とどのつまりは どんなに身体に良いという食事を与えていても逆にだめだという物を与えていたとしても、最後はその犬の生命力の強さと飼い主の愛情なのかいな!?

ちなみに 某有名な獣医の院長はご自分の犬にはいっさいドッグフードは与えていないそうです。

私も 最近思うのは、犬の寿命はどう頑張っても10年~20年くらいなのだから、私の父のようにむやみに味の濃い物を与えるのはいけないのだと思うけどある程度飼い主さんがその犬の健康を考えて与える物であればドッグフードでも手作りのご飯でも どっちでもいいんじゃないかと思うのです。

ただ ドッグフードは忙しい飼い主さんにはとても助かる食事ですから上手に使っていけばいいと思います。

あー 食事って難しいね。自分の食ってる物はすごくいい加減なのに 犬のご飯にこんなに気を遣うなんてなんだかなぁーとも感じますが。。。。。。。